11月19日は「いい育児の日」~男性育休取得者の50%以上が6カ月以上の長期取得~その裏側は?
男性育休取得者による座談会の舞台裏、深堀りレポートを公開!
株式会社サンクゼール(長野県飯綱町)は、男性社員の育休座談会を10月9日に開催し、概要を10月19日(イクメンの日)にPR TIMESで公開いたしました。11月19日「いい育児の日」には詳細版を公開し、育休取得のきっかけや復帰後のキャリア、家庭の変化など、リアルな体験と会社の支援についてご紹介いたします。

座談会実施の背景と流れ
厚生労働省の2024年度調査によると、男性育休取得率は40.5%と過去最高を記録しましたが、依然として「代替要員の確保」「賃金補償」「職場の雰囲気」などの課題が残っています。長野県の調査(令和6年度 長野県雇用環境等実態調査)でも、男性育休取得期間は1カ月未満に集中しており、長期取得は依然として難しい状況です。
このような状況の中、サンクゼールでは、2025年までに14名の男性社員が育休を活用。2021年に1年間の男性長期育休取得者を契機に、男性の育休取得において、6カ月以上の長期取得が半数以上を占め、積極的な傾向が見られます。短期取得に偏らず、育児と仕事の両立を支援する環境が整ってきていることが、分かってきました。そこで、「イクメンの日」に合わせ、育児と仕事の両立を支える企業文化の発信を目的に、男性育休取得者による座談会を開催いたしました。
座談会出席者

|
所属部門 |
役職 |
入社年数 |
取得年・取得期間 |
|---|---|---|---|
|
商品開発 |
係長 |
11年目 |
2023年 約1年(342日) |
|
物流 |
課長代理 |
12年目 |
2023年 約2ヵ月(63日) |
|
商品開発 |
課長代理 |
9年目 |
2025年 約半年(187日) |
※所属部門・役職・入社年数は育休取得時



~座談会スタート!~
育休を取ったきっかけ
司会:今日はコーヒー片手に、ざっくばらんにお話を伺います。まずは育休を取ったきっかけから教えてください。Nさんは1年、Tさんは2ヵ月、Iさんは半年の取得で2日前にご復帰されたばかりです。
Iさん(約半年取得):当時上司だったNさんがすでに育休を取っていたので、取りやすい雰囲気がありました。妻も同じ会社に勤務しており、男性が比較的育休を取っている会社なので自然に「取ろう」と思えました。友人からは「うちの会社じゃ無理」と聞いていたので、環境の差を感じましたね。
Nさん(約1年取得):長期で取得したのは私で3人目。同僚たちが1年の長期取得をしたのを見て「よくやった!」と思っていました。周囲に先駆者がいたことは大きいです。
「1年間の留学は歓迎されるけれど、1年間の育休というと歓迎されない。でもそれって同じこと。」という感覚もあり、自分の経験にもなるだろうというのもあって。休んだことによるプラスの方が大きいんじゃないかという気持ちもあり、取りました。
Tさん(約2ヵ月取得):私は逆で、取る前は不安でした。担当する店舗がオープンしたばかりで忙しく、異動したばかり。キャリア的にもやりたい仕事だったので「休むなんて言いづらい」と。でも妻や総務の方から「ぜひ取ってください」と言われ、1年取得者の前例もあって決断できました。
職場の雰囲気と取りやすさ
司会:会社からの後押しはありましたか?
Iさん:「男性育休ハラスメントは許しません」という強い言葉が書かれた書類を見せられました(笑)。会社として「取りやすさ」を発信してくれているのを感じました。
Tさん:総務の方からも「取りますよね?」と声をかけてもらえましたし、女性比率が高い職場なので自然な雰囲気でした。
Nさん:リーダー職だったので、抜けることで組織に負担をかけないよう半年かけて引き継ぎ計画を立てました。部下にも早めに伝えて育成し、人員調整も自分で動きました。

復帰後の不安と現実
司会:戻る時の不安はありましたか?
Nさん:「戻る場所はあるかな…」という覚悟で休みました。でも会社からの説明で「意に反する異動はNG」と聞いて安心しました。
Tさん:役割はマーケティング系に変わりましたが、仕事は用意されていて不満はなかったです。
Iさん:私は復帰したばかりですが、復帰前に希望を聞くアンケートや面談があり、夕方は在宅にして欲しいという要望も柔軟に対応してもらえてありがたいです。
家庭での役割とリアルな声
司会:育休期間中はどんなことをされていたんですか?
Nさん:ミルク、あやし、おむつ替え、料理…できる限りのことをやりましたが、生活リズムが崩れて体調を崩したこともありました。最初は夜中も頑張って起きていたけれど、全然寝かしつけができなくて。その分、昼間にカバーしようと思いました。
Tさん:授乳以外は全部やるスタンス。妻の実家に住ませてもらい、3時間おきにミルクやあやし。でも寝かしつけは苦手で、そこは妻に負担をかけました。
Iさん:夜中も起きておむつ替えや授乳サポート。一緒にやることで「大変さを分かち合う」感覚がありました。
Tさん:やっぱり経験しないとわからないですよね。
Iさん:本当にそう。育児のスタート段階から関われたのは大きいです。

育休で得られたプラスの価値
司会:休んでみて、どんなプラスがありましたか?
Nさん:部下や後輩に「育休を取っていい」と説得力を持って言えること。管理職が取ることで説得力が増しました。さらに、家族との時間を通じて、仕事への視点も変わりました。
Tさん:家事・育児は「二人でやるのが当たり前」になったのは大きいです。共働きなので、仕事も育児も分担する体制が自然にできました。
Iさん:子どもの成長を一緒に分かち合えたこと。管理職でも取れる前例になれたことも大きいです。
これから育休を取る男性へのメッセージ
Iさん:ぜひ取ってほしいです。最低でも3ヵ月~半年、できれば1年は取ってほしい。妻の負担軽減につながるし、子どもの成長を実感できます。
Tさん:理想は半年以上。せっかくなら妻に羽を伸ばしてほしいです。
Nさん:1年取ることで、育児にどういう変化が起きるか知ることができました。第一子で長く取ると、その後の育児の見通しが立てやすいのかなとも思います。1年取ってよかったと思っています。
~まとめ~
育休は「キャリアのブランク」ではなく、家族との時間を深め、仕事にもプラスをもたらす経験です。男性育休は特別なことではなく、当たり前の選択肢。
サンクゼールは、さまざまな背景を持つすべての従業員が、それぞれの人生を大切にしながら、安心して働ける環境づくりに取組み、誰もが自分らしく働ける企業を目指してまいります。
サンクゼール 子育て支援の主な取組み
・出産育児に関するガイドブックの作成
・育休取得者向けの相談会の開催
・育休の取得推進(性別問わず)
・復帰前アンケートによる不安のヒアリングと対応
・在宅勤務や時短勤務など柔軟な働き方の導入
・育休取得者への業務引継ぎ・復帰支援体制の整備
・ハラスメント防止の明文化と啓発 ほか


株式会社サンクゼール
株式会社サンクゼールは、長野県飯綱町に本社を置く食品製造小売企業です。「久世福商店」、「St.Cousair」などの専門店を全国に展開し、商品の企画製造から販売までを一気通貫で行う「食のSPAモデル」を展開しています。創業者が信州斑尾高原のペンションを経営していた頃の、家族とお客様とで囲んだ笑顔溢れる食卓の風景を原点とし「愛と喜びのある食卓をいつまでも」をコーポレートスローガンに掲げています。
■会社名 :株式会社サンクゼール
■本社 :長野県上水内郡飯綱町芋川1260
■代表者 :代表取締役社長 久世 良太
■創業 :1979年
■設立 :1982年
■事業内容
・ジャム・ワイン、その他食品の製造販売、
・ワイナリー、レストラン、売店などの直営、及びフランチャイズ展開
・オンラインマーケットプレイス「旅する久世福e商店」の運営
WEBページ・SNS
■ホームページ URL
https://www.stcousair.co.jp/company
■公式オンラインショップ
https://kuzefuku.com
■楽天市場店
https://www.rakuten.co.jp/sc-rkt/
■オンラインモール「たびふく」
https://kuzefuku-arcade.jp/
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