SamsungがIntelに代わり、2021年の半導体産業の王者に

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、SamsungがロジックICとメモリーの両方で安定して成長し、Intelに代わって業界トップとなったという最新調査を発表致しました。
中国と米国、双方がエンティティリストの発行を受け、2021年の半導体産業は大きく構造が変化しました。また、半導体市場全体の売上ランキングも、2021年には前年からの変化があり、SamsungがロジックICとメモリーの両方で安定して成長し、Intelに代わって業界トップになりました。半導体メモリー関連企業が引き続き市場を牽引し、SK HynixとMicronがそれぞれ3位と4位になりました。この後に、ファブを持たずIC設計に特化する企業が続き、QualcommやNVIDIAの名前も挙がります。

2021年、多くの大手半導体メーカーは、半導体使用量の伸び、在庫の増加、世界的な部品不足や物流問題によるチップのリードタイム延長など、業界に質的な変化が起きていると指摘していました。この年、メモリーとIC設計の両セクターが貢献したことで、売上は対前年比で19%伸びました。

半導体産業 トップ企業の売上とランキング - 2021年

出典: カウンターポイント社調査

Samsungは、DRAMとNANDフラッシュの好調な業績で、2021年にトップとなり、その煽りを受け、Intelは売上が伸び悩みました。スマートフォン用SoCやGPUの大手もこの1年で大きく伸び、売上ベースで前年比5割を超える成長をみせました。また、トップ15社の平均の伸びは前年比27%となり、これは世界全体の平均を上回っており、この年も、半導体産業の集中化が進んだことを伺わせました。

全体的にみれば、部品供給問題は2022年下期に入るまで続きそうでありますが、一部では、不足状況の改善もみられます。一方、今後の動向ですが、まずファンダリ各社は2023年に向けて設備を増強しています。これに関しては、近い将来、需要側・供給側共に平時の状態に戻ったとしても、パートナー企業との関係性にも設備稼働率にも問題はないだろうと多くのファウンダリが楽観的に考えています。今後もハイパフォーマンスコンピューティング、メタバース(AR/VR/XR)、5G、自動車が半導体使用量の伸びを牽引する重要な要素となることでしょう。

参考:本ランキングはチップを提供する企業についてまとめたものです。二重に計上することを避けるため、ファウンダリは含めていません。


【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

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会社概要

URL
https://www.counterpointresearch.com/
業種
情報通信
本社所在地
20F Central Tower, 28 Queen’s Road Central, Hong Kong
電話番号
-
代表者名
Kyungsoo Kang
上場
未上場
資本金
550万円
設立
2012年05月