東大共同研究の知見を活かしたセントマティック「香りの授業」 鳥取県立智頭農林高校にて初開催
~県の特産「二十世紀梨」の香りを用いて~
嗅覚の新たな顧客体験を提案するSCENTMATIC株式会社(代表取締役:栗栖俊治、本社:東京都、以下「セントマティック」)は、2024年9月25日(水)、香りから言葉を紡ぎ、自分だけの物語を創作する感性教育プログラム「香りの授業」を、鳥取県立智頭農林高校の1年生20名を対象に開催しました。
「香り」に関心をもった一人の生徒の声から、農林高校での開催が実現
セントマティックは2020年2月より、嗅覚研究のトップランナーである東京大学 大学院農学生命科学研究科 東原和成研究室と連携し、共同研究を行ってきました。本研究を通じて、香りと言葉を同時にインプットする体験が、人間の脳のさまざまな領域を活性化させることが解明されつつあります。香りの授業は本研究から得られた知見を背景に、既存の学校教育ではリーチできなかった嗅覚領域の可能性を拓く機会や、地域の香りを通じて故郷への愛着を深める学びの機会として、全国の教育機関と連携しながら開催を重ねてきました。
今回は、鳥取県立智頭農林高等学校の選択美術クラスの1年生を対象に授業を実施。「香りをテーマに学んでみたい」という生徒の声をきっかけに、先生からお問合せをいただき実現しました。授業で用いたのは、県を代表する特産「二十世紀梨」の香り。味覚・視覚・触覚・聴覚を使わず、梨の淡い香り(嗅覚)だけに集中して言葉を紡ぎ出すという未知の体験に最初は戸惑っていた生徒たちも、授業が終わる頃には、みずみずしい感性に満ちた素敵な物語を創作してくれました。
■「香りの授業」の開催実績 ~ 地域に紐づく香りを用いて ~
https://scentmatic.co.jp/kaorium/school
■「香りの授業」プログラムの流れ
■「香りの授業」に参加した生徒の感想(鳥取県立智頭農林高等学校1年生)
梨の「香り」だけに感覚を研ぎ澄ませて、その瞬間に思い浮かぶ風景や季節、色、音、キャラクターなどを具体的な言葉に変換していく体験は初めてだったので面白かったです。香りを嗅いで、草原の木から実が落ちる音が本当に聞こえたような気がしたし、物語の主人公としてカメが思い浮かんだことに自分でも驚きました。
■鳥取県立智頭農林高等学校 選択芸術 美術 担任:奥井 彩音先生
美術選択のクラスということもあり、日頃から絵を描くことは好きな生徒も、言葉を使って自己表現をするとなると苦手意識を持ってしまうことが多かったのですが、今日は生徒たちの意外な一面を見ることができました。香りに刺激されて各々の豊かな感性が言葉になって生まれてくる様子や、セントマティックの皆さんの関わりによって生徒たちの個性が見事に引き出されていくプロセスは、見ていて非常に勉強になりました。二十世紀梨の香りから生まれた生徒たちの素敵な物語は、地元の農協の方々にぜひお届けしようと思っています。
【SCENTMATIC株式会社】
セントマティックは、香りを言語化するAIシステムを用いて、あらゆるものに“情緒的な体験価値”をプラスできる香りの共創型ビジネスデザイン集団として2019年に設立しました。五感の中でも最も未知な領域であった「嗅覚」に着目し、香りを言語化するAIツール「KAORIUM」を開発しています。これまで「香り」という概念は個人の感覚の違いにより他者へのイメージの伝達が難しく、明確な指標というものが存在しませんでした。KAORIUMの登場により様々なビジネス上での”香り”の活用が期待できます。セントマティックが取り組むのは「嗅覚のデジタライゼーション」。それは、香りと言葉による「香りの体験」によって人の感性を進化させ、あらゆる業界のビジネスに革新をもたらします。
代表者:代表取締役 栗栖 俊治
所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目22番7号 3階
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