華道家・池坊専宗が写す、66の工房と匠の技——写真集『よい使い手 よい作り手』5月25日刊行

クラウドファンディングによる支援を受け刊行/池坊専宗が京都の伝統工芸の66工房を巡り、匠の技にフォーカスした写真集/井上安寿子氏、金剛龍謹氏等との対談も掲載

京都伝統産業ミュージアム(運営:株式会社京都産業振興センター)は、本プロジェクトに協力・編集協力・賛同者として参画し、池坊専宗氏による伝統工芸の写真集『よい使い手 よい作り手/Art of Craft, Art of Use』の刊行を支援しています。

表紙イメージ

華道家であり写真家の池坊専宗の若い感性と独自の視点で、京都の伝統工芸と伝統工芸士や職人の匠の技にフォーカスした写真集を刊行します。

平安京が建都されて以来、1200年以上の悠久の歴史の中で、京都の伝統工芸は有職文化、社寺文化と華道や茶道、能や舞などの担い手である「使い手」と「作り手」である工芸士や職人が、切磋琢磨しながら世界に誇る素晴らしい匠の技と優れた技術を、創造し継承してきました。しかし、生活様式の変化などにより、近年、伝統工芸は大きな危機に瀕しています。

こうした状況の中で今回のプロジェクトは、池坊専宗が66カ所の京都の伝統工芸の工房を1年に渡り訪れ(2023年夏~)、多くの工芸士などの匠の技を写真に収め写真集としてまとめ、京都の伝統工芸の素晴らしさを全国・世界に発信しようとするものです。

工房ごとの随想録も池坊専宗自らが筆を執るとともに、掲載品目66の紹介も、日英併記で掲載しています。

そして、次代の伝統文化を担う井上安寿子氏(京舞井上流)、金剛龍謹氏(金剛流若宗家)等との対談も掲載しています。

なお、写真集の制作にあたってはクラウドファンディングにより支援を呼びかけ、全国から多くの皆様にご協力をいただきました。
※クラウドファンディングにご支援いただいた皆さまには、5月20日頃から写真集を順次発送いたします。

■ 写真集について

  • タイトル:「よい使い手 よい作り手」/Art of Craft, Art of Use ~66の京都の工房を巡る~ 伝統工芸の今を未来に 池坊専宗がみつめた匠の世界

  • 判型等:A4判 160ページ 4色カラー(品目紹介のみスミ1色)

  • 内容:

    ・池坊専宗撮影の66工房の匠の技、伝統工芸品の掲載

    ・工房ごとの随想録 池坊 専宗

    ・対談 ①井上 安寿子(京舞井上流) × 池坊 専宗

        ②金剛 龍謹(金剛流若宗家) × 池坊 専宗

        ③Julia Yamane × 池坊 専宗

    ・66品目の伝統工芸品の日本語、英語での紹介


  • 発売:2025年5月25日(日)

  • 販売価格:8,500円(税別)

  • 販売場所:

    ・京都伝統産業ミュージアム(京都市左京区、京都市勧業館みやこめっせ地下1階)

    ・京都 蔦屋書店(京都市下京区、京都髙島屋S.C.[T8]5・6階)

    ・日本華道社(京都市中京区、池坊会館8階)

    ・オンライン販売(送料別途):MOCAD ONLINE SHOP(https://mocad-shop.com/)、Amazon 等


  • 写真・執筆(工房):池坊 専宗

  • 英訳:Julia Yamane

  • デザイン:橋本 和也(Hashimoto Design)

  • 発行:~よい使い手 よい作り手~ 伝統工芸継承プロジェクト実行委員会

  • 協力:華道家元池坊総務所、株式会社 京都産業振興センター

  • 制作協力:公益財団法人 片山家能楽・京舞保存財団、公益財団法人 金剛能楽堂財団

■ クラウドファンディング<写真集プロジェクト>について

  • 実施期間:2024年3月20日(水・祝)~6月19日(水)

  • 支援数:425件

  • 支援総額:8,048,000円

  • プラットフォーム:THE KYOTO Crowdfunding

  • 起案者(出品者):池坊 専宗

  • 企画:株式会社 WGD京都

  • 賛同者:華道家元池坊総務所、京都伝統産業ミュージアム(株式会社 京都産業振興センター)

  • 特別協力:KBS京都、FM京都

  • 主なリターン品

    ①専宗氏のお礼状、②写真集、③専宗氏の生け花教室参加、④専宗氏画の扇子、⑤8名の伝統工芸士提供の工芸品

■ プロフィール

華道家・写真家 池坊 専宗(いけのぼう せんしゅう)

華道家元池坊 次期家元池坊専好の長男として京都に生まれる。

慶應義塾大学理工学部入学後、東京大学法学部入学。東京大学卒業時に成績優秀として「卓越」を受賞。名もなき花を生け、日常の一瞬間を写真として描く。

JR京都伊勢丹にて祈りの展示「MOVING」、日本橋三越本店にて写真展「一粒の砂 記憶 ひかり」を行う。EXPO2025 大阪・関西万博における落合陽一氏プロデュースのパビリオン「null²」の茶室にて、184日間の移ろう花を生ける。

池坊青年部代表、京都市未来共創チームメンバー、東京国立博物館アンバサダー、花の甲子園審査員、KYOTO CRAFTS and DESIGN COMPETITION 2024-2025「TRADITION for TOMORROW」審査員。

講座「いけばなの補助線」や文筆、インスタレーションなど様々なかたちで日常の美しさと交わることを伝え続けている。信条は「光を感じ、草木の命をまなざすこと」。

京舞井上流 井上 安寿子(いのうえ やすこ)

父は能楽観世流九世観世銕之丞、母は京舞井上流五世家元井上八千代(重要無形文化財保持者)。四世(曽祖母)と五世に師事。2015年から学校法人八坂女紅場学園(やさかにょこうばがくえん)舞踊科教師を務める。 公益社団法人日本舞踊協会会員。 京都造形芸術大学 舞台学科非常勤講師。

金剛流若宗家 金剛 龍謹(こんごう たつのり)

1988年、金剛流二十六世宗家金剛永謹の長男として京都に生まれる。幼少より、父・金剛永謹、祖父・二世金剛巌に師事。5歳で仕舞「猩々」にて初舞台。以後「石橋」「鷺」「翁」「乱」「道成寺」「望月」「安宅」など数々の大曲を披く。自らの芸の研鑽を第一に舞台を勤めながら、大学での講義や部活動の指導、各地の学校での巡回公演など学生への普及活動にも取り組む。2012年に発足した自身の演能会「龍門之会」をはじめとして、京都を中心に全国の数多くの公演に出演。同志社大学文学部卒業。京都市立芸術大学非常勤講師。公益財団法人 金剛能楽堂財団理事。

Julia Yamane/山根 樹(やまね じゅりあ)

日英通翻訳者。一般社団法人Discover Noh in Kyoto代表理事。アメリカ生まれ。幼少期に父の故郷である日本に移住。13歳から能楽のファンになり、1998年より観世流能楽師に師事。能楽堂徒歩圏に居たくて日本に定住。能を通して日本文化の様々な面を深くみるようになり、京都市認定通訳ガイドとなる。京都を拠点に能楽の多言語での普及発信に取り組みながら、様々な伝統工芸や芸術関係の通訳・翻訳に携わる。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.miyakomesse.jp/
業種
サービス業
本社所在地
京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9番地の1
電話番号
-
代表者名
山本 達夫
上場
未上場
資本金
-
設立
1993年04月