中古マンション選びと購入後の不安に関する調査結果|実際住んでから不安は無くなった?
株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田貴行)は、同社が品質管理および記事制作を請け負うスムナラと合同で、中古マンションの購入経験者男女119名を対象に、「中古マンション購入と不安」についてのアンケート調査を実施しました。
調査概要
調査内容:「中古マンションの購入と不安に関するアンケート」についてのアンケート調査
調査期間:2025年1月29日(水)〜2025年10月14日(火)
調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス)
調査人数:119人
調査対象:男性67人、女性52人
回答者について

回答者の性別
女性:約44%
男性:約56%

回答者の年代
20代:約15%
30代:約24%
40代:約34%
50代:約21%
60代以上:約6%

居住人数
1人:約13%
2人:約30%
3人:約34%
4人:約19%
5人以上:約3%
購入前に特に不安だった点の分析
購入前に特に不安だった点について、最も近いものを一つ選んでもらいました。

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近隣住民とのトラブル:約20%
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未発見の欠陥:約18%
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管理費や修繕積立金:約13%
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設備が不調になるのではないか:約12%
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思ったよりも狭い:約11%
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メンテナンス:約11%
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防音性:約5%
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間取りの使いづらさ:約5%
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補助金や控除:約4%
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断熱性や省エネ性:約1%
購入前の不安要素は多岐にわたりますが、近隣住民とのトラブルが最も多い結果となりました。物件そのものの品質だけでなく、住環境全体への関心が高いことが読み取れます。
近隣住民とのトラブルへの不安
近隣住民とのトラブルが最多の20%を占めています。マンションは共同住宅であるため、隣人との関係性が生活の質に直結します。「住んでみないと分からない」という不確実性が不安の主な原因です。実際のコメントでは「確認のしようがない」「顔を合わす場面がなく判断できない」といった声が見られました。
未発見の欠陥への懸念
未発見の欠陥への不安が約18%で2番目に多い結果となりました。中古マンションは新築と異なり、既に使用されている物件です。見えない部分に問題がある可能性を懸念する購入者が多いことがわかります。「排水管などが心配」「躯体など見えない部分は確認できなかった」といったコメントが寄せられています。
金銭面での継続的な負担
管理費や修繕積立金への不安が約13%を占めています。購入価格だけでなく、維持費用の継続的な負担を懸念していることがわかります。「修繕積立金の値上げ」「古めなので修繕の話題が多く出てきている」といった将来的な費用増加への不安が見られました。
設備やメンテナンスへの不安
設備の不調への不安が約12%、メンテナンスへの不安が約11%です。これらを合わせると約23%になり、物件の維持管理に関する不安が大きな要素であることがわかります。「築年数が経っている物件の寿命」「広範囲によるメンテナンス」といった具体的な懸念が挙げられています。
購入前の不安解消状況
購入前に感じていた不安が解消できたかどうかについて聞きました。

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払拭できた:約38%
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どちらかといえば払拭できた:約38%
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どちらかというと払拭できていない:約17%
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払拭できなかった:約7%
約76%の購入者が不安を解消できたと回答しています。一方で、約25%は完全には不安が解消できていない状況が明らかになりました。不安の種類によって解消の難易度が異なることがわかります。
不安を解消できた層の特徴
不安を解消できた層のコメントを見ると、具体的な確認行動を取っていることがわかります。「専門家に診てもらった」「管理人と管理組合の理事長と話ができた」「マンション内ですれ違う時にほとんどの住人の方がお互い挨拶してくれる」など、事前の情報収集や実際の確認が不安解消につながっています。
また「購入前に気になる部分は全て聞き、納得した上で購入した」「担当者と相談をした」といった、専門家とのコミュニケーションも重要な要素です。疑問点を残さずに購入判断をすることが、後の満足度につながることが示されています。
不安が残った層の課題
不安が解消できなかった層のコメントでは「住んでみないと分からない」「確認のしようがない」といった声が目立ちます。特に近隣住民との関係性や、将来的な費用負担については、購入時点で完全に把握することが困難です。「修繕積立金がどのくらいになるのかまだ分かっていない」「年数が経つとどうなるか分からない」など、不確実性に対する不安が残っています。
また「不動産屋さんも特に詳しいわけではなかった」「説明不十分」といった、情報提供の質に関する指摘もありました。購入者が求める情報と、提供される情報との間にギャップがあるケースも見られます。
購入後の満足度
実際に住み始めてからの満足度について聞きました。

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満足している:約40%
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どちらかというと満足している:約50%
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どちらかというと不満:約7%
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不満:約3%
約90%の購入者が満足していると回答しています。不安を完全に解消できなかった層も含めて、実際に住んでからの満足度は非常に高い結果となりました。購入前の不安と実際の居住体験には差があることが明らかになっています。
満足度が高い理由
満足している理由として「快適な生活である」「暮らしやすい」「住み心地がいい」といった日常的な居住性への評価が多く見られます。また「立地が気に入っている」「駅から近い」「買い物、病院その他の生活に便利」など、立地条件への満足度も高いです。
「不満がない」「問題は起きていない」といったシンプルなコメントも多く、購入前に懸念していた問題が実際には発生していないケースが多いことがわかります。「トラブルなく生活できている」「近隣の人が良い人ばかり」など、人間関係も良好な場合が多いです。
高い満足度の背景にある要因
購入前の不安が約76%解消されているにもかかわらず、購入後の満足度が約90%と高い理由は何でしょうか。実際に住んでみることで、不安が杞憂に終わるケースが多いことが一因です。「住んでみて問題もなく暮らせている」「今のところ不具合が起きていない」といったコメントが示すように、懸念していた問題の多くは現実化していません。
また「納得した上で購入した」「妥協点はいくつかあったが」といったコメントから、購入時点で一定の妥協を受け入れている購入者も、総合的には満足していることがわかります。完璧を求めるのではなく、自分の優先順位に基づいた合理的な判断が満足につながっています。
不満を感じる要因
不満を感じている約10%の購入者のコメントを見ると、主に以下の要因が挙げられています。「隣人とのトラブルが解決しない」「狭さに我慢しなければならなかった」「インスペクターを利用しなかったので現在も見えない排水管などが心配」「想像以上に壁が薄かった」など、購入前の不安が現実化したケースです。
また「欠陥が見つかった」「虫が多かった」といった予期せぬ問題の発生も不満の原因となっています。これらのケースでは、購入前の確認や専門家の活用が不十分だった可能性があります。
中古マンション購入における不安と満足度の関係性
本調査結果から、中古マンション購入における不安と満足度には興味深い関係性が見えてきます。購入前に約76%が不安を解消できていますが、購入後の満足度はさらに高く約90%に達しています。この差は、実際に住むことで不安が解消されるケースが多いことを示しています。
購入前の適切な準備が重要
不安を解消できた購入者の特徴として、専門家への相談、近隣住民への挨拶、管理組合への確認など、積極的な情報収集が挙げられます。一方で「住んでみないと分からない」という不確実性は完全には排除できません。しかし、できる限りの準備をすることで、大きな後悔を避けられることがわかります。
優先順位の明確化が満足につながる
満足度の高い購入者は「納得した上で購入した」「妥協点もあるが総合的に満足」といったコメントを残しています。完璧な物件を求めるのではなく、自分の優先順位を明確にした上で、総合的に判断することが満足につながっています。立地、価格、間取り、設備など、何を最も重視するかを明確にすることが重要です。
まとめ
中古マンション購入は人生における大きな決断の一つです。本調査結果が示すように、多くの購入者が購入前に不安を感じています。しかし、適切な準備と情報収集により、約76%が不安を解消しています。
そして実際に住み始めると、約90%が満足しているという結果が得られました。購入前の不安の多くは現実化せず、総合的な満足度は高いことがわかります。これから中古マンション購入を検討される方は、この調査結果を参考に、専門家への相談や事前の確認を十分に行い、自分の優先順位を明確にした上で物件選びを進めることをお勧めします。
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