不満買取センターのInsight Tech、「2023年を象徴する不満ワード」を発表
~2023年を象徴する不満ワードは「ジャニーズ」・「増税」・「少子化対策」~
「2023年を象徴する不満ワード」は「正しく忖度なく全うでありたい」という生活者の社会的な倫理観の高まりや「当たり前が当たり前ではなくなるのでは」という不安の拡がりが滲み出た結果となりました。
株式会社 Insight Tech(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊藤友博、以下、当社)は、当社が運営する「不満買取センター」にて収集している不満インサイトデータから抽出した「2023年を象徴する不満ワード」を発表いたします。
■不満買取センターとは(https://fumankaitori.com/:特許取得済み、商標登録済み)
不満買取センターは、「企業の商品やサービス、そして社会をより良くするために、あなたの不満を買い取ります。あなたの不満の中に眠った”ヒント”を私たちが企業や社会に届けます」をコンセプトに、2015年3月18日からサービス開始をしております。Webサービス及びスマートフォンアプリを通して生活者からの不満の声を収集しており、現在累計73万人以上の会員から、累計4,100万件以上の不満を買い取っています。
■「2023年を象徴する不満ワードは「ジャニーズ」、「増税」、「少子化対策」
「2023年を象徴する不満ワード」は、2022年から2023年に大きく伸びたワード※の中で、投稿件数のボリュームに基づいて選定しました(※2022年で一定の投稿があったワードについて、各年1~11月の前年比を算出)。
結果、「2023年を象徴する不満ワード」の第1位には「ジャニーズ」が選ばれました。2位は「増税」、3位は「少子化対策」と国政関連の不満が続きました。
【ジャニーズ不満が顕著に増加】
昨年2022年の不満ワード第1位は「値上げ」となるなど値上げラッシュ関連の不満ワードが上位を占めましたが、2023年を最も象徴する不満ワードは「ジャニーズ」となりました。
芸能界を含め企業の法令遵守に対する生活者の意識の高まりを反映した結果と言えそうです。そのほか、「ガーシー」、「迷惑行為」などネットメディアを騒がせたニュースに関連する不満も増加が目立っています。
【増税・少子化対策など国政に対する不満も増加】
また、「増税」が2位、「少子化対策」が3位、「子育て支援」が14位となるなど、国政に対する不満も増加しました。政治に対する期待の顕れとも言えますが、国のかじ取りに対して不安・不満を抱く生活者が多いことがうかがえます。
【ビッグモーター、少子化、人手不足など社会課題を憂う不満も増加】
その他にも、企業の在り方が問われた「ビッグモーター」に関わる不満や「少子化」「人手不足」「治安」「賃上げ」など社会課題につながる不満も増加しており、社会の先行き不透明感が生活者の日々に不安・不満をもたらしていることが分かります。
■部門別ランキング
【趣味・エンタメ部門:「ジャニーズ」が1位】
【趣味・エンタメ部門】でも総合1位となった「ジャニーズ」が1位となりました。そのほか、「タレント」「性」などタレントの性被害関連のワードが目立ちました。「会見」も上位となり、芸能界においても「会見で確りと忖度なく説明されるか」という企業としての透明性が問われている様子が分かります。
【美容・健康部門:「風邪」「インフルエンザ」など疾病ワードが上位に】
【美容・健康部門】では「風邪」「インフルエンザ」が1位、2位となりました。コロナ禍の行動制約からギアチェンジがされた1年でしたが、新型コロナウィルス以外の疾病に対する意識が高まっていることが分かります。衛生意識や健康意識が高まったことが背景にありそうです。
【暮らし・住まい部門:寒波・猛暑の影響を受ける日々】
【暮らし・住まい部門】では「寒波」「夏日」が上位にランクイン。気候変動を痛感する1年だったこともあり、日々の生活でその影響を受けている様子がうかがえます。また、「黄砂」「カメムシ」が上位にランクインしており、「これまで経験してこなかった変化」に生活者が戸惑っている様子がうかがえます。
【食品部門:食の安全性と安定供給の問われた一年】
【食品部門】では「卵」が1位に。「鳥インフルエンザ」・「品薄」も上位となりました。食の安全性だけでなく安定供給の重要性が問われた一年だったと言えそうです。そのほか「コオロギ」もランクイン。新たなたんぱく源として注目されましたが政治主導での発信が目立ったこともあり戸惑いが広がりました。「これまでと同じような食が当たり前ではなくなるのかもしれない」との不安が広がった一年とも言えそうです。
■ランキングから見える生活者意識の“トレンド”
【「正しく忖度なく全うでありたい」との意識が高まっている】
2021年・2022年は「コロナ禍」に関わる不満が増加し続けていました。2023年は様々な不祥事や迷惑行為が続く中、生活者の中で「正しく忖度なく全うでありたい」という社会的な倫理観の高まりを感じさせる不満が増加しました。国際情勢をはじめ社会がますます不安定化するなかで、日々の生活において不確実性が高まっていることが背景にありそうです。
【「当たり前が当たり前ではなくなるのでは」との不安が拡がっている】
日々の生活において「少子化」や「人手不足」を自分事として実感する機会が増えています。また、「黄砂」「カメムシ」などこれまでは意識していなかった環境変化の影響を受けたり、「コオロギ」が新たな食物として話題になったりする中で、生活者は「これまでの当たり前が当たり前でなくなるのでは」との不安を抱いています。当たり前を守ることができる政策や商品・サービスに対する期待が高まっていると言えそうです。
■当社代表取締役社長の伊藤友博のコメント
2023年、「不満買取センター」は会員数累計73万人、不満インサイトデータ4,100万件を突破し、多くのメディアで取り上げて頂き、生活者の声を集めるプラットフォームとして更なる飛躍を遂げた一年でした。日々、不満を投稿頂いている会員の皆様、そして不満インサイトデータを活用頂いている企業や自治体の皆様に改めて感謝申し上げます。
この度発表いたしました「2023年を象徴する不満ワード」からは「正しく忖度なく全うでありたい」という生活者の社会的な倫理観の高まりや「当たり前が当たり前ではなくなるのでは」という不安の拡がりが滲み出てきます。コロナ禍の行動制約から解かれてもなお、不安定化する国際情勢や自然環境の変化など社会全体の不確実性が高まっていることが背景にありそうです。
こんな2023年の不満の中には、2024年以降の「豊かな生活・社会」に繋がるイノベーションの種、マーケティングのヒントが隠されていると信じています。それを社会の皆様に届けるのが私たちインサイトテックのミッションです。
私たちのビジョンは「声が届く世の中を創る」こと。独自のデータ✕独自のAI(人工知能)を活かし、企業・社会への貢献を通じたビジョン実現と事業成長を目指す当社の「2024年の挑戦」にどうぞご期待ください。
株式会社 Insight Tech
代表取締役社長 伊藤友博
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