AIを活用し、ディスプレイ広告作成業務の効率化・高度化を実現「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」を提供開始

―博報堂DYホールディングス、博報堂テクノロジーズ 統合マーケティングプラットフォームBLOOMにて―

博報堂DYホールディングス

株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下 博報堂DYホールディングス)と株式会社博報堂テクノロジーズ(東京都港区、代表取締役社長:米谷 修)は、「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」を開発、社内での利用を開始いたしました。AIを活用し、ディスプレイ広告に関する制作工程の効率を向上、広告効果を予測し、より質の高い広告運用を可能にする一元管理システムです。

◆背景

博報堂DYグループはこれまで、AIでバナー広告の効果を予測する「H-AI IMAGES」や、ディスプレイ広告の制作工程一元管理システム「Creative Table PINGPONG」を開発し、ディスプレイ広告業務での効率化と成果向上に取り組んでまいりました。2024年6月、統合マーケティングプラットフォームCREATIVITY ENGINE BLOOMの開発に伴い、これらのプロダクトをCREATIVITY ENGINE BLOOMを構成するプロダクトの一部と位置付け、「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」として機能を統合、より使いやすくアップデートを行いました。

◆プロダクト概要

「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」は、ディスプレイ広告におけるクリエイティブ制作を支援するプラットフォームです。AIを活用することで各工程の効率を向上させ、出稿前に広告効果を予測し、より効果的な広告へとブラッシュアップを行います。また、クラウドサービスを活用した制作物の一元管理により、効率的な制作フローを実現します。本プロダクトによって、クライアント企業のKPI実現に向けてより質の高い広告運用を可能にします。

◆AIアシスト機能(主な機能の抜粋)

①構成案生成AI

「構成案生成AI」は、企業のコミュニケーション課題に合わせてコピーや画像を組み合わせ、短時間で複数のバナー広告のレイアウト案を生成する機能です。ユーザーはAIの支援を受けながら、訴求軸やターゲットなどの要件に基づき、バナー広告に必要なコピーや素材画像の生成・ブラッシュアップを効率的に行うことができます。AIが提案する多様な構成案は、作業時間の削減に貢献するだけでなく、ユーザーの新たなアイデア発想を促進し、創造性を広げます。

②素材検索AI

「素材検索AI」は、博報堂DYグループが利用可能な画像群の中から、バナー広告に適した画像素材やベンチマークとなる画像を、キーワードではなく自然言語の文章で検索できる機能です。この機能により、デザイナーやマーケターは短時間で、直感的に最適な素材画像を見つけることが可能になります。

③静止画分析AI

「静止画分析AI」は、広告クリエイティブをAIで評価し、配信前に広告効果を予測する機能です。独自のアルゴリズムを用いることで、配信設定や配信金額、ターゲティング、配信期間などの成果変数を排除し、純粋なクリエイティブの質をスコア化し、効率的なクリエイティブのPDCAフローを実現します。

④要素解釈AI

「要素解釈AI」は、バナー広告に含まれる要素をAIが分解・分析し、第三者が広告を見た際の印象を視覚化する機能です。作成したバナー広告の中で最も目を引く要素や、「カジュアル」「スマート」といった表現トーンをパラメータとして可視化します。バナー広告から受ける印象が、制作意図と合致しているのか、という視点をもとにブラッシュアップを支援します。

効率的な工程管理機能

①コミュニケーション・レビュー機能、プラグイン機能

案件発生から、案件管理・社内スタッフアサイン管理・進捗管理をシステムで統合し、Slack連携を通じた管理やコミュニケーション、レビューをシームレスに行うことが可能です。これにより、プロジェクトメンバーが効率的に制作フローを把握できます。また、プラグインも備えており、 Adobe Creative Cloudの複数のアプリ上から案件情報の確認やクラウドストレージへの保存が可能です。

②制作物管理機能

クラウドストレージと連携することで、案件単位でのファイル生成や制作物の保存を自動で行い、ファイル生成に係る作業時間をゼロにすることを実現します。過去に制作したデザインデータを一元管理することで、必要な情報へスピーディーにアクセスでき、業務効率化に貢献します。

◆今後の展望

 「CREATIVE BLOOM DIAPLAY Ads」は、CREATIVE BLOOMモジュール内の「CREATIVE BLOOM PLANNING」(生成AIを活用して訴求軸やペルソナを設定し、広告コピーを多数生成するモジュール)との連携を進めてまいります。この連携を通じて、戦略立案から広告クリエイティブの制作・納品までを一気通貫で行い、高品質な広告クリエイティブの迅速な生成、広告効果の最大化を目指します。

また、別途開発を推進しているSTARETGY BLOOMやMEDIA BLOOMとシームレスに連携していくことで、マーケティング戦略、メディア戦略、クリエイティブ戦略を統合し、統合マーケティング業務の効率化と高度化に貢献していきます。

CREATIVITY ENGINE BLOOM は、博報堂DYグループのクリエイティビティあふれる社員の個性とテクノロジーをかけ合わせることで、新しいマーケティングやビジネスを花開くプラットフォームを目指します。そして、業務の効率化と高度化を実現するプロダクト・サービスを通じて、クライアント企業のマーケティング活動に寄与してまいります。

◆参考)CREATIVITY ENGINE BLOOMとは

2024年6月4日、博報堂DYホールディングスは統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」の開発を発表しました。 「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は、メディアビジネスやデジタルマーケティングなどのマーケティング領域での活用はもちろん、クリエイティブ制作、販促・CRMなどコマース、流通領域までをワンストップで統合・管理できる統合マーケティングプラットフォームです。博報堂DYグループが保有する生活者DATA PLATFORMをベースにAI技術を活用することで、利用者のクリエイティビティを拡張し、新しいコミュニケーションサービスやビジネス創造を支援します。まずは当社グループ社員での利用を開始し、スピーディーに高度な統合マーケティングサービスの効率化と高度化を実現することでマーケティングビジネスのOM率向上、売上総利益率の成長に貢献します。

「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は以下の5つの主要モジュールから構成されています。

  1. STRATEGY BLOOM:マーケティング戦略の策定を支援するモジュールで、生活者データとクライアント企業のデータを統合し、AI技術を用いて市場構造の可視化やターゲット設定、KPI策定の業務効率化を行います。

  2. MEDIA BLOOM:AaaSと連携し、KPI達成のためのメディア効果を最大化するモジュール。テレビとデジタルを組み合わせたメディア最適化やアロケーションを効率的に策定します。 

  3. CREATIVE BLOOM:クリエイティブ制作を支援するモジュールで、AIを活用してクリエイティブの評価、自動生成を行い、業務の効率化と高度化を実現します。

  4. COMMERCE BLOOM:購買データとECプラットフォームと連携し、リアル、ECを統合したマーケティング戦略立案を支援します。

  5. ENGAGEMENT BLOOM:顧客との良質な関係性を構築するモジュールで、大手SFAやMAツールと生活者データプラットフォームを連携し、顧客のLTV向上やOne to Oneマーケティングサービスを提供します。 

<CREATIVITY ENGINE BLOOMの強み>

  1. マーケティング業務の統合・デファクトスタンダード化 
    STRATEGY、MEDIA、CREATIVE各業務を一元管理し、業務プロセスを統合・標準化することで、労働生産性を向上させます。

  2. 生成AI機能を用いた業務の効率化と高度化 

     生活者発想で培ったマーケティング業務のノウハウを生成AIにインストールし、生活者のより深い洞察を支援することで、ターゲットプロファイルやコンセプト、クリエイティブアイデアなどのクリエイティブワーク業務において生成AIと人間が協調するサービスを提供し、社員の創造性を高めます。

  3. 統合マーケティング効果の可視化 

     生活者DATAPLATFORMデータを活用し、統計技術やAI技術(Human-Centered AI 機能)を駆使して統合マーケティング効果を測定可能な独自指標を提供します。また指標を向上させるための戦略策定や施策開発を支援するマーケティングインテリジェンス機能も提供し、得意先の事業成長へ貢献します。

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会社概要

博報堂DYホールディングス

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URL
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー
電話番号
03-6441-8111
代表者名
水島正幸
上場
東証1部
資本金
101億円
設立
2003年10月