中古マンション選びと実際の住み心地に関する調査結果|住んでみて感じる使い勝手の良し悪し
株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田貴行)は、同社が品質管理および記事制作を請け負うスムナラと合同で、中古マンションの購入経験者男女118名を対象に、「中古マンション選びと住み心地」についてのアンケート調査を実施しました。
調査概要
調査内容:「中古マンションの購入と収納スペースに関するアンケート」についてのアンケート調査
調査期間:2025年1月29日(水)〜2025年10月10日(金)
調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス)
調査人数:118人
調査対象:男性65人、女性53人
回答者について

回答者の性別
女性:約45%
男性:約55%

回答者の年代
20代:約14%
30代:約27%
40代:約35%
50代:約19%
60代以上:約5%

居住人数
1人:約12%
2人:約31%
3人:約35%
4人:約18%
5人以上:約5%
3人世帯が最も多く、2人世帯が続きます。3人と2人世帯で全体の約66%を占めています。家族構成によって収納スペースへのニーズが異なることが予想されます。
購入後の収納スペースに対する満足度
購入後、実際に住んでみて感じる収納スペースへの満足度を調査しました。

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大変満足:約31%
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どちらかというと満足:約44%
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どちらかというと不満:約21%
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不満:約3%
全体の約75%が「大変満足」または「どちらかというと満足」と回答しており、多くの購入者が収納スペースに満足していることがわかります。一方で、約24%は何らかの不満を抱えています。
満足している理由の特徴
満足している理由として「収納が多いから」「十分な収納スペースがある」「各部屋に収納スペースがある」といった回答が目立ちます。具体的には「備え付けの棚や大きなシューズボックスがあって充分な収納ができている」「各部屋に収納スペースがあるだけでなく、玄関横にもある」など、部屋ごとの収納や玄関収納の充実度が満足度に直結しています。また「前の住居よりスペースがある」「クローゼットや押し入れのスペースが広い」など、以前の住まいとの比較で満足している購入者も多く見られました。
不満を感じる理由の分析
不満の理由として「収納スペースが少ない」「各部屋の収納が少し手狭に感じる」「和室の押し入れしか収納がない」などが挙げられています。特に「子供の成長でもっと広い方が助かる」「だんだん限界になってきている」といったコメントが示すように、入居後の生活の変化によって収納不足を実感するケースが見られます。購入時には十分と思われた収納スペースも、実際の生活で物が増えることで不足を感じる購入者がいることがわかります。
家族構成と満足度の関係性
居住人数が多い世帯ほど収納への不満が生じやすい傾向があります。「物が多いのか、収納しきれないものがある」「各人専用のクローゼットがなく、相対的に足りない」など、家族が多いほど個々の収納ニーズが高まります。一方で単身世帯や夫婦二人世帯では「1人で住むには十分な収納スペースがあった」「夫婦2人だけなので荷物が多くない」といったコメントが多く、家族構成に応じた収納計画の重要性が浮き彫りになっています。
中古物件選びにおける収納スペースへの意識
物件選びの際に収納スペースを選ぶポイントとして意識していたかを調査しました。

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意識していた:約32%
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どちらかというと意識していた:約42%
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どちらかというと意識していない:約19%
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意識していない:約6%
全体の約74%が「意識していた」または「どちらかというと意識していた」と回答しており、多くの購入者が物件選びの段階で収納スペースを重要視していることがわかります。
収納を意識していた理由の傾向
意識していた理由として「荷物が多いので」「物が多かったから」「収納するものが多くある」といった回答が最も多く見られます。具体的には「物をきちんと収納したいから」「出来るだけ物が外に出ていない、スッキリした部屋にしたかった」など、見た目の整理整頓を重視する声が目立ちます。また「前の家が狭かったから」「前居で収納の少なさを痛感していた」など、過去の住居での経験から収納の重要性を認識している購入者も多数います。
将来を見据えた収納計画
「子供が増えていくから」「子どもが大きくなっても使えるスペースを把握したかった」「これから荷物が増える可能性が高い」といったコメントが示すように、現在だけでなく将来的な収納ニーズを考慮している購入者が多いことがわかります。長期的な視点で収納スペースを評価し、ライフステージの変化に対応できる物件を選択しています。
収納を意識しなかった層の判断基準
意識していなかった約25%の購入者は、立地や価格を優先する判断をしています。「家賃や部屋の広さばかり気にしていて収納スペースまで考えていなかった」「出せる金額に大きな制限があったから、立地優先」など、予算や立地条件を重視した結果として収納への意識が低くなっています。また「所有している物が元々あまり多くない」「物を溜めない生活が好き」など、ミニマリスト志向の購入者は収納スペースをそれほど重視していません。
収納スペースへの意識と満足度の関係性
物件選びの段階で収納スペースを意識していた購入者の多くが、実際の居住後も満足していることが明らかになりました。「意識していた」と回答した購入者の約8割が満足度で「大変満足」または「どちらかというと満足」を選択しています。
事前確認の重要性
「フルリノベーションしてあるマンションを購入したので、収納スペースは内覧の時から確認済みでした」「内見時に確認できていて、実際、その通りだった」といったコメントが示すように、購入前の十分な確認が満足度につながっています。収納の数、サイズ、配置を事前にチェックし、実際の生活をイメージすることで、入居後のギャップを防いでいます。
意識していなかった層の後悔
一方で、収納を意識していなかった購入者の中には「購入当時はあまり荷物がなかったのです」「収納スペースまで考えておらず、少し後悔している」など、後から収納不足に気づくケースも見られます。購入時の状況だけでなく、将来的な物の増加を予測することの重要性が示されています。
収納スペースの種類と使い勝手
回答者のコメントから、収納スペースの種類によって満足度が異なることがわかりました。
ウォークインクローゼットの人気
「ウォークインクローゼットが複数個所ある」「ウォークインクローゼットが複数あるから」といったコメントが多く見られます。ウォークインクローゼットは大容量で使い勝手が良く、特に衣類の多い世帯から高い評価を得ています。複数箇所にあることで家族それぞれの荷物を分けて収納できる点も好評です。
押し入れと収納の使い分け
「和室があるので、収納スペースがそれなりにある」「それぞれの部屋に押し入れがある」など、和室の押し入れも重要な収納スペースとして活用されています。一方で「和室の押し入れしか収納がない」「押し入れが小さい」など、押し入れだけでは不十分と感じる声もあり、洋室のクローゼットとの組み合わせが理想的であることがわかります。
玄関・廊下収納の利便性
「玄関横にもある」「大きなシューズボックスがあって充分な収納ができている」といったコメントから、玄関周りの収納スペースも満足度に大きく影響しています。靴だけでなく、外出用の荷物や季節用品を収納できるスペースとして重宝されています。
納戸の活用状況
「納戸があるため」というコメントも見られ、大型の収納スペースとして納戸の存在が満足度を高めています。日常的に使わない物や季節用品の保管場所として、納戸は重要な役割を果たしています。
中古マンションにおける収納スペースの現実
中古マンションならではの収納に関する特徴も明らかになりました。
マンションの構造的制約
「やはりマンションの収納は少ない」「マンションに収納スペースを求めてはいけないと感じています」といったコメントが示すように、戸建てと比較してマンションの収納スペースには構造上の制約があります。限られた専有面積の中で収納をどう確保するかが重要な課題となっています。
リノベーション物件の利点
「フルリノベーションしてあるマンションを購入した」という回答者は、収納スペースが計画的に配置されていることで高い満足度を示しています。リノベーション済み物件は、現代のライフスタイルに合わせた収納設計がされていることが多く、使い勝手の良さにつながっています。
追加収納家具の必要性
「足りなければ収納家具でカバーできると思っていた」「収納の家具を置かなくて済むから」といったコメントから、備え付け収納の充実度によって追加の収納家具の必要性が変わることがわかります。できるだけ備え付け収納で対応できる物件を選ぶことで、居住スペースを広く使えます。
収納スペース選びのポイント
調査結果から、中古マンション購入における収納スペース選びのポイントが見えてきました。
現在と将来のニーズを考慮する
「子供の年齢が上がるにつれ、モノが増えるから」「家族の人数にあったサイズではないから」といった後悔のコメントが示すように、現在の収納ニーズだけでなく、将来的な変化を予測することが重要です。家族構成の変化や子供の成長を見据えた収納計画を立てましょう。
内覧時の確認項目を明確にする
「内見時に確認できていて、実際、その通りだった」という成功例から、内覧時にチェックすべき項目を明確にすることが大切です。収納の数、サイズ、奥行き、扉の開閉スペース、各部屋からのアクセスのしやすさなどを確認しましょう。
実際の使用シーンをイメージする
「物をきちんと収納したい」「出来るだけ物が外に出ていない、スッキリした部屋にしたかった」といったコメントから、自分の理想の暮らし方をイメージすることが重要です。どのような物をどこに収納するか、生活動線を考えた収納配置かを検討しましょう。
優先順位を明確にする
「出せる金額に大きな制限があったから、立地優先」「価格と立地を重視」といったコメントが示すように、予算や立地との兼ね合いで収納スペースの優先順位を決める必要があります。すべての条件を満たす物件は少ないため、自分にとって譲れない条件を明確にすることが成功の鍵です。
まとめ
中古マンション購入における収納スペースは、居住後の満足度に大きく影響します。本調査結果が示すように、約74%の購入者が物件選びの段階で収納を意識しており、その結果として約75%が満足しています。これは、事前の確認と計画が重要であることを示しています。
収納スペースの評価は家族構成やライフスタイルによって大きく異なります。単身世帯や夫婦二人世帯では現在のニーズで十分な場合が多い一方、子育て世帯や将来的に家族が増える予定のある世帯では、長期的な視点での収納計画が不可欠です。
また、収納の種類も重要です。ウォークインクローゼット、押し入れ、玄関収納、納戸など、用途に応じた多様な収納スペースがあることで、使い勝手が向上します。備え付け収納が充実していれば、追加の収納家具を購入する必要がなく、居住スペースを広く使えます。
これから中古マンション購入を検討される方は、この調査結果を参考に、現在の収納ニーズだけでなく将来的な変化も考慮した上で物件選びを進めることをお勧めします。内覧時には収納スペースの数、サイズ、配置を入念にチェックし、実際の生活をイメージしながら判断することで、入居後の満足度を高めることができます。
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