関節リウマチ患者さんやそのご家族が想いを綴る俳句を募集した 「GoodDAY 関節リウマチ俳句コンテスト」受賞8作品決定!
~応募総数828から審査委員長の夏井いつき先生と審査員3名が選出~
50代からの女性の暮らしを応援する「生活情報サイトハルメクWEB」(運営:株式会社ハルメク、代表取締役社長:宮澤 孝夫、本社:東京都新宿区)と日本イーライリリー株式会社(代表取締役社長:シモーネ・トムセン、本社:兵庫県神戸市)は、関節リウマチ患者さんの周囲に理解されにくい症状・日常生活の困りごとを俳句で詠む「GoodDAY 関節リウマチ俳句コンテスト」(協力:公益社団法人日本リウマチ友の会)を共催いたしました。この度、本コンテストの受賞作品が決定いたしましたので、発表いたします。
2020年9月10日(木)から10月7日(水)までの期間、『関節リウマチ患者さん及びご家族やご友人など周囲の方』という、関節リウマチという疾患に悩む当事者の方々を対象に俳句を募集し、828句が集まりました。
テレビ番組などでおなじみの著名な俳人“夏井いつき先生”を審査員長に、公益社団法人 日本リウマチ友の会 会長 長谷川三枝子さん、慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 准教授 金子祐子先生、兵庫医療大学看護学部 療養支援看護学 教授 神﨑初美先生の3名の審査員に選考いただき、大賞1句、審査員特別賞3句、部門賞4句が決定しました。
大賞、部門賞(4作品)、審査員特別賞(3作品)計8句は、雑誌「ハルメク」(2021年1月号)、ならびに「ハルメクWeb」(12月7日配信:https://halmek.co.jp/topics/c/notice/3062)に掲載いたします。尚、ハルメクWEBには、最終選考の対象となりました佳作18句も掲載しております。
日本の関節リウマチ患者数は70~80万人(※1)と推定され、仕事や家庭を築くライフステージの重要期にある40代の女性が診断されることも多い疾患です。近年、関節リウマチ治療は大きく進展し、寛解(※2)を目指し、関節破壊の抑制を介して患者さんの長期予後を改善することができる時代となりました。一方で、目に見えない「痛み」、「倦怠感」、「朝のこわばり」という症状は、周囲の理解を得ることが難しく、また、伝えることも容易でないため、社会生活において悩みを抱える患者さんがいる現状があります。
本コンテストでは、関節リウマチ患者さんや周囲の方を対象に、患者さんが抱える日常生活の困りごとや、医療従事者やご家族の方とのコミュニケーションについて、俳句とその元になったエピソードを募集し、当事者ならではの疾患に対する様々な想いや、ご自身の経験をリアルに綴った俳句とエピソードが、多数寄せられました。
本コンテストが、関節リウマチ患者さんのより良い1日(GoodDAY)(関節リウマチ患者さんのGoodDAYに向けた取り組みについてはこちら:https://www.lilly.co.jp/news/stories/kansetsuryumachi-goodday)について、患者さんや患者さんを取り巻く皆様と共に考えるきっかけとなることを願っています。
※1 : 厚生労働省:リウマチ・アレルギー対策委員会報告書について, 2011,8
※2 : 病気そのものは完全に治癒していないが、症状が一時的、あるいは永続的に軽減、または消失すること
「GoodDAY 関節リウマチ俳句コンテスト」 受賞作品
■大 賞(1作品):
「リウマチを悪友と呼び花野ゆく」 吉野 智子さん 70代 神奈川県
エピソード:親友?悪友?それとも・・・。50年の付き合いです。
■入 賞(4作品):
<日常生活におけるエピソード部門>
「つまめない箸も下着も枝豆も」濵﨑真理さん 30代 神奈川県
エピソード: 関節変形が、日常生活の些細な動作も困難にしてしまいます。私は理学療法士ですが、こうした患者さんに多く出会ってきました。
「決断の空路9時間氷河踏む」鈴木みつよさん 70代 大分県
エピソード:8年前、主治医やコメディカルの方と一緒にスイス、オランダを旅行しました。それは最高に心強く楽しい旅の思い出。スマホを開けばいつでもタイムスリップできます。
<医療従事者や家族とのコミュニケーション部門>
「コオロギの愚痴も拾った聴診器」小松崎有美さん 60代 埼玉県
エピソード:お医者様は季節の変わり目に起こる変化にも気づいてくれる。
「木の芽時まずは頑張り誉める医師」瀬川令子さん 50代 三重県
エピソード:手術の為の病院で、初診の時に「今までよく頑張ったね」と優しく言われ、嬉しいやらほっとしたやらで涙が出そうになりました。
■審査員特別賞(3作品):
<公益社団法人 日本リウマチ友の会 会長 長谷川三枝子さん 選出>
「こわばりや寒月にまた触れたらし」 ぐさん 30代 神奈川県
エピソード:寝ている間に寒月に触れているから朝こわばるんだと思えば、こわばりも愛おしくなるかもしれません。
<慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 准教授 金子祐子先生 選出>
「さする手に重ねてさする秋始め」 かあたさん 50代 岐阜県
エピソード:リウマチで足をさする母の手に、私の手を重ねてさすりました。
<兵庫医療大学看護学部 療養支援看護学 教授 神﨑初美先生 選出>
「リウマチと告げられし日や雛の日」 田中ウカさん 60代 神奈川県
エピソード:二月の末に血液検査をして三月三日に結果がわかりショックでした。
大賞、入賞、審査員特別賞への審査員による選評は、「ハルメクWEB」(12月7日配信)をご覧ください。
https://halmek.co.jp/topics/c/notice/3062
*お名前・ペンネームの表記はすべて、応募者の表記通りです。
*作品の著作権は、作者に帰属しています。無断での転載使用はご遠慮ください。
最終選考に残ったものは、すべて大賞になってもおかしくない作品でした。大賞に選ばれた「リウマチを悪友と呼び花野ゆく」という句は、みんなで掲げる心の旗のような一句でした。ご自身のリウマチへの想いを、「悪友」という言葉で表現しているところが、嘘がなく、生き様としてもかっこいいですね。病気と付き合っていく上での目標という感じがします。今回、私にとっても関節リウマチという疾患に特化した俳句というのは初めてで、それを専門家や当事者である審査員の方々の声を聞きながら審査するというのは得難い経験でした。私は「おうちで俳句」という活動をしているのですが、患者さんや介護者の方々にも、おうちの中にある俳句の小さなタネを書き留めるところから俳句の扉を開いていただき、俳句を人生の杖にして、楽しく過ごしていただければと思います。
【公益社団法人 日本リウマチ友の会 会長 長谷川三枝子さん 選評】
関節リウマチになったことで起こる様々な出来事や出会いを上手に受け止めて、朝起きるのがこわいようなこわばりや痛みとかの症状にも負けず、病気を理解し向き合いながら上手くつき合っている想いを、俳句から感じました。
【慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 准教授 金子祐子先生 選評】
短い言葉の中に凝縮されていた、患者さんの心の中の想いを、しみじみと感じることができました。
日頃上手く伝えられなかった想いや辛さ、そして前向きに生きていく気持ち、それらを俳句で綴ってくださった患者さんご自身もきっと新たな気づきが得られたのではないかと思います。
【兵庫医療大学看護学部 療養支援看護学 教授 神﨑初美先生 選評】
自分の体に起こることを全て引き受けている患者さんは、人にはわからない辛いこともたくさんおありだと改めて感じました。ですが、今回の俳句のように楽しいことをみつけて、前向きに人生を意味あるものにしていただけるよう、苦しい期間が少しでも短くなって良い人生を歩めるよう、看護師も一丸となってみなさんを応援していきたいです。
ハルメクWEBについて
ハルメクWebは、50代からの女性誌部数No.1「ハルメク」のオンラインメディアです。暮らし、美と健康、カルチャーを中心に、読者ライターの体験談、著名人コラムなどを毎日お届けしています。50代からの心豊かな生き方・暮らし方を応援する、国内最大級のシニア女性向け生活情報サイトです。
詳細はウェブサイトをご覧ください。https://halmek.co.jp/
日本イーライリリーについて
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。人々がより長く、より健康で、充実した生活を実現できるよう、革新的な医薬品の開発・製造・輸入・販売を通じ、がん、糖尿病、筋骨格系疾患、中枢神経系疾患、自己免疫疾患、成長障害、疼痛、などの領域で日本の医療に貢献しています。
詳細はウェブサイトをご覧ください。http://www.lilly.co.jp
2020年9月10日(木)から10月7日(水)までの期間、『関節リウマチ患者さん及びご家族やご友人など周囲の方』という、関節リウマチという疾患に悩む当事者の方々を対象に俳句を募集し、828句が集まりました。
テレビ番組などでおなじみの著名な俳人“夏井いつき先生”を審査員長に、公益社団法人 日本リウマチ友の会 会長 長谷川三枝子さん、慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 准教授 金子祐子先生、兵庫医療大学看護学部 療養支援看護学 教授 神﨑初美先生の3名の審査員に選考いただき、大賞1句、審査員特別賞3句、部門賞4句が決定しました。
大賞、部門賞(4作品)、審査員特別賞(3作品)計8句は、雑誌「ハルメク」(2021年1月号)、ならびに「ハルメクWeb」(12月7日配信:https://halmek.co.jp/topics/c/notice/3062)に掲載いたします。尚、ハルメクWEBには、最終選考の対象となりました佳作18句も掲載しております。
日本の関節リウマチ患者数は70~80万人(※1)と推定され、仕事や家庭を築くライフステージの重要期にある40代の女性が診断されることも多い疾患です。近年、関節リウマチ治療は大きく進展し、寛解(※2)を目指し、関節破壊の抑制を介して患者さんの長期予後を改善することができる時代となりました。一方で、目に見えない「痛み」、「倦怠感」、「朝のこわばり」という症状は、周囲の理解を得ることが難しく、また、伝えることも容易でないため、社会生活において悩みを抱える患者さんがいる現状があります。
本コンテストでは、関節リウマチ患者さんや周囲の方を対象に、患者さんが抱える日常生活の困りごとや、医療従事者やご家族の方とのコミュニケーションについて、俳句とその元になったエピソードを募集し、当事者ならではの疾患に対する様々な想いや、ご自身の経験をリアルに綴った俳句とエピソードが、多数寄せられました。
本コンテストが、関節リウマチ患者さんのより良い1日(GoodDAY)(関節リウマチ患者さんのGoodDAYに向けた取り組みについてはこちら:https://www.lilly.co.jp/news/stories/kansetsuryumachi-goodday)について、患者さんや患者さんを取り巻く皆様と共に考えるきっかけとなることを願っています。
※1 : 厚生労働省:リウマチ・アレルギー対策委員会報告書について, 2011,8
※2 : 病気そのものは完全に治癒していないが、症状が一時的、あるいは永続的に軽減、または消失すること
「GoodDAY 関節リウマチ俳句コンテスト」 受賞作品
■大 賞(1作品):
「リウマチを悪友と呼び花野ゆく」 吉野 智子さん 70代 神奈川県
エピソード:親友?悪友?それとも・・・。50年の付き合いです。
■入 賞(4作品):
<日常生活におけるエピソード部門>
「つまめない箸も下着も枝豆も」濵﨑真理さん 30代 神奈川県
エピソード: 関節変形が、日常生活の些細な動作も困難にしてしまいます。私は理学療法士ですが、こうした患者さんに多く出会ってきました。
「決断の空路9時間氷河踏む」鈴木みつよさん 70代 大分県
エピソード:8年前、主治医やコメディカルの方と一緒にスイス、オランダを旅行しました。それは最高に心強く楽しい旅の思い出。スマホを開けばいつでもタイムスリップできます。
<医療従事者や家族とのコミュニケーション部門>
「コオロギの愚痴も拾った聴診器」小松崎有美さん 60代 埼玉県
エピソード:お医者様は季節の変わり目に起こる変化にも気づいてくれる。
「木の芽時まずは頑張り誉める医師」瀬川令子さん 50代 三重県
エピソード:手術の為の病院で、初診の時に「今までよく頑張ったね」と優しく言われ、嬉しいやらほっとしたやらで涙が出そうになりました。
■審査員特別賞(3作品):
<公益社団法人 日本リウマチ友の会 会長 長谷川三枝子さん 選出>
「こわばりや寒月にまた触れたらし」 ぐさん 30代 神奈川県
エピソード:寝ている間に寒月に触れているから朝こわばるんだと思えば、こわばりも愛おしくなるかもしれません。
<慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 准教授 金子祐子先生 選出>
「さする手に重ねてさする秋始め」 かあたさん 50代 岐阜県
エピソード:リウマチで足をさする母の手に、私の手を重ねてさすりました。
<兵庫医療大学看護学部 療養支援看護学 教授 神﨑初美先生 選出>
「リウマチと告げられし日や雛の日」 田中ウカさん 60代 神奈川県
エピソード:二月の末に血液検査をして三月三日に結果がわかりショックでした。
大賞、入賞、審査員特別賞への審査員による選評は、「ハルメクWEB」(12月7日配信)をご覧ください。
https://halmek.co.jp/topics/c/notice/3062
*お名前・ペンネームの表記はすべて、応募者の表記通りです。
*作品の著作権は、作者に帰属しています。無断での転載使用はご遠慮ください。
【夏井いつき先生 選評】
最終選考に残ったものは、すべて大賞になってもおかしくない作品でした。大賞に選ばれた「リウマチを悪友と呼び花野ゆく」という句は、みんなで掲げる心の旗のような一句でした。ご自身のリウマチへの想いを、「悪友」という言葉で表現しているところが、嘘がなく、生き様としてもかっこいいですね。病気と付き合っていく上での目標という感じがします。今回、私にとっても関節リウマチという疾患に特化した俳句というのは初めてで、それを専門家や当事者である審査員の方々の声を聞きながら審査するというのは得難い経験でした。私は「おうちで俳句」という活動をしているのですが、患者さんや介護者の方々にも、おうちの中にある俳句の小さなタネを書き留めるところから俳句の扉を開いていただき、俳句を人生の杖にして、楽しく過ごしていただければと思います。
【公益社団法人 日本リウマチ友の会 会長 長谷川三枝子さん 選評】
関節リウマチになったことで起こる様々な出来事や出会いを上手に受け止めて、朝起きるのがこわいようなこわばりや痛みとかの症状にも負けず、病気を理解し向き合いながら上手くつき合っている想いを、俳句から感じました。
【慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 准教授 金子祐子先生 選評】
短い言葉の中に凝縮されていた、患者さんの心の中の想いを、しみじみと感じることができました。
日頃上手く伝えられなかった想いや辛さ、そして前向きに生きていく気持ち、それらを俳句で綴ってくださった患者さんご自身もきっと新たな気づきが得られたのではないかと思います。
【兵庫医療大学看護学部 療養支援看護学 教授 神﨑初美先生 選評】
自分の体に起こることを全て引き受けている患者さんは、人にはわからない辛いこともたくさんおありだと改めて感じました。ですが、今回の俳句のように楽しいことをみつけて、前向きに人生を意味あるものにしていただけるよう、苦しい期間が少しでも短くなって良い人生を歩めるよう、看護師も一丸となってみなさんを応援していきたいです。
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詳細はウェブサイトをご覧ください。http://www.lilly.co.jp
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