AI時代、「管理職」は何をする人になる?61.6%が「管理」から「意思決定・人材育成・組織変革」へ、重要能力1位は「意思決定力」

AI時代の管理職・マネジメントに関する実態調査

アクシスコンサルティング株式会社

アクシスコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長 COO:伊藤 文隆)は、全国の企業に所属する20~60代のうち、部下を持つ管理職・リーダー639名を対象に、「AI時代の管理職・マネジメントに関する実態調査」を実施しました。

生成AIをはじめとしたAI活用が企業に広がり、情報収集や資料作成、データ集計など、これまで管理職が担ってきた業務も効率化されつつあります。こうした「管理する仕事」が減ったとき、管理職に求められる役割はどのように変わっていくのでしょうか。

そこで本調査では、AI活用によって管理職・リーダーの役割がどのように変化しているのかに着目し、負担が減った管理業務や重要性が高まった仕事、AIによって生まれた時間・余力の使い方、今後求められる能力などを調査しました。

その結果、AIによって負担が減った管理業務が3種類以上ある層では、73.9%が管理職・リーダーとしての役割に「大きく変化した」「ある程度変化した」と回答しました。

また、全回答者の61.6%が、AIの普及によって管理職に求められる役割は、業務や進捗の管理から「意思決定・人材育成・組織変革」へ移っていくと回答。AI時代の管理職・リーダーに今後重要性が高まる能力では、「意思決定力」が1位となりました。

このほか、チームにおけるAI活用の浸透状況によって管理職の役割変化にどのような違いがあるのか、AIの普及によって今後の組織構造・役割分担がどのように変化すると考えているのかについても調査しました。 

■ 調査サマリー

  • 管掌チームでAIを活用・試行している管理職・リーダーの57.2%が、AI活用によって「役割が変化した」と回答

  • AIで負担が減った管理業務、1位は「会議資料・報告資料の作成」43.5%

  • AI活用によって以前より重要性が高まった仕事は、「方針・ビジョンの提示」34.8%が最多

  • 管理職の4割、AIで生まれた時間は「戦略・方針の検討」に活用すべきと回答

  • 61.6%が、管理職の役割は「業務・進捗の管理」から「意思決定・人材育成・組織変革」へ移ると回答

  • AI時代の管理職、重要性が高まる能力1位は「意思決定力」37.7%。「ビジョンを示す力」29.0%が続く

■ 調査結果

● 管掌チームでAIを活用・試行している管理職・リーダーの57.2%が、AI活用によって「役割が変化した」と回答

管掌する組織・チームでAIを「チーム全体で日常的に活用している」「一部のメンバーが活用している」「活用を検討・試行している」と回答した管理職・リーダー437名に、AIの活用によって自身の役割が変化したかを尋ねたところ、「大きく変化した」が15.6%、「ある程度変化した」が41.6%となり、合わせて57.2%が、AI活用によって管理職・リーダーとしての役割が変化したと回答しました。

一方、「あまり変化していない」は33.9%、「まったく変化していない」は8.7%でした。

AIを実際の組織・チーム運営に取り入れている層では、半数を超える管理職・リーダーが自身の役割の変化を感じている結果となりました。

● AIで負担が減った管理業務、1位は「会議資料・報告資料の作成」43.5%

AI活用によって以前より負担が減った管理業務を尋ねたところ、「会議資料・報告資料の作成」が43.5%で最も多く、次いで「情報収集・要約」41.2%、「議事録作成」36.8%、「データ集計・分析」33.0%となりました。

情報整理や資料作成など、これまで管理職・リーダーが時間を割いてきた業務を中心に、AIによる負担軽減が見られました。

さらに、AIによって負担が減った管理業務の数と、管理職・リーダーとしての役割変化との関係を見ると、負担が減った業務が多い層ほど、役割変化を感じる割合が高くなりました。「大きく変化した」「ある程度変化した」と回答した割合は、負担が減った管理業務が1種類の層で51.6%、2種類の層で58.9%、3種類以上の層では73.9%となりました。

※「負担が減った管理業務数」は、「情報収集・要約」「会議資料・報告資料の作成」「議事録作成」「データ集計・分析」「進捗確認・タスク管理」「会議準備・日程調整」の選択数をもとに集計しています。

※本結果は、AIによって負担が減った管理業務数と役割変化との関連を示したものであり、因果関係を示すものではありません。

● AI活用によって以前より重要性が高まった仕事は、「方針・ビジョンの提示」34.8%が最多

AIの活用によって、管理職として以前より重要性が高まった仕事を尋ねたところ、「方針・ビジョンの提示」が34.8%で最も多くなりました。次いで、「部下との対話・1on1」29.5%、「意思決定・優先順位づけ」25.6%、「人材育成・評価」20.8%、「課題設定・企画」16.9%と続きました。

AI活用が進むなかで、方針を示すことや部下との対話、意思決定など、人による方向づけやマネジメントに関わる仕事の重要性が高まったとする回答が上位となりました。

● 管理職の4割、AIで生まれた時間は「戦略・方針の検討」に活用すべきと回答

AIを活用して生まれた時間・余力を、今後どの仕事により多く使うべきだと思うかを尋ねたところ、「戦略・方針の検討」が40.0%で最も多くなりました。次いで、「新規事業・企画」32.3%、「部下との対話・育成」30.4%、「意思決定」28.1%、「自らの学習・専門性向上」23.3%と続きました。

AIによる効率化で生まれた時間・余力の使い道として、戦略の検討や新たな企画、人材育成などが上位となりました。

● 61.6%が、管理職の役割は「業務・進捗の管理」から「意思決定・人材育成・組織変革」へ移ると回答

AIの普及によって、管理職に求められる役割は、業務や進捗の管理から、意思決定・人材育成・組織変革へ移っていくと思うかを尋ねました。

その結果、「強くそう思う」が13.9%、「ややそう思う」が47.7%となり、合わせて61.6%が、管理職に求められる役割は「管理」から「意思決定・人材育成・組織変革」へ移っていくと回答しました。

一方、「あまりそう思わない」は21.1%、「まったくそう思わない」は6.7%でした。

6割を超える回答者が、AIの普及に伴い、管理職に求められる役割そのものが変化していくと捉えていることが分かりました。

● AI時代の管理職、重要性が高まる能力1位は「意思決定力」37.7%。「ビジョンを示す力」29.0%が続く

AI時代の管理職・リーダーに、今後特に重要性が高まると思う能力を尋ねたところ、「意思決定力」が37.7%で最も多くなりました。次いで、「ビジョンを示す力」29.0%、「人材育成・コーチング力」27.1%、「課題設定力」22.7%、「AI活用力」20.8%と続きました。

AI時代においては、AIを活用する力だけでなく、意思決定や方向づけ、人材育成といった管理職・リーダーとしての能力が上位となりました。

■ まとめ

今回の調査では、AIによって負担が減った管理業務が3種類以上ある層の73.9%が、管理職・リーダーとしての役割に変化を感じていました。また、61.6%が、今後は管理職に求められる役割が、業務や進捗の管理から「意思決定・人材育成・組織変革」へ移っていくと回答しています。

さらに、AI活用によって重要性が高まった仕事では「方針・ビジョンの提示」「部下との対話・1on1」「意思決定・優先順位づけ」が上位となり、AIによって生まれた時間・余力についても、「戦略・方針の検討」「新規事業・企画」「部下との対話・育成」に充てるべきとの回答が多くなりました。AI時代の管理職に今後重要性が高まる能力でも、「意思決定力」が1位となっています。

これらの結果から、AIによって管理職の仕事が単純に減るというよりも、管理職が担う役割の比重が、「業務を管理すること」から「何をすべきかを判断し、方向を示し、人を育て、組織を動かすこと」へ変化していく可能性がうかがえます。

企業にとっても、AIツールを導入し業務を効率化するだけではなく、AIによって生まれた時間や情報を、より良い意思決定や人材育成、事業・組織の変革につなげられるリーダーをどのように育成・配置していくかが、今後より重要になると考えられます。

アクシスコンサルティングは、企業の経営・事業課題を起点に、事業を通じて、必要な専門性や経験を持つ人材と企業をつないでいます。今後も、変革を推進するリーダーや専門人材の活躍機会の提供を通じて、企業の課題解決と新たな価値創造を支援してまいります。

本調査ではこのほか、「AIの普及により今後の組織構造や役割分担はどのように変化するか」「部下・メンバーのAI活用を支援するうえでの課題」など、AI時代における組織・マネジメントや人材戦略を全20問から多角的に調査しています。全集計結果をご希望の方は、本リリース末尾のお問い合わせ先までご連絡ください。

■ 調査概要

調査方法:インターネット調査

調査ツール:Fastask(株式会社ジャストシステム)

調査対象:全国の20~60代の就業者

対象条件:課長級以上で、1名以上の部下をマネジメントしている方

スクリーニング調査回答者数:13,201名

本調査回収数:660名

有効回答数:639名(男性550名、女性89名)

本調査期間:2026年9月18日~9月19日

調査内容:AI時代の管理職・マネジメント、経営課題・人材戦略

設問数:20問

※設問により集計対象者数が異なります。各図表に対象者数(n)を記載しています。

※構成比は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。また、複数回答の設問では、構成比の合計が100%を超える場合があります。

※本調査の詳細な結果をご希望の方は、当社までお問い合わせください。

■ 本調査結果の引用について

本調査結果を引用される際は、「アクシスコンサルティング株式会社調べ」と明記してください。

Web上で引用される場合は、併せてアクシスコンサルティング株式会社へのリンクをお願いいたします。

■ お問い合わせ先

本リリースに関するご質問・お問い合わせは以下よりご連絡ください。

https://axc-g.co.jp/contact/

■ これまでの調査データ

これまで当社で実施・発表した調査データは以下ページよりご覧ください。

https://axc-g.co.jp/news/category/report/

■ アクシスコンサルティング株式会社について

企業理念「人が活きる、人を活かす。」を軸に、あらゆる企業や組織の「課題解決と価値創造のパートナー」として、正社員採用、フリーコンサル、スポットコンサルなどを複合的にサービス展開しています。働く一人ひとりに柔軟な働き方や自律的なキャリア形成、活躍の場の広がりを提供すると同時に、コンサルタントなどのハイエンド人材の価値があらゆる組織でシェアされ、循環し続けてゆくような社会づくりを推進します。

設立:2002年4月

資本金:765百万円

業務内容:ハイエンド人材領域における人材紹介およびスキルシェアの複合サービスを提供するヒューマンキャピタル事業

従業員数:208名(2026年9月末現在)

拠点:東京本社、大阪オフィス

東京本社所在地:東京都千代田区麹町4-8 麹町クリスタルシティ6F(受付)

グループ企業:株式会社サン・システムプランニング

WEBサイト:https://axc-g.co.jp/

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会社概要

URL
https://axc-g.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区麹町4-8 麹町クリスタルシティ6階
電話番号
03-3556-1812
代表者名
伊藤 文隆
上場
東証グロース
資本金
7億6500万円
設立
2002年04月