【開催レポート】 キャディ、栃木県「栃木モノづくり未来会議」初開催
本田技研工業大久保氏の基調講演や参加者同士の活発な意見交換が行われました
製造業のデジタル変革に挑むキャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤 勇志郎、以下キャディ)は、2024年11月26日に栃木県宇都宮市で「ものづくり未来会議」を開催致しました。
■「栃木モノづくり未来会議」当日のハイライト
当日は本田技研工業電動事業開発本部 BEV開発センター BEV企画統括部 開発プロセス改革部 部長シニアチーフエンジニア大久保 宏祐氏による基調講演、部門執行役員 メーカー事業本部 営業本部長 松藤 薫の講演、西野精器製作所 代表取締役社長 西野 信弘氏が参加のパネルディスカッションが行われ、その後の交流会でも参加者同士での交流が行われました。
<基調講演>
自動事業開発本部 BEV開発センター BEV企画統括部 開発プロセス改革部 部長
シニアチーフエンジニア大久保 宏祐 氏
「Hondaにおける自動車開発プロセス改革活動ご紹介」
Hondaは世界最大のモビリティメーカーで、創業者本田宗一郎が語った「世のため人のため、自分たちが何かできることはないか」という志のもと、事業展開をされています。
Hondaでは自動車開発の課題としては、交通事故死亡者ゼロや環境負荷ゼロを目指し、安全への取組みとエネルギーマネジメントへの取り組みに注力されています。本講演では、自動車開発の中でも活用するデジタル技術として、MBSE/RFLP/MBDの活用、さらに、3D CAEを置換するサロゲートAIモデルについて詳しくお話いただき、「Hondaにける自動車開発プロセス改革はトップダウン型では無く、ミドルアップダウンで推進」と締め括られました。
キャディ部門執行役員 メーカー事業本部 営業本部長 松藤 薫
「10年先の未来を創る、今求められる製造業のDXとは」
製造業における眠った知見・経験の資産化の重要性を主張した本講演では、日本のGDPシェア変遷と長期的なマイナス成長の課題を説明。生産性向上の鍵として、従来の「破壊と創造」ではなく、過去の積み重ねを活用する「資産化」を提案し、「苦労して学べ」という美徳を脱却してデータを活用する重要性を強調しました。
また、DX成功の条件は、「スピード」「トップダウン」「モビライザー」が必要で、日本企業にはシステム投資への消極姿勢の転換が求められており、これらの取り組みが日本の再成長に繋がる鍵となると説明しました。
<対談>
西野精器製作所 代表取締役社長 西野信弘 氏
キャディ株式会社 部門執行役員 メーカー事業本部 営業本部長 松藤 薫
「データ探索時間が10分の1 経営・営業・製造、全員の時間を生むDX」
西野精器製作所は、茨城県ひたちなか市にて、金属加工業として抜き曲げ・溶接・切削・放電加工・研削・熱処理・表面処理、あらゆる加工に対応し、納品点数20万点を超える、“総合試作工場”をされています。経営課題として、月2,000枚もの膨大な見積もり作業が属人化し、効率が悪く、過去にツール導入を試みたが、入力作業が煩雑で失敗を経験されていました。西野社長は、この見積もり作業を行う事務アシスタント・製造部門に対して、「本来他にやるべき業務があるのに、時間を奪ってしまって申し訳ない。ツール等で解決できないか。」との思いがあったそうです。
属人化の排除を行うため、見積もりを受注のための手段として効率化することを決意、過去の履歴を基に誰でも見積もりが可能になるように 図面データ活用クラウド CADDi Drawer を活用。図面や過去の見積もりの参照により、納得性を重視した提案が可能になり、アシスタント業務を削減し、経理業務など生産性の高い仕事に集中できるようになり、業務効率化と生産性向上が実現した変革へのストーリーをお話いただきました。
懇親会の様子
講演後の懇親会では、栃木県内の製造業に関わる皆さまで積極的な意見交換が行われました。
■ 今後のモノづくり未来会議の予定
12月12日に福岡県後援「福岡モノづくり未来会議」を開催予定としています。
『福岡モノづくり未来会議 』
日 程: 2024年12月12日(木)【開場】15:00 【開演】15:30 【終演】18:50(予定)
会 場: ホテルニューオータニ博多(福岡県福岡市中央区渡辺通1-1-2)
特設サイト: https://caddi.com/ja-jp/resources/event/monomira-fukuoka241212/
主 催: キャディ株式会社
後 援: 福岡県
参 加 者: 福岡県内をメインとした製造業・加工会社の経営者約100名
キャディ株式会社
キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに、製造業のデジタル変革を推進しています。製造業のエンジニアリングチェーン・サプライチェーン上のあらゆるデータを解析・関連付け、インサイトを抽出することで、人間の生産活動をより高度化する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発提供。2022年6月には、AI類似図面検索機能を搭載した図面データ活用クラウドCADDi Drawerをリリースし、製造業における重要データの資産化を支援しています。2024年9月より提供を開始したサプライチェーンデータの資産化を促進するAI見積クラウド CADDi Quoteをはじめ、今後は同プラットフォーム上に様々なアプリケーションを提供予定です。累計資金調達額は217.3億円で、日本をはじめアメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開しています。
<会社概要>
本社所在地:東京都台東区浅草橋4-2-2 D’sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階)
代 表 者:代表取締役 加藤勇志郎
設 立:2017年11月9日
資 本 金:1億円(資本準備金含み、217.2億円)
事業内容 :図面データ活用クラウドCADDi DrawerおよびAI見積クラウドCADDi Quoteの開発運営 URL :https://caddi.com/
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