「美容鍼」と「顔面部の経穴(ツボ)への圧刺激によるフェイシャルケア」の継続的介入が及ぼす効果について~第28回日本未病学会学術総会発表~
株式会社シーボン(東証一部上場、以下シーボン.)は、日本初の鍼灸高等教育機関である明治国際医療大学との受託研究により、継続した顔面部の経穴(ツボ)への鍼刺激と圧刺激(フェイシャルケア)が心身へ及ぼす影響を、主観的・客観的評価を用いて比較検証しました。
本研究結果は、第28回日本未病学会※1学術総会にて「顔面部への刺激が心身に与える影響について-鍼刺激とフェイシャルケアの比較-」と題して発表しましたので、ご報告します。
本研究結果は、第28回日本未病学会※1学術総会にて「顔面部への刺激が心身に与える影響について-鍼刺激とフェイシャルケアの比較-」と題して発表しましたので、ご報告します。
- 研究の背景
一方で、近年鍼刺激により肌の状態を美容的側面から改善しようとする分野として、顔面への鍼施術(美顔鍼、美容鍼と呼ばれる)が拡大しており、東洋医学に代表される鍼がより身近なものとなっています。
しかしながらその有効性に関しては、鍼刺激特異的なものなのか経穴への圧刺激によるものなのかは明らかにされていません。
そこで今回、顔面部への鍼刺激と圧刺激(フェイシャルケア)について美容的側面と心身へ及ぼす影響を評価し、その効果を比較検証しました。
顔面部経穴(イメージ)
- 研究結果
客観的評価において、血中酸素飽和度の上昇と角層のカルボニル化タンパク質の増加がみられた。
また主観的評価において、セルフ・モニタリング尺度の総合得点と皮膚状態の視覚的アナログ尺度(VAS)に
おける「キメ」「肌の状態」の改善がみられた。
<顔面部への圧刺激(フェイシャルケア)による効果>
客観的評価において、メラニン量の低下と皮膚の明るさ(L値)の上昇、水分量の上昇がみられた。また主観的
評価においては、自己愛脆弱性尺度の潜在的特権意識の低下、皮膚状態のVASにおける「毛穴の目立ち具合」
「しわ」「洗顔後のつっぱり」「肌の状態」の改善がみられた。
本研究の結果から、鍼刺激と圧刺激(フェイシャルケア)では皮膚状態に与える効果が異なり、美容的側面に
おいては客観的・主観的評価ともに圧刺激(フェイシャルケア)の有効性が高いことが示されました。
鍼刺激では主観的評価において部分的に有効性が示され、刺激方法の違いにより美容効果および心身に及
ぼす効果が異なることが示唆されました。
刺激方法による効果の違いは、2020年9月開催の第69回全日本鍼灸学会学術大会にて「顔面部経穴への刺
激が心身に及ぼす影響(第3報)~鍼刺激とフェイシャルケアの比較~」でも発表され、本研究は利用者のニー
ズに合わせアプローチ方法を選択するという、顔面部への経穴(ツボ)に対する施術のさらなる伸展の可能性を
示す結果となりました。
シーボン.は本研究を通じて、ホームケア+サロンケアの化粧品メーカーとして、より革新的なスキンケアの提案や製品・サービスの提供に努めてまいります。
- 研究詳細
※2 経絡理論…東洋医学の基礎理論をなすもの。体内エネルギーの相互の役割を体系づけた考え方。
(参考)研究の評価方法
研究対象者を鍼刺激群、フェイシャルケア群、対照群にランダムに割付けた後、研究対象者に対して次の項目を測定・評価した。その後、各群1週間に2回の頻度で1ヶ月間の介入を行い、介入終了後、再度同様の評価を実施し比較検討した。
<客観的評価>
・創造性テスト(AUT)遂行時の脳血流動態測定(機能的近赤外分光法)
・中心フリッカーを用いた覚醒度および精神疲労度検査
・機器による肌状態測定
・テープストリッピングによる角層状態測定
<主観的評価>
・支払意思金額(WTP)
・心理測定尺度(主観的幸福感尺度、自己愛的脆弱性尺度、セルフ・モニタリング尺度、怒り喚起・持続尺度)
・ピッツバーグ睡眠質問表
・皮膚状態の視覚的アナログ尺度(VAS)
研究対象者:健常成人女性22名(41.6±9.7歳)
実施期間:2020年11月~12月
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