LPI-Japan、無料のLinux学習用教材「Linux標準教科書」の新版を発表
LinuC(リナック)の学習にも役立つ教材として、手を動かす演習を中心に独学しやすい構成に変更
オープンテクノロジー技術者認定機関としてLinux技術者認定「LinuC(リナック)」(注1)などを実施する特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(以下:LPI-Japan、東京都千代田区、理事長 鈴木 敦夫)は、初心者の方が基礎からLinuxを学べる学習用教材「Linux標準教科書」(以下:本教科書)を改訂し、「バージョン4.0.0」として2024年12月16日にリリースしました。
新版は、「Linuxを初めて触る人のはじめの一歩」として位置づけ、初学者がLinuxを学ぶ際に必要な最低限の内容に全面改訂しています。この内容は、業務で必要とされる体系的なLinuxスキルを習得できる「LinuCレベル1」の学習をする際の基礎知識としても役立ちます。
PDF版(無料)、ePub版(無料)、Kindle版(有料)は2024年12月16日より提供を開始し、製本版(有料)は2024年12月16日より予約販売を開始します。
特長
本教科書は、LinuC レベル 1 認定の 101 試験と 102 試験の学習範囲に含まれる基本的なコマンド、ネットワークの設定と管理、ファイル管理など、Linuxの基礎知識を系統立てて学べるように構成されており、Linuxを初めて触る初学者が独学で手を動かして学習することができる演習中心のテキストです。
本教科書はすでに20万回以上ダウンロードされ、「授業でも独学でも使える実践的な教科書」として学校教育、若手エンジニア教育、個人学習などに広くご利用いただいています。
新版では、「基本的なLinuxのコマンド操作と簡単なシステム管理を行うことができる」という観点で、手を動かす演習を中心に内容をシンプルにまとめ全面的に改訂しました。
本教科書で学習することにより、Linuxの体系的な知識を身につける準備ができたことになります。次のステップで「LinuC レベル1」の認定取得に向けた学習をすることにより、業務で Linux サーバーの操作と運用が行えるスキルの習得を目指すことができます。
本教科書はクリエティブコモンズライセンス(注2)の下で公開されており、PDF版とePub版はどなたでも無料で利用できます。
本教科書はIT技術者コミュニティ「LinuC Open Network」(注3)の学習教材開発プロジェクトの協力にて開発されました。今後もコミュニティ内での意見交換やレビューなどを通じて、最新の技術動向への対応や新たなコンテンツの追加などのアップデートを随時行っていきます。
概要
<基本情報>
・タイトル 『Linux標準教科書(Ver.4.0.0) 』
・提供開始日 2024年12月16日(月)
・提供形式 PDF版(3.7MB)、EPUB版/Kindle版(4.4MB)、印刷版(100頁)
・提供価格 PDF版、EPUB版:無料、Kindle版:300円(税込)、印刷版:2,200円(税込)
・言語 日本語
・URL https://linuc.org/textbooks/linux/
・中面イメージ
<テキストの構成>
第1章 Linuxを学ぶ
第2章 VirtualBox のインストールと仮想マシンの作成
第3章 Linux のインストールと設定
第4章 Linuxを操作してみよう
第5章 基本的なコマンド
第6章 標準入出力とフィルタコマンド
第7章 viエディタ
第8章 ユーザーとグループの管理
第9章 ファイルやディレクトリのアクセス制御
第10章 ネットワークの設定と管理
第11章 プロセス管理
<主な改訂点>
1)ひとりで独学自習できる構成に変更
- 学習環境構築の方法を冒頭で丁寧に解説(VirtualBoxのインストールからネットワーク設定まで解説)
- 仮想化技術/仮想マシンの解説の追加
- ステップを踏んで学習できるストーリー
2)初学者が知っておくべきコマンドを中心に解説
- 新しいコマンドや現場で利用頻度の高いコマンドに精査
3)リファレンスのLinuxディストリビューションをアップデート
- AlmaLinux9.4を使って解説
執筆者からのコメント
「LinuC Open Network」学習教材開発プロジェクト
プロジェクトリーダー 宮原 徹 氏
「Linux標準教科書」は2008年に最初のリリースをした後、改訂を重ねて今回バージョン4となりました。その間、大変多くの皆さんに手に取っていただき、学習の助けになったことを嬉しく思います。
今回の改訂は、ほぼ全面的な書き直しを行いました。スキルの幹となる必要最小限のLinux操作の知識を速習してもらえることを心がけています。書かれている実習を2回、3回と繰り返し行うことで、Linux学習に必要となるコマンド操作とシステムの基礎知識を身につけて、標準教科書シリーズのその他の教科書にもトライしてみてください。
【注釈】
注1) Linux技術者認定「LinuC(リナック)」とは、クラウド/DX時代のITエンジニアに求められるアーキテクチャ設計からシステム構築、運用管理に必要なスキルを証明できるLinux技術者認定です。
https://linuc.org/
注2) 本教科書は、クリエイティブ・コモンズ・パブリック・ライセンス「表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 (CC BY-NC-ND 4.0)」の下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/legalcode.ja
注3) 「LinuC Open Network」とは、社会貢献を目的とし、IT技術を利用しているすべての人々がIT技術の知識と理解を深め持続的な成長をする場としてのオープンなコミュニティです。
【参考URL】
Linuxサーバー構築標準教科書:https://linuc.org/textbooks/server/
Linuxセキュリティ標準教科書:https://linuc.org/textbooks/security/
Linuxシステム管理標準教科書:https://linuc.org/textbooks/admin/
高信頼システム構築標準教科書:https://linuc.org/textbooks/system/
オープンソースデータベース標準教科書:https://oss-db.jp/ossdbtext
【登録商標】
記載されている団体名・試験名の固有名詞およびロゴ等の知的所有権は各所有団体に帰属、もしくはLPI-Japanが利用許諾を受けた商標または登録商標です。
●本プレスリリースは下記からもご覧になれます。
https://lpi.or.jp/news/press/page/20241216_01/
●報道関係者お問い合わせ先
LPI-Japan 事務局
TEL:03-6205-7025 / E-mail:press@lpi.or.jp
============================
LPI-Japan について
============================
LPI-Japanは、日本での Linuxの普及とLinux技術者の育成のためにLinux技術者認定試験を実施する団体として2000年7月に設立され、現在はLinuxに加え、 OSSを中心とするデータベース技術、クラウド基盤技術、Web技術などのIT技術者が成長していくために重要な主要IT技術の認定試験を実施する特定非営利活動法人(NPO)です。
LPI-Japanは、オープンテクノロジーの分野でITプロフェッショナルに必須の基礎技術力を証明する認定制度を中立公正な立場で公平かつ厳正に運営することを通じて、ITプロフェッショナルの成長と活躍を支援し、さらにはオープンテクノロジーに関連するビジネスの促進に寄与する活動を展開しています。
これまでに延べ41万以上の認定試験を実施し延べ15万以上の認定実績があり、現場で活躍する技術者や200以上のプラチナスポンサー、認定校、パートナーの協力を得て運営されています。
●LPI-Japanの概要 ( https://lpi.or.jp )
法人名: 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
所在地: 〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング9階
連絡先: TEL:03-6205-7025、e-mail:info@lpi.or.jp
設 立: 2000年(平成12年)7月28日
ミッション: オープンテクノロジーの技術者認定試験の実施を通して、ITプロフェッショナルの成長と活躍を支援し、社会に貢献すること
業務内容: オープンテクノロジーの技術者認定を通した技術者の成長支援、教育環境の整備と学習の推進、各種技術者のコミュニティ運営など
理事長:
鈴木 敦夫
理事:
中島 龍史 日本電気株式会社
片桐 和宣 株式会社日立製作所
太田 勝久 富士通株式会社
青山 雄一 サイバートラスト株式会社
松下 文男 エフサステクノロジーズ株式会社
監事:
寺本 振透 九州大学 大学院法学研究院教授
LPI-Japanプラチナスポンサー:
下記URLの「LPI-Japanプラチナスポンサー」は、LPI-Japanの活動に賛同・支援しオープンテクノロジー人材の育成や市場の活性化に深く貢献している企業/団体です。
https://lpi.or.jp/sponsor/list/
LPI-Japanアカデミック認定校:
下記URLの「LPI-Japanアカデミック認定校」は、LPI-Japanが独自に定めた学習環境基準をクリアし、認定試験の合格を目指す受験者に質の高い教育を提供できる研修機関/学校です。
LinuC: https://lpi.or.jp/school/list/
OSS-DB: https://oss-db.jp/learning#academic
HTML5: https://html5exam.jp/measures/learning.html
OPCEL: https://opcel.org/training
LPI-Japanビジネスパートナー:
下記URLの「LPI-Japanビジネスパートナー」は、Linux/OSSなどの技術者認定を通じて本質的技術者を育成し活躍の場を広げることでオープンテクノロジーを活用したビジネスの拡大に積極的に貢献する取り組みをしている企業です。
LPI-Japanアカデミックパートナー:
下記URLの「LPI-Japanアカデミックパートナー」は、オープンな技術を通してIT技術の仕組みを理解し、確かな基礎技術力を持ち社会で活躍できるエンジニアになるように、学生に向けて様々な教育を実施している教育機関です。
https://lpi.or.jp/partner/list/#academic-p
LPI-Japan認定教材(LATM):
下記URLの「LPI-Japan認定教材(LATM)」は、出題範囲に添って作成された教材として、LPI-Japanが認定した教材です。
LinuC: https://linuc.org/measures/textbook/
OSS-DB: https://oss-db.jp/learning
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像