【2023年度SaaS活用実態調査、導入増加に伴う「休眠SaaS」の課題とは】大企業におけるSaaS導入率は74.7%に コロナ前と比較して、6割以上が「2倍以上に増加」
〜一方、6割の企業が、十分に活用できていない「休眠SaaS」に悩み〜
調査サマリー
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調査概要
調査概要:大企業のSaaS活用に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年6月8日〜同年6月9日
有効回答:大企業(従業員数1,000名以上)の情報システム担当者501名
※1 構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
大企業におけるSaaS導入率は、74.7%
「Q1.あなたのお勤め先では、SaaS(※2)を導入していますか。」(n=501)と質問したところ、「はい」が74.7%、「いいえ」が9.0%という回答となりました。
※2 SaaS(サース/サーズ):「Software as a Service」の略称。これまでは店頭でパッケージ製品として販売されていたソフトウェアの機能を、クラウドを通じて提供するサービスのこと。
・はい:74.7%
・いいえ:9.0%
・わからない/答えられない:16.4%
導入しているSaaSの種類、3割以上が「10個以上」と回答
Q1で「はい」と回答した方に、「Q2.現在お勤め先では、何種類のSaaSを導入していますか。」(n=374)と質問したところ、「11〜15個」が11.0%、「16〜20個」が8.0%という回答となり、10個以上のSaaSを導入している企業が3割以上にのぼることがわかりました。
・1~4個:20.1%
・5~10個:19.8%
・11~15個:11.0%
・16~20個:8.0%
・21~25個:4.8%
・26~30個:2.4%
・31~40個:2.4%
・41~50個:1.9%
・51個以上:4.0%
・わからない/答えられない:25.7%
半数以上が、コロナ以前と比較しSaaSの導入数が増加
Q1で「はい」と回答した方に、「Q3.コロナ以前と比べて、お勤め先におけるSaaSの導入数に変化はありましたか。」(n=374)と質問したところ、「コロナ以前より増加した」が52.9%、「コロナ以前と変更なし」が32.6%という回答となりました。
・コロナ以前より増加した:52.9%
・コロナ以前と変更なし:32.6%
・コロナ以前から減少した:3.2%
・わからない:11.2%
SaaSの導入数が2倍以上に増加した大企業は、64.1%
Q3で「コロナ以前より増加した」と回答した方に、「Q4.コロナ以前と比較して、SaaSの導入数はどの程度増えましたか。」(n=198)と質問したところ、「3~4倍未満」が23.7%、「2~3倍未満」が29.8%という回答となりました。
・4倍以上:10.6%
・3~4倍未満:23.7%
・2~3倍未満:29.8%
・1~2倍未満:23.2%
・わからない/答えられない:12.6%
SaaSを導入している領域、「Web会議システム」が56.4%で最多
Q1で「はい」と回答した方に、「Q5.あなたのお勤め先では、どのような領域のSaaSを入れていますか。(複数回答)」(n=374)と質問したところ、「Web会議システム」が56.4%、「グループウェア」が49.7%、「人事労務・タレントマネジメント」が46.8%という回答となりました。
・Web会議システム:56.4%
・グループウェア:49.7%
・人事労務・タレントマネジメント:46.8%
・ビジネスチャット:42.5%
・プロジェクト/タスク管理:39.3%
・社内SNS:36.4%
・スケジュール管理:35.6%
・経費精算・購買管理:33.7%
・SFA・CRM:30.5%
・ERP(基幹システム):23.5%
・MA(マーケティングオートメーション):12.0%
・その他:0.5%
・わからない/答えられない:8.3%
約6割が、導入したものの「十分に使いこなせていないSaaSがある」実態
Q1で「はい」と回答した方に、「Q6.お勤め先で導入しているSaaSの中には、導入したものの十分に使いこなせていない/使っていないSaaSがありますか。」(n=374)と質問したところ、「かなりある」が15.5%、「ややある」が43.3%という回答となりました。
・かなりある:15.5%
・ややある:43.3%
・あまりない:19.5%
・全くない:4.5%
・わからない/答えられない:17.1%
十分に使いこなせていない理由、「複雑なシステムの分かりにくさ」が51.4%で最多
Q6で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q7.SaaSを導入したものの十分に使いこなせていない/使っていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=220)と質問したところ、「複雑なシステムの分かりにくさ」が51.4%、「マニュアルの作成・修正ができる従業員不足」が48.2%、「従業員が意図した通りに使ってくれない、定着せずに想定通り使っていない」が32.3%という回答となりました。
・複雑なシステムの分かりにくさ:51.4%
・マニュアルの作成・修正ができる従業員不足:48.2%
・従業員が意図した通りに使ってくれない、定着せずに想定通り使っていない:32.3%
・システムの価値・重要性が従業員に伝わっていない:30.9%
・従業員のシステム誤入力・誤操作のリスク:30.5%
・データ移行の難しさ:24.5%
・業務に沿ったカスタマイズができない:24.1%
・セキュリティガイドライン整備が整ってない:23.2%
・障害やメンテナンスによる利用制限:15.9%
・ソフトウェアトラブルで業務が滞る可能性:13.6%
・その他:0.9%
・わからない/答えられない:1.4%
十分に使いこなせていない理由、「他のSaaSと機能重複」や「ベンダーによるサポート不足」などの声
Q7で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q8.Q7で回答した以外に、SaaSを導入したものの十分に使いこなせていない/使っていない理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=217)と質問したところ、「他のSaaSと機能重複」や「ベンダーによるサポートが不足している」など114の回答を得ました。
<自由回答・一部抜粋>
・50歳:他のSaaSと機能重複。
・35歳:使えなくてもペナルティや業務に問題が出るわけではないので、スタッフが習得することを後回しにしている
・43歳:既存業務の運用からのフィット&ギャップに苦慮している・62歳:ベンダーによるサポートが不足している。
・65歳:使い方が難しいうえに繁忙期にしか使わないので慣れない。
・37歳:思ったように使えない機能があり先に進めない。
・52歳:従業員のリテラシーがばらついている。
・53歳:標準機能が自分たちの業界に即していない。
・48歳:自由度が高いと運用が難しい。
導入したものの十分に使いこなせなかったSaaSの再活用のための対策、「システムを活用できる人員の雇用」が53.2%で最多
Q6で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q9.「導入したものの十分に使いこなせなかったSaaS」の再活用のためにどのような対策を行っていますか。(複数回答)」(n=220)と質問したところ、「システムを活用できる人員の雇用」が53.2%、「サービスごとのマニュアル作成」が48.2%、「勉強会・研修会の開催」が46.4%という回答となりました。
・システムを活用できる人員の雇用:53.2%
・サービスごとのマニュアル作成:48.2%
・勉強会・研修会の開催:46.4%
・FAQシステムなどの設置:30.9%
・DAP(システムの早期定着・利活用サービス)の活用:30.0%
・導入目的と機能の見直し・社内周知:29.5%
・問い合わせ窓口の増員:20.5%
・その他:0.0%
・特にない:3.2%
・わからない/答えられない:2.7%
63.5%が、ノーコードガイド・ナビゲーションサービスに興味あり
「Q10.対社内の問い合わせ対応といった負担軽減や入力自動化が可能な、ノーコードのガイド・ナビゲーションサービス(システムの早期定着・利活用サービス)に興味がありますか。」(n=501)と質問したところ、「非常に興味がある」が21.6%、「やや興味がある」が41.9%という回答となりました。
・非常に興味がある:21.6%
・やや興味がある:41.9%
・あまり興味がない:15.6%
・全く興味がない:7.4%
・わからない/答えられない:13.6%
まとめ
今回は、大企業(従業員数1,000名以上)の情報システム担当者501名を対象に、大企業のSaaS活用に関する実態調査を実施しました。
まず、大企業におけるSaaS導入率は74.7%となり、コロナ以前と比べてSaaSの導入数が2倍以上増加している企業が多くいることがわかりました。多くがWeb会議システムなどにSaaSを導入している一方、「複雑なシステムの分かりにくさ」などから、十分に使いこなせていないSaaSがある実態が明らかになりました。活用のために「システムを活用できる人員の雇用」や「サービスごとのマニュアル作成」などに取り組む企業が多いことがわかりました。
今回の調査では、大企業ではSaaS導入率は高く、コロナ以前に比べて数も増加したものの、十分に活用できていないSaaSがある点が課題として浮き彫りになりました。せっかく導入したSaaSをうまく再活用するためには、複雑なシステムであっても「全てのユーザーが迷わず使いこなせる」よう、利活用のハードルを払拭するための工夫が重要となってくるのではないでしょうか。
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テックタッチは「すべてのユーザーがシステムを使いこなせる世界に」をミッションに掲げるスタートアップです。あらゆるWebシステムの入力をアシストするDXプラットフォーム「テックタッチ」を提供しています。大手企業や自治体・官公庁などに導入され、ユーザー数は200万人超。2022年にグッドデザイン賞などを多数受賞し、2023年には経済産業省が選ぶJ-startupにも認定されました。国内シェアNo.1の「テックタッチ」を通じ、日本のDX推進を後押ししていきます。
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設立 :2018年3月1日
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