行動認識AIのアジラと名古屋大学、感情分析に関する学術コンサルティング契約を締結
株式会社アジラ(本社:東京都町田市、代表取締役:木村 大介)は、2023年3月23日(木)に、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学(本部:愛知県名古屋市、総長:杉山 直、以下「名古屋大学」)平井 真洋 准教授と、「感情分析」に関する学術コンサルティング契約を締結致しました。
■背景
アジラは、行動認識AIを中心とした映像解析の研究を進める中で、人の歩行による感情分析に着目し、その独自技術を開発してまいりました。しかし、高度な感情分析を実現するためには、バイオロジカルモーションに関する専門知識を持つ研究者との連携が欠かせません。平井准教授は、バイオロジカルモーションに関する専門知識を持つ研究者として高い評価を得ており、当社の感情分析の研究開発においても、その専門知識を活用することで、高度な感情分析技術の開発が期待されます。両者の連携により、バイオロジカルモーションに関する専門知識を活かした高度な感情分析技術の開発を推進してまいります。
■平井 真洋 准教授のコメント
私たちの脳は他者に関する情報処理に極めて長けています。一つの例として、わずか十数個の光点運動のみから他者に関する様々な情報(性別・意図・感情など)を処理可能な「バイオロジカルモーション」と呼ばれる知覚現象が知られています。私はこれまでバイオロジカルモーションの知覚処理・発達・神経メカニズムに関する研究に取り組んでまいりました。バイオロジカルモーションの研究には、モーションキャプチャ装置などの高価で大掛かりな装置が必要でしたが、OpenPoseに代表される、スマホやビデオカメラで撮影された動画からヒトの動作を抽出可能な革新的な技術開発により、低コストで比較的質の高い動作情報を自動で収集することが可能となりました。 このような背景を受け、ヒト身体の表層に「滲み出す」動き情報から個人の特性を抽出可能な技術開発を進め、安全な社会の実現に向けたサポートができればと考えております。
<平井 真洋 准教授 プロフィール>
国立大学法人東海国立機構 名古屋大学大学院情報学研究科 心理・認知科学専攻 准教授。
専門は発達認知神経科学、認知科学、実験心理学。これまで、バイオロジカルモーションの知覚特性・発達に関する研究、定型・非定型発達児を対象とした社会的認知発達に関する研究など多岐にわたり、国内外での研究成果が高い評価を得る。東京大学、生理学研究所、カナダ・クイーンズ大学、自治医科大学、英国・ロンドン大学などでの研究経験を活かし、多数の国際的な学術論文発表している。
平井研究室ホームページ:https://www.hirailab.cog.i.nagoya-u.ac.jp/
■株式会社アジラ 代表取締役 木村 大介のコメント
1970年代にスウェーデンの心理学者グンナー・ヨハンソンは、暗室において関節部にとりつけた電球(光点)の位置を分析することにより、人物の動きと、性別や意図、感情などを紐づける「バイオロジカルモーション」を実証しました。その電球が、2000年代にモーション・キャプチャーとなり、さらに近年では映像解析による姿勢推定技術にシフトしており、ビジネス活用が可能になってきました。世界トップクラスの独自の姿勢推定技術を持つ私たちは、数年前からこの興味深い研究のビジネス活用にトライしており、今回、平井先生から多様なご助言を賜ることで、新たな知見を得た弊社HumanScienceAI研究チームが主体となり、当該技術を応用ステージに高めていく考えです。
■契約締結日
2023年3月23日(木)
◆名古屋大学について
学校名:国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学
総長:杉山 直
所在地:愛知県名古屋市千種区不老町
Webサイト:https://www.nagoya-u.ac.jp/
■株式会社アジラについて
会社名:株式会社アジラ
所在地:東京都町田市中町一丁目4-2
代表者:代表取締役 木村 大介
事業内容:AI警備システム『アジラ』開発と販売
公式HP:https://www.asilla.jp/
※「アジラ」の名称・ロゴは、日本国およびその他各国において株式会社アジラの登録商標です。
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
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