【人材紹介ニュース vol. 4(2021年9月度調査)】商社や小売店への応募率が20倍以上|厳しい状況下でも即戦力となる専門職の求人ニーズ増加
- ものづくり、小売領域で応募者が大幅増加、背景にアフターコロナ対策か
今回は登録者の応募内容を「繊維素材やものづくりに関わる商社・服地企業(川上)」「各メーカーやブランド(川中)」「消費者に商品を届ける小売店(川下)」という視点で調査しました。ファッション業界の生産から販売に至るまでの現場において、転職市場に見られる変化とはどのようなものだったのでしょうか。
商社・服地企業、メーカー・ブランド、小売店での求人応募の伸長率を比較すると、商社・服地企業と小売店がそれぞれ23倍、25倍と非常に大きな伸びを見せています。特に商社・服地企業については、これまで業界内の転職市場を幅広くサポートしてきたiDAだからこそいち早く求人ニーズを把握でき、求人数・応募者数増加に繋がりました。また、応募職種を見ると、企画・経営に次いでデザイナーやパタンナー等の専門職ニーズが高いことがわかります。
これらのことから、コロナ禍で業界全体が厳しいと言われる今だからこそ改めて初心に戻り「ものづくり」を重視する企業が増しているのではないかと推察されます。
最大の伸長率となった小売店の内訳を調査すると、美容やドレス等の商品特化型専門店が過半数以上、次いでECが30%以上を占める結果となりました。また応募職種では、小売店でも企画・経営と専門職の応募数が増大しています。ただし、小売店での専門職は先述した商社・服地産業とは大きく異なり、WEBデザイナーやSNSスペシャリスト、マーケター、プログラマーなど、ECの充実や売上推進を目的とした業種が主でした。
これら調査結果全体から、コロナ禍による昨今の業界不振と早急な土台の立て直しを目的に、ものづくりから生産、販売するまでのどの過程でも、すぐに活躍してスキルやノウハウを発揮できる専門職・スペシャリストの需要が高まっていると考えられます。ウィズ/アフターコロナに向け、今後も「土台の立て直し」「EC・デジタル領域の強化」を軸とした求人がさらに増えることが予想されます。
iDAでは販売員はもちろん、デザイナーやパタンナーからEC・デジタル領域のスペシャリストまで、幅広い求人を取り扱いサポートして参ります。
- 経験・スキルを要する職種ニーズの高まりとともに求人も増加傾向に
応募率が急速に伸びた商社・服地企業にはものづくりの重要性を大切にする企業が多く、ECを中心に売り上げ拡大を目指す企業と、原点に立ち返り良いものづくりに拘りたい企業に二分されているように感じます。どちらの場合も経験やスキルが求められる職種となるため、社内の他職種からの異動ではなく経験値を持ったスペシャリストの採用が必要となり、結果として求人が増加していると考えられます。
(リクルーティング事業部 事業責任者 石井哲也)
iDAについて(https://www.ida-mode.com/)
1999年3月創業。ワールド・モード・ホールディングスのグループ企業であり、ファッション・ビューティー業界を中心にクライアントニーズに応じて人材紹介、派遣、教育、店舗運営などトータルメニューでサービスを提供。求職者のキャリアプランやライフスタイルに沿った提案を行い、年間約1000人の社員転籍化を実現している。
※ファッション・ビューティー企業に直接応募可能な転職サイト「MyBRANDS」でも求人を紹介しています。
https://www.mybrands.jp/
※ワールド・モード・ホールディングスはサステナブル活動をまとめたレポートを発行しました。
https://wmh.co.jp/img/pdf/WMH_Sustainability%20Report2021.pdf
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