【環境問題・再生可能エネルギーに関する意識調査】電源構成の議論やカーボンニュートラルなどの認知不足が明らかに

株式会社Looop

「エネルギーフリー社会の実現」をビジョンに掲げ、再生可能エネルギーのニーズ喚起と普及を目指す株式会社Looop(本社:東京都台東区、代表取締役社長 CEO:森田 卓巳、以下Looop)は、10~60代の男女を対象に、「環境問題・再生可能エネルギー」に関する意識調査を行いました。

前回実施した「国による電気・ガス料金支援のための補助金」に関する調査では、補助金についての認知度の低さが明らかとなりました。

(参考URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000128.000058095.html

では、将来的な電気料金とも深く関連する第7次エネルギー基本計画において2040年の主力電源化が期待されている再生可能エネルギーについては、どの程度の関心が寄せられ、どの程度理解されているのでしょうか。

エネルギーに関する情報を正しく伝えていきたいと考えるLooopが実施した本調査の概況やファインディングスを本プレスリリースにて取りまとめます。

「環境問題・再生可能エネルギー」に関する意識調査 調査概要

調査期間:2025年2月7日(金)~2025年2月10日(月)

調査方法:PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査

調査人数:1,054人

調査対象:調査回答時に10~60代の男女と回答したモニター

調査元:株式会社Looop(https://looop.co.jp/

モニター提供元:PRIZMAリサーチ

■環境問題への関心はあるものの、電源構成の議論やカーボンニュートラルの認知・理解は低い

前述の第7次エネルギー基本計画では電源構成が重要なテーマになっていますが、「あなたは電源構成の議論について知っていますか?」という質問に対しては、以下のような回答結果になりました。

男女ともに「知らなかった」と回答した方が多数で、特に女性では全年代で「知らなかった」という回答が8割を超えました。

一方60代男性では半数近くがこの議論を認知しており、エネルギー問題への関心が高いことがうかがえます。

次に、「日本は2050年までにカーボンニュートラル(二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること)を達成することを目標にしていますが、この目標についてあなたはどの程度知っていますか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。

60代の男性を除き、「言葉は知っているが、日本の達成目標を知らかなった」「言葉を聞いたことはあるが、意味は知らなかった」という理解が曖昧な層がボリュームゾーンとなっていました。

全体として、カーボンニュートラルに関する認知度は男性の高年齢層で高い一方、女性や若年層では具体的な内容まで理解している方は少ないことが分かります。

電源構成の議論の認知度やカーボンニュートラルの理解度が低いのは環境問題への関心が薄いからなのでしょうか。

「あなたは環境問題に対してどの程度関心がありますか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。

男女ともに、全年代で過半数の方は関心があることがうかがえます。環境問題への関心はある程度あるものの、その具体的な施策や議論の内容を知り、理解を深められる機会が少ないのかも知れません。

■再生可能エネルギーへの関心はあるものの、エネルギー自給率や出力制御の問題に関する認知・理解は低い

再生可能エネルギー導入促進の背景として、エネルギー自給率の問題がありますが、この問題についてはどの程度認知されているのでしょうか。

「日本のエネルギー自給率は13%程度(2021年度)と先進国の中でも低い状況です。あなたはこの現状を知っていましたか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。

具体的な数値を認識している人は約1割で、大半の人は「エネルギー自給率が低いことは知っているが、具体的には知らない」という認識に留まっていることが分かります。

「エネルギー自給率が低いことを知らなかった」という回答は、10代男性、20代女性、30代女性で高い割合となっており、若年層や女性においては特にエネルギー自給率に関する認知度が低いことが浮き彫りになりました。

ではそのエネルギー自給率を上げるために不可欠である再生可能エネルギーについて関心がある方はどの程度いるのでしょうか。

「あなたは再生可能エネルギーに関する情報についてどの程度関心がありますか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。

環境問題同様、再生可能エネルギーについても「関心がある」と回答した割合は30代女性を除き過半数で、特に60代男女では「とても関心がある」「まあまあ関心がある」「少し関心がある」と回答した方が7割を超えました。

続いて、再生可能エネルギー導入推進に向けた社会課題のひとつである出力制御について、「エリアや時間帯によっては、太陽光由来の電気が余り、捨てられていること(出力制御)を知っていますか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。

全体的に「知らなかった」と回答した割合が多く、特に女性では全体的に認知度が低い傾向にありました。前述の再生可能エネルギーに関する情報への関心度に比べて、社会課題の認知は低い傾向にあるので、導入の推進にあたっては社会課題についての認知向上を促していく必要があることが伺えます。

また、エネルギー自給率の質問と同様に10代の認知率が比較的高く、これは昨今の学校が環境教育に力を入れていることが影響している可能性もあります。

■再生可能エネルギーの導入促進には国や企業からの経済的負担への配慮と丁寧な情報発信が重要

「今後、電源構成を見直し再生可能エネルギーの導入を進めていく過程で、様々な要因により、家庭の電気料金の負担は一時的に増す可能性も見込まれます。その可能性を踏まえた上で、日本の家庭や企業はもっと再生可能エネルギーを導入(購入)していくべきだと思いますか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。

負担増加の可能性を踏まえると、いずれの設問においても再生可能エネルギーの導入(購入)していくべきかについては「どちらとも言えない」という慎重な意見が多く見られました。

2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では、2040年に再生可能エネルギーの比率を4~5割に引き上げ、主力電源化することが盛り込まれていますが、実際に再生可能エネルギーの導入促進に向けては、家庭や企業の経済的負担を削減する策も重要だと考えられます。

そこで、「国のエネルギー政策についてどう思いますか?」と意見を聞いたところ、以下のような回答がありました。

・「環境のためにもっと考えるべき。家計の負担分は国が考えるべき」(10代/男性)

・「目標の基準を満たせるよう、効率的な議論をしてほしい」(20代/男性)

・「出来る限り自然環境を壊さずに、必要な分だけ使用していけると良いと思う」(30代/女性)

・「もっと国民に周知をしたほうが良いと思う」(40代/男性)

・「捨てられている電気を他の地域に回して活用するなど、“もったいない”を減らす政策を行うべき」(40代/女性)

・「もう少し、段階別にいつまでに何を実現するのかロードマップを提示して欲しい」(50代/男性)

全体的に、具体的な負担軽減策や長期的な計画の提示を求める声が多く、特に実現可能性や透明性の向上が求められているようです。政策の推進にあたっては、国民への丁寧な情報提供が重要と言えるでしょう。

【まとめ】再生可能エネルギー関連の認知・理解はまだまだ低く、国や企業からの適切な情報発信が重要!

今回の調査では、調査テーマにある程度関心がある層が比較的多く参加している可能性もありますが、環境問題や再生可能エネルギーへの関心は一定程度あるものの、その具体的な内容や議論されていること、社会課題について等はあまり理解されていないことがわかりました。また、経済的負担増が伴うことで導入促進への慎重な意見が多くなることから、再生可能エネルギーの導入に向けては、家庭や企業の経済的負担を削減する策も重要だと考えられます。これらの結果を踏まえると、再生可能エネルギー導入促進に向けて、国や企業がこれらの情報を積極的に、丁寧に伝えることで生活者の理解促進を図る必要があると思われます。

Looopは今後も再生可能エネルギーの普及に向けて、エネルギー問題に関する様々な情報発信に努めてまいります。

■Looopでんきの「スマートタイムONE」

本調査を実施したLooopは電力小売事業(サービス名:「Looop でんき」)を通じて、市場連動型料金プラン「スマートタイムONE」(https://looop-denki.com/pr/smarttimeone/)を提供しています。「スマートタイムONE」では、太陽光由来の電力が多く価格が安くなる昼間の時間帯に電気を使う「ピークシフト」を行っていただくことで、電気代の削減と再生可能エネルギーの有効活用につながります。ホームページやアプリで単価の安い時間帯をチェックしつつ、お財布にも、地球にも優しい電気の使い方を実現してみませんか。

まずは一度、料金シミュレーション(https://looop-denki.com/home/simulator-select/)をお試しください。

株式会社Looopについて

株式会社Looopは、東日本大震災に際し被災地に太陽光発電で電気を灯し、喜んでいただいた経験を基に、再生可能エネルギーを世に広めたいという思いから2011年4月に創業。

人々がエネルギーを自由に使い、持続的な豊かさを享受できる「エネルギーフリー社会の実現」をビジョンに掲げ、再生可能エネルギーとテクノロジーの力で今までにないエネルギーエクスペリエンスを実現する会社です。主力の電力小売事業(サービス名:Looopでんき)を通じて太陽光発電の恵みをユーザーに還元できる市場連動型料金プラン「スマートタイムONE」を提供しています。

再生可能エネルギー事業では、発電所の販売・保守・開発の他、系統用蓄電池事業にも取り組み、全ての事業を通じて、エネルギーマネジメント技術の開発を手掛けています。

エネルギーを「つくる・コントロールする・届ける」全プロセスで経験と知見を有する強みを活かし、新たな価値創造と再生可能エネルギーの普及に貢献してまいります。

設立日:2011年4月4日

本社所在地:東京都台東区上野3丁目24番6号 上野フロンティアタワー15階・22階

代表者:代表取締役社長 CEO 森田卓巳

資本金:4,094百万円 ※2024年3月末現在

売上高:45,591百万円 ※2024年3月期単体

URL:https://looop.co.jp/

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会社概要

株式会社Looop

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URL
https://looop.co.jp/
業種
電気・ガス業
本社所在地
東京都台東区上野3丁目24番6号 上野フロンティアタワー
電話番号
03-4577-9001
代表者名
森田卓巳
上場
未上場
資本金
40億9400万円
設立
2011年04月