山形・遊佐中・トライ式高等学院の手作りプレゼントが「ガシャポン」でルワンダへ!日本のおもちゃ文化で国境を越えて笑顔をつなぐ「なかよしおもちゃプロジェクト」を実施
折り紙や手紙をカプセルに詰め、回して、開けて、友達になる――「贈って終わり」にしないPEACEノート交流で、日本とルワンダをつなぐ平和教育
NPO法人なかよし学園プロジェクト(所在地:千葉県松戸市、代表理事:中村雄一)は、2026年8月5日から12日まで実施した「ルワンダプロジェクト2026」において、山形県遊佐町立遊佐中学校とトライ式高等学院 柏校の生徒が制作した手作りプレゼントを、カプセルトイ「ガシャポン」の仕組みを使ってルワンダの子どもたちへ届ける「なかよしおもちゃプロジェクト」を実施しました。

カプセルに入れたのは、市販のおもちゃではありません。
遊佐中学校の生徒が、まだ会ったことのない海外の友達を思いながら作った折り紙や手紙。そして、トライ式高等学院 柏校の生徒が、自分たちの得意な創作活動を世界との交流に生かして制作したプラ板キーホルダーです。
ルワンダの子どもたちは、ハンドルを回すとカプセルが出てくる初めて見る仕掛けに驚き、次に何が出てくるのかと目を輝かせました。カプセルが転がり出ると大きな歓声が上がり、中から日本の生徒が手作りしたプレゼントを取り出すと、友達同士で見せ合いながら笑顔を広げました。
本活動は、プレゼントを渡して終わる物資支援ではありません。「遊ぶ」「驚く」「開ける」「作った人の思いを知る」という体験を通して、日本とルワンダの子どもたちが互いの存在を実感する国際交流型の平和授業です。


■中学生と高校生の「好き」「得意」が、世界への贈り物に
今回の「なかよしおもちゃプロジェクト」には、異なる地域、異なる学習環境で学ぶ二つの学校が参加しました。
山形県遊佐町の遊佐中学校では、なかよし学園が展開する「世界とつながる学び」を通して、生徒たちが「今、自分にできること」を考え、実際の国際協力へつなげる活動を続けています。


一方、千葉県柏市のトライ式高等学院 柏校では、2026年3月に中村雄一によるグローバル探究講演会を実施。世界の教育課題や、なかよし学園が各国で行っている平和教育の実践を学んだ生徒たちが、「自分たちの普段の学びや得意なことを、世界のためにどう生かせるか」を考えました。
そこで生まれたのが、校内で取り組んできたプラ板制作を国際交流の教材に変えるアイデアです。これまで自分自身や身近な人のために行ってきた創作活動が、「世界の誰かを笑顔にする作品づくり」へと広がりました。
遊佐中学校の生徒が作った折り紙や手紙と、トライ式高等学院の生徒が作ったプラ板キーホルダー。それぞれの学校で生まれた小さな作品がカプセルに収められ、なかよし学園の手によってルワンダへ運ばれました。

■「何が出てくる?」――ガシャポンの仕掛けが心の距離を縮める
カプセルトイの魅力は、中に入っている品物だけではありません。
ハンドルを回す。機械の中でカプセルが動く。何が出てくるのか想像しながら待つ。そして、出てきた カプセルを自分の手で開ける。
この一連の体験が、子どもたちの好奇心を引き出します。

ルワンダでの授業では、ガシャポンを体験する前に、日本の位置や山形県遊佐町、千葉県柏市について紹介しました。そして、カプセルの中の折り紙、手紙、プラ板キーホルダーは、すべて日本の中学生・高校生がルワンダの友達のために手作りしたものであることを伝えました。
子どもたちは、ガシャポンの機械をのぞき込みながら順番を待ち、自分の番が来ると期待に満ちた表情でハンドルを回しました。カプセルが出てくると周囲から歓声が上がり、中から取り出した作品をうれしそうに掲げる姿が見られました。
言葉が十分に通じなくても、「楽しい」「うれしい」「これは誰が作ったのだろう」という感情は共有できます。遊びを入口にすることで、日本とルワンダの間にあった心理的な距離が一気に縮まりました。

■遊佐中学校――「贈って終わり」にしないPEACEノート
遊佐中学校は、これまでも「世界とつながる学び」を通して、なかよし学園とともに複数の国で平和活動を行ってきました。
2025年には、生徒たちが自主的に文房具を集め、現地まで届けるための募金活動を展開。集めた文房具は、なかよし学園によってカンボジアの難民の子どもたちへ届けられ、実際の授業で活用されました。
さらに遊佐中学校では、一方的にプレゼントを贈るだけで終わらせないため、「なかよしPEACEノート」を制作しています。

ノートの見開き左ページに遊佐中学校の生徒が海外の友達への手紙やイラストを書き、なかよし学園が活動地へ持参。右ページには現地の子どもたちが返事を書き、そのノートを再び遊佐中学校へ持ち帰ります。
日本の生徒の言葉と、海外の子どもたちの言葉が一冊のノートの中で隣り合うことで、国境を越えた交流が目に見える形で残ります。
これは「届けること」を活動の終点にせず、現地からの反応を日本の学校へ戻し、生徒たちが成果を振り返り、次の行動を考える、なかよし学園の循環型教育モデル「CoRe Loop(Co-create & Return Loop)」を象徴する取り組みです。
今回の折り紙や手紙も、ルワンダの子どもたちとの新たな往復交流を生み出す入口となりました。

■トライ式高等学院――身近な創作活動が国際協力へ
トライ式高等学院 柏校では、生徒が自ら問いを立て、答えのない課題に向き合う探究学習に取り組んでいます。
なかよし学園による講演会では、アフリカや中東、アジアの教育現場が紹介され、「自分の学びが世界の誰かの学びにつながる」という新しい探究の形を考えました。
講演を聞くだけで終わらせず、生徒たちはそれまで校内で取り組んできたプラ板制作を発展させ、海外の子どもたちへ届けるキーホルダーづくりを開始しました。
重要なのは、特別な国際協力の技術を新しく身につけたのではなく、自分たちがすでに持っていた興味、経験、創造力を世界のために生かしたことです。
作品を受け取る相手を想像すると、色や形、デザインを選ぶ意味も変わります。「自分が作りたいもの」から、「相手に喜んでもらえるもの」へ。創作活動の視点が自分の内側から世界へ広がり、作品に責任と思いやりが加わります。
完成したプラ板キーホルダーは、ガシャポンのカプセルに入れられ、実際にルワンダの子どもたちの手へ届きました。日本の教室で生まれた探究が海外の現場で実装され、「自分の好きなことや得意なことが、世界の誰かを笑顔にできる」という成果が形になりました。
通信制高校を含む多様な学びの場にいる生徒たちが、社会や世界とつながり、自分の力を実感できる。今回の活動は、その具体的なモデルでもあります。

■プレゼントを「平和教材」に変える授業
なかよし学園では、日本から海外へ品物を届けるだけの活動は行っていません。
学校、自治体、企業、福祉施設などから託された品物を現地の教育課題と結びつけ、子どもたちが考え、試し、対話するための教材として活用しています。

今回もガシャポンを単なるプレゼントの配布機として使うのではなく、次のような学びへ発展させました。
・順番やルールを守り、友達と喜びを分かち合う
・機械が動く仕組みや構造に興味を持つ
・日本のおもちゃや手作り文化に触れる
・折り紙やプラ板作品を通して創造性を学ぶ
・作った相手の存在や気持ちを想像する
・自分も日本の友達へ何かを返したいと考える
・国籍や生活環境の違いを越えて友達になる
ガシャポンという「遊びの仕組み」が子どもたちの心を開き、その中から出てきた手作り作品が、日本の生徒とルワンダの子どもたちを結ぶメッセージとなりました。

■日本のおもちゃ文化を、世界の教育と平和へ
国連総会は2024年、毎年6月11日を「国際遊びの日(International Day of Play)」と定めました。遊びは、子どもの学習、創造性、社会性、心身の健康に不可欠であり、すべての子どもが遊ぶ機会を持つことの重要性が国際的に確認されています。
国際連合「International Day of Play」
なかよし学園は2024年、この国際遊びの日に関連する国連イベントでスピーチを行い、日本のおもちゃや遊びを教育、創造性、問題解決、他者理解、平和構築へつなげる実践を紹介しました。
これまでも、コンゴ民主共和国の元少年兵を含む若者たちとミニ四駆を使って動力や技術を学ぶ授業、ルワンダやネパールでレゴブロックを使って未来のまちを設計する授業、コマ、けん玉、折り紙などを通じて日本文化や科学の仕組みを伝える授業を実施しています。

おもちゃは、子どもを一時的に楽しませるだけのものではありません。
「なぜ動くのか」「どうすればもっと面白くできるのか」「一緒に遊ぶためにはどんなルールが必要か」「これを作った人はどんな気持ちだったのか」と問いを広げることで、科学、文化、道徳、創造性、協働性を育てる教材になります。
今回のガシャポンも、日本のおもちゃ文化を伝えると同時に、日本の中学生・高校生とルワンダの子どもたちをつなぐ「平和の交流装置」として活用されました。

■学校も学び方も違う。それでも世界のために協働できる
今回のプロジェクトには、山形県の公立中学校と、千葉県の通信制高校サポート校という、地域も学習環境も異なる二つの学校が参加しました。
遊佐中学校からは、継続的な平和学習によって生まれた折り紙、手紙、PEACEノート。トライ式高等学院からは、生徒の身近な創作活動を国際探究へ発展させたプラ板キーホルダー。
制作した場所も、制作方法も、作品の形も異なります。しかし、そこには「遠く離れた誰かを笑顔にしたい」という共通の思いがあります。
異なる学校の生徒たちの作品が一つのガシャポンに入り、ルワンダの子どもたちへ届く。この仕組みは、多様な学び方や得意分野を持つ生徒が、それぞれの力を持ち寄って世界の平和づくりに参加できることを示しています。

■代表メッセージNPO法人なかよし学園プロジェクト 代表理事・中村雄一
「ルワンダの子どもたちがガシャポンのハンドルを回すとき、その表情には『何が出てくるのだろう』という期待があふれていました。そしてカプセルを開けると、そこには日本の中学生・高校生が自分たちのために作った世界に一つだけのプレゼントが入っています。
遊佐中学校の折り紙や手紙、トライ式高等学院のプラ板キーホルダーは、一つひとつは小さな作品です。しかし、その中には、まだ会ったことのない相手を想像し、時間を使い、幸せを願った生徒たちの思いが詰まっています。その思いが国境を越えて届いた瞬間、作品は平和をつくる教材になります。
今回、二つの学校の取り組みが一つのガシャポンの中でつながりました。学校の場所や学び方が違っても、それぞれが持っている『好き』『得意』『やってみたい』を生かせば、一緒に世界を笑顔にすることができます。
私たちは、ルワンダの子どもたちを一方的に『支援される存在』にしたくありません。遊佐中やトライ式高等学院の生徒も、ルワンダの子どもたちも、誰かを笑顔にする力を持っています。だからこそ、現地の反応や手紙を日本へ持ち帰り、次の学びと行動につなげます。
平和は、特別な誰かだけがつくるものではありません。誰かを思って手紙を書くこと、折り紙を折ること、キーホルダーを作ること、一緒に遊び、笑うこと。その一つひとつが、相手を知らない人から友達へ変えていきます。
日本の教室で生まれた小さな作品が、ルワンダで大きな笑顔を生みました。この往復を重ねることが、願うだけの平和を、行動する平和へ変えていくのだと考えています」

■今後の展開
なかよし学園は、ルワンダで撮影した写真や映像、子どもたちの反応、手紙などを遊佐中学校とトライ式高等学院へ還元します。
遊佐中学校では、3Re-Forum(Return, Reflect & Redesign)やPEACEノートを通して、届けた成果を振り返り、次の国際交流へつなげていきます。
トライ式高等学院では、生徒たちが制作したプラ板キーホルダーが実際にルワンダへ届いた様子を共有し、「自分の学びや得意なことを、次はどのような社会課題の解決に生かせるか」を考える探究活動へ発展させます。
今後もなかよし学園は、公立学校、通信制高校、フリースクールなど多様な学びの場と連携し、日本各地で生まれた創作、おもちゃ、遊び、ものづくり文化を世界の教育現場へ届ける「なかよしおもちゃプロジェクト」を展開していきます。

■実施概要
プロジェクト名:ルワンダプロジェクト2026「なかよしおもちゃプロジェクト」
実施期間:2026年8月5日~12日
主な実施日:2026年8月5日、6日
実施地:ルワンダ共和国の学校
実施団体:NPO法人なかよし学園プロジェクト
参加・協力校:山形県遊佐町立遊佐中学校、トライ式高等学院 柏校
使用した作品:折り紙、手紙、プラ板キーホルダー
主な内容:ガシャポンを活用した手作りプレゼント交流、日本のおもちゃ文化紹介、国際理解教育、平和教育、PEACEノートによる往復交流
今後の展開:活動記録と現地メッセージの還元、3Re-Forum、PEACEノート交流、次の教材制作・探究活動
■関連情報
遊佐中学校とカンボジアをつないだPEACEノートの取り組み
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000166170.html
トライ式高等学院 柏校
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000166170.html
「世界とつながる学び」なかよし学園プロジェクト公式サイト
■本件に関するお問い合わせ先
NPO法人なかよし学園プロジェクト
E-mail:peace.office@nakayoshigakuen.org
Web:https://nakayoshigakuen.org
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