オルツ、グローバルAI企業向け日本語LLMインストラクションデータサービスを提供開始
~グローバルAI企業の日本市場展開の加速を包括支援~
株式会社オルツ(本社:東京都港区、代表取締役:米倉 千貴)は、大規模言語モデル(LLM)開発企業向けに、日本語LLMインストラクションデータサービスの提供を開始いたします。

当社は、経済産業省およびNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進する国内生成AIの開発力強化プロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」に採択され、「パーソナルAIの実現を目標とした世界最高性能の日本語言語処理技術の研究」を進めています。また、日本語に特化した当社独自の大規模言語モデル「LHTM-OPT」シリーズを開発しており、軽量大規模言語モデル「LHTM-OPT2」では、日本語RAG(検索拡張生成)において軽量型LLMとして世界最高精度※ を達成しています。
この度、当社のLLM開発の経験と知見を基に、高品質な日本語LLMインストラクションデータの提供サービスを開始することとなりました。
※オルツの「LHTM-OPT2」、日本語RAG(検索拡張生成)で軽量型LLMとして世界最高の精度と推論速度を実現
~国内一の日本語推論能力を有する軽量型言語モデルで日本語AIの新たなユースケースを創出~:
https://alt.ai/news/news-3362/
「インストラクションデータ」とは、LLMの学習に使用されるデータセットのことです。特定のタスクを遂行するための「指示」とそれに対応する「出力」のペアで構成されており、LLMがユーザーの指示に正確に従い、適切な応答を生成する能力を向上させるために重要な役割を果たします。
近年、生成AIの急速な発展によって、各国の市場にローカライズされたAIサービスの需要が高まっています。日本市場においては、言語・文化的特性を考慮した高品質な日本語対応が不可欠である中、日本に法人や開発拠点を持たないグローバルAI企業をはじめとしたAIサービスを展開する企業にとって、質の高い日本語インストラクションデータの収集が大きな課題になっています。
この度、提供を開始するサービスは、日本向けのサービス提供を目指すグローバルAI企業の日本市場進出を効率的に支援し、より自然で正確な日本語コミュニケーションが可能なAIの開発に貢献します。当社の高品質なインストラクションデータを活用することで、日本語LLMの応答品質と正確性が向上し、日本の商習慣や文化的背景を考慮したAI応答が実現可能になります。さらに、開発期間の短縮とコスト削減も見込まれ、日本市場特有のニーズへの迅速な対応も実現します。
■本サービスの特徴
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高品質な日本語LLMインストラクションデータ提供
GENIACでの当社プロジェクトを通じて開発したLLMのノウハウを活かし、高品質な日本語インストラクションデータを提供します。日本語のネイティブスピーカーによるデータ作成、日本特有の敬語表現や文化的背景への配慮、AI開発に最適化されたデータ構造設計、自然な日本語での指示や応答パターンを網羅することでLLMの精度向上に大きく寄与します。
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多様な用途に応じたデータ抽出・提供
業界・業態、職種や顧客属性を問わず、多様な用途に対応します。一例として、金融機関における窓口対応や、製造業における技術やノウハウの承継といった、コミュニケーションが重要な鍵を握る問題を、データソースから最適なデータを抽出することで解決します。ビジネスレベルでのLLM活用を目指した、業界別の専門性の高いデータセット、用途に応じたシングル・マルチターンでのカスタマイズ、特定のユースケースに特化したシーン別データ制作に対応しています。 -
データの一貫性と多様性を確保する独自の品質基準
複数段階の品質チェック、言語専門家による監修、定期的な品質レビューにより品質を保証します。
当社は、本サービスの提供開始にあたり、国内パートナー第一弾としてAPTO社との業務提携を開始いたしました。APTO社が持つAI開発の知見と、当社の高品質な日本語インストラクションデータを組み合わせることで、より効果的な日本向けAIソリューションの開発を支援してまいります。また、2025年度中に、提供データ量を段階的に拡大するとともに、より専門的な分野のデータセット開発も予定しています。また、アジア諸国の他言語での展開も視野に入れ、グローバルAI企業の多国籍展開を包括的に支援してまいります。
本サービスの展開は、当社がミッションに掲げる、世界中の人々が非生産的な労働から解放され、より豊かな生活を送ることができる社会の実現に向けた重要な一歩となります。当社は今後も、グローバルAI企業との協業を通じて、文化や言語の壁を超えた、より豊かなコミュニケーションの可能性を広げ、テクノロジーと人間性が調和する未来の創造に邁進してまいります。

■APTO 代表取締役 高品良氏からの本パートナーシップについてのコメント
オルツ様と高精度なLLMデータをグローバルに展開して参ります。米国のビックテックやDeepSeek社をはじめ、AIを活用したコミュニケーションの変革は加速度的に進んでいますが、残念ながら日本国内でのビジネス活用は未だ進んでおりません。また、日本語での精度の高いコミュニケーションが実現できなければ、国内の産業は再びガラパゴス化してしまいます。この取り組みを機に、国内でのソリューション提案とグローバル市場への参入を並行することで、製造業をはじめとした日本の産業全体のプレゼンスを拡大できると信じています。
■株式会社APTO[アプト]について
あらゆるAI開発において、最も精度に影響を与える「データ」にフォーカスしたAI開発支援サービスを提供しております。クラウドワーカーを活用したデータ収集・アノテーションプラットフォーム「harBest」や、初期段階でボトルネックになるデータの準備を高速化する「harBest Dataset」など、データが課題で進まないAI開発を支援することで多くの国内外のエンタープライズ様に評価をいただいております。
▼地球最速のデータ収集・作成プラットフォーム「harBest」
▼データ収集・作成ポイ活アプリ「harBest」
URL:https://harbest.site
会社名 :株式会社APTO
所在地 :東京都渋谷区神南1-5-14三船ビル4F 403号室
代表者 :代表取締役 高品 良
URL :https://apto.co.jp/
データ収集・アノテーションで困ったら、harBest
■株式会社オルツについて
2014年11月に設立された当社は、「P.A.I.」(パーソナル人工知能)、AIクローンをつくり出すことによって「人の非生産的労働からの解放を目指す」企業です。また、AIの対話エンジンの開発から生まれた音声認識テクノロジーを活用したCommunication Intelligence「AI GIJIROKU」を筆頭として、そのほか、PoC(Proof of Concept、概念実証)により様々なビジネス上の課題を切り口としてソリューション展開するプロダクト(「altBRAIN」、「CLONEdev」、「altTalk」など)を開発・提供しています。
商号 :株式会社オルツ(東証グロース:260A)
代表者 :代表取締役社長 米倉 千貴
事業内容:デジタルクローン、P.A.I.の開発を最終目的とした要素技術の研究開発とそれらを応用した
製品群(Communication Intelligence「AI GIJIROKU」等)の展開、AIソリューションの提供
創業 :2014年11月
所在地 :東京都港区六本木七丁目15番7号
<報道関係者からのお問い合わせ先>
株式会社オルツ 広報 西澤
e-mail:press@alt.ai
<アライアンスに関するお問い合わせ先>
IT・金融・建設・物流・メディア・製造・小売・サービス業など、ジャンルを問わず幅広い業界に、
AI技術を駆使してDXを実現するAXソリューションの提供および支援を行っております。
お気軽にお問い合わせください。
株式会社オルツ AX Research&Solutions事業部 浅井・國嶋
e-mail:gptsolutions@alt.ai
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