金沢美術工芸大学との産学連携プロジェクト「赤ちゃんを惹きつけるビジュアル・カラー・形とは何か?」がテーマのデザインコンペティションを開催
~赤ちゃんが実際に“選び取る”最終選考を経て、最優秀賞が決定~
本コンペティションでご協力いただいた金沢美術工芸大学 美術工芸学部 デザイン科 ホリスティックデザイン専攻※ は、広告、パッケージ、商品開発など11の専門を包括的に学んでいるうえ、一部講座では、「アソビを取り入れた事業企画やサービスやコミュニケーション方法の探求」を扱うなど、ユニークなカリキュラムを組まれています。このことから、金沢美術工芸大学学生の自由な発想と育児用品メーカーである当社が掛け合わさることで、赤ちゃんの好奇心をくすぐる思いもよらないデザインや、より育児の未来を明るくするデザインが見出せるのではないかと考え、本産学連携プロジェクトの開催にいたりました。
※令和5年度より、視覚デザイン専攻から名称変更
一次選考では当社のデザインチーム・赤ちゃんナレッジグループが学生より応募されたグラフィックデザイン5作品を選出。最終選考では、作品を赤ちゃんに選んでもらうという“選び取り”方式での最終審査を行い、その結果石木 双葉(いしき ふたば)さん(1年生)の作品が「ピジョン×金沢美術工芸大学 産学連携 最優秀賞」に決定いたしました。
今回応募された全作品は、石川県立図書館展示(会期:11月7日(火)~11月17日(金))および、金沢21世紀美術館にて開催される「金沢美術工芸大学 教員研究発表展2023 美大のしごと」(会期:11月21日(火)~12月3日(日))にて展示予定となります。
当社は今後も魅力的なデザイン開発に取り組み、赤ちゃんやご家族の子育て環境がより快適でより幸せなものになるよう取り組んでまいります。
「ピジョン×金沢美術工芸大学 産学連携 最優秀賞」受賞作品について
石木 双葉さん(美術工芸学部 デザイン科 ホリスティックデザイン専攻 1年)
■ 受賞者コメント
幼少期の記憶にあるボール遊びから着想を得て、赤ちゃんの興味を惹くという目的から丸い目や口、フォルムを意識したキャラクターをデザインしました。
ボール遊びは体の使い方や遠近感の把握など基本的な感覚の促進が期待されます。ものの形を理解し始める重要な時期に立体感や遠近感を意識したグラフィックはボール遊びのような効果が期待できると考えました。このような賞をいただけ、また赤ちゃんに選んでいただけて嬉しいです。
■ 審査員より評価コメント
クリエイティブデザイングループ(正木久美子・三觜翼・伊藤可南子)
学生の皆様の作品には、赤ちゃんの興味を引く要素を起点にしたアイデアがそれぞれに盛り込まれており、本当に斬新で魅力的な作品ばかりでした。検証当日には石木さんの作品をとても気に入った様子の赤ちゃんや、このボールの生き物とずっと目をあわせていた赤ちゃんがいたり、と興味深い様子も見られました。本産学連携企画によって学生の皆様やこの作品に触れた多くの方々の、赤ちゃんの発達に関する興味・関心にも繋がっていけたら、とても嬉しく思います。
赤ちゃんナレッジグループ(町屋佳子・黒石純子・鈴木絵美子)
学生の皆様の「想い」が伝わる力作ぞろいで、検証施設(ピジョンランド上石神井)の子どもたちもワクワクしたのではないかと思います。今回、いくつかのデザイン(作品)が提示された中で、子どもたちの興味が集中したこちらの作品は、「はっきりとした色・輪郭」、「飛び出してくるかのような躍動感」、そして「目」と「何ものでもない形」が特徴的です。これらの特徴が、子どもたちが「はて?」「これなに?」「たしかめてみよう」と手を差し出し・歩みをすすめる要素になったのではないかな、と思っています。
さて、味のある表情のこのキャラクター、名前はあるのでしょうか?今回1才クラスのお子様が「審査員」だったそうですが、もう少し大きい4・5才のお子様たちに名付け親になってもらうのも楽しいかもしれません。これからの金沢美術工芸大学の皆様のご活躍を期待しております。
最終選考の、赤ちゃんによる“選び取り”
最終選考は、作品を赤ちゃんに選んでもらうという方式で行いました。初めて目にするグラフィックに驚きながらも、鮮やかな作品に向かって進む姿や、お気に入りの作品から動かない子など、赤ちゃんたちの真剣な審査風景が見られました。
■ 2023年10月16日(月)ピジョンランド上石神井1才児クラスにて実施
■ 2023年10月20日(金)ピジョン本社1Fショールームにて実施
デザインコンペティション概要
制作期間:2023年7月~9月
参加方式:金沢美術工芸大学 美術工芸学部 デザイン科 ホリスティックデザイン専攻の学生が授業課題として取り組み、一次選考にて当社デザインチーム・赤ちゃんナレッジグループが5作品を選出。最終選考では、赤ちゃんに作品を提示し選び取る方法により「ピジョン×金沢美術工芸大学 産学連携 最優秀賞」を決定。
応募人数:11名
参考資料
<ピジョンと本取り組みの背景>
樺島 脩氏(本産学連携プロジェクト担当、デザイン科 視覚デザイン専攻・ホリスティックデザイン専攻 講師)
実際に一般消費者へ向けた商品を開発している企業であるメーカーが、どのように商品を開発し、ユーザーと向き合っているのか、学生に体感してもらう機会を創出したいと考えていました。ピジョン(株)には赤ちゃんに関する豊富な知見を持つ研究者やデザイナーがいらっしゃり、学生が学ぶ上で必要な、論理性や裏付けをこの取り組みを通じて吸収してほしいと考えました。
【金沢美術工芸大学】
<概要>
1946年設立の、3学科7専攻からなる公立美術大学。美術・工芸・デザインの各分野における個性豊かな教育と学術研究に取り組み、これまでの間、多くの人間国宝や第一線で活躍するクリエイターを輩出し、国内外の文化・芸術の発展を支えてきています。また、社会貢献を、教育と研究に並ぶ大学の使命と位置づけ、地域連携・産学連携を通して積極的に社会貢献を行っています。
https://www.kanazawa-bidai.ac.jp/
住所:〒920-8656 石川県金沢市小立野2-40-1
学科編成:3学科7専攻(美術科(日本画、油画、彫刻、芸術学)、デザイン科(ホリスティックデザイン、インダストリアルデザイン)、工芸科)
在籍者数:625名(美術工芸学部、2023年4月現在)
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