【旅に関する意識と実態調査2024】旅に出かけたシニア女性は82.1%
ゆったり贅沢な旅行に憧れるも、実際に経験している人は少ない 7割近くが旅行におけるデジタルの活用が進んでおり、今後は更に活用したい要望がある
(※1)日本ABC協会発行社レポート(2023年1月~6月)
【調査サマリ】
■2023年に旅(国内日帰り、国内宿泊、海外のいずれか)に出かけたシニア女性は82.1%。
⇒全回答者496人の82.1%(407人)が、「2023年に旅に出かけた」と回答。うち、国内日帰り旅行は73.7%、国内宿泊旅行は87.0%、海外旅行は14.5%が経験している。
⇒年齢別では、60~65歳が最も高く、85.3%が旅行に出かけた。一方75歳以上の旅行率は、72.1%と低い。
■2023年に旅に出た407人の旅の目的は、1位「景色や風景を味わう旅」55.8%、2位「桜、紅葉などの自然の植物を慈しむ旅」54.1%、3位「温泉/スーパー銭湯/サウナなど風呂を楽しむ旅」49.4%。
⇒旅の種類別で見ると、日帰り旅行者の1位は「桜、紅葉などの自然の植物を慈しむ旅」で50.0%、国内宿泊旅行者の1位は「温泉/スーパー銭湯/サウナなど風呂を楽しむ旅」で48.0%、海外旅行者の1位は「絶景/街並み/夜景/イルミネーション/花火/日の出・日没など景色や風景を味合う旅」で64.4% となった。
■2023年に、1人旅を経験したことがあるのは30.5%。
⇒旅行のタイプ別では、国内日帰り旅行での1人旅経験率が27.3%と最も高い。国内宿泊旅行、海外旅行はともに、20%強が経験ありと回答している。
⇒自由記述では「1人でツアーに参加し、友達がたくさんできた」(72歳)、「1人海外旅行は自分の自信につながった」(62歳)、「初めてバスツアーで一人旅。2席が1人で座れた」(60歳)、「女子バスケの試合観戦のため、1人で東京へ。会場の熱気と選手の熱いプレイに感動」(56歳)など、1人旅に満足している様子が伺えた。
■旅の「好み・嗜好」と「実体験」とのギャップが大きかったのは、「1ヶ月を超えるような長期の旅をしたい」(「好み・嗜好」と「実体験あり」とで12.8倍差)と「豪華列車・クルーズ船の旅をしたい」(同8.0倍差)という、ゆったりした贅沢な旅である。
⇒今後の旅の「好み・嗜好」で多かったのは、「旅の回数を増やしたい」48.6%、「ツアーをうまく活用したい」が40.7%。
⇒「好み・嗜好」と「実体験」との間に大きなギャップが見られたのは、「1ヶ月を超えるような長期の旅をしたい」(好み・嗜好:10.3%、実体験:0.8%)と「豪華列車・クルーズ船の旅をしたい」(好み・嗜好:30.6%、実体験:3.8%)だった。
■7割近くのシニア女性が旅行をする上でデジタルを活用している。
⇒「(旅のデジタル活用について)自分でやったことがある」事の上位は、「旅行中に旅先の情報をスマホで検索をする」が70.8%、「旅の比較サイトの利用」が67.9%、「スマホやパソコンから、ホテルの公式サイトでホテルに直接予約をする」が66.5%。
⇒利用したことがある旅の比較サイトは、「(日本の)旅行代理店のサイト」、「楽天トラベル」、「じゃらんnet」が3強。いずれも以前は、店舗、“旅の窓口”、紙の雑誌といった、長く日本で運営されたものが多い。
⇒今後試してみたい(今後も続けたい)ことと、実際に行ったことの差が大きい(数字が大きいほど、自分でやってみたい度が高い)のは、「スマホの翻訳サイト・機能・アプリを利用して、コミュニケーションをする」が20.4ポイント差、「旅先で、現地のオプションをネットで申し込む」が19.8ポイント差、「ホテルのチェックインで、QRコードやバーコードをかざす」が18.5ポイント差であった。
【調査背景】
ハルメク 生きかた上手研究所は、シニアのインサイトについて調査・分析を行っています。コロナ5類移行から約1年が経過しました。シニア女性の旅行意欲は高まっていますが、物価高、インバウンド再開、災害などの逆風も。2023年、シニア女性はどのような旅に出かけたのか、そして、今後どのような旅をしたいのか。複雑な環境変化の中で、シニアの新しい旅の嗜好やパターンを探るべく、調査しました。
※調査主体の「ハルメク 生きかた上手研究所」所長への取材、コメント提供も可能です。
【調査概要】
調査方法:WEBアンケート
調査対象・対象者数:50~86歳の全国のハルトモ(ハルメクのモニター組織)の女性・496名
調査実施日:2024年2月22日(木)~2月26日(月)
調査主体 :株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
※ 調査結果のパーセンテージは、小数点以下第2位を四捨五入したため、総数と内訳の合計が一致しないことがあります。
※ 本リリース内容を掲載いただく際は、出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記をお願いいたします。
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2023年に旅(国内日帰り、国内宿泊、海外 のいずれか)に出かけたシニア女性は82.1%
・全回答者496人のうち、82.1%(407人)が、「2023年に旅に出かけた」と回答した。旅の種類別に見ると国内日帰り旅行は73.7%、国内宿泊旅行は87.0%、海外旅行は14.5%が経験している。
・年齢別では、60~65歳が最も高く、85.3%が旅行に出かけた。一方75歳以上の旅行率は、72.1%と低い。
旅の目的は、1位「景色や風景を味わう旅」55.8%、2位「桜、紅葉などの自然の植物を慈しむ旅」54.1%、3位「温泉/スーパー銭湯/サウナなど風呂を楽しむ旅」49.4%であった。
・旅の種類別で見ると、日帰り旅行者の1位は「桜、紅葉などの自然の植物を慈しむ旅」で50.0%、国内宿泊旅行者の1位は「温泉/スーパー銭湯/サウナなど風呂を楽しむ旅」で48.0%、海外旅行者の1位は「絶景/街並み/夜景/イルミネーション/花火/日の出・日没など景色や風景を味合う旅」で64.4% となった。
2023年、1人旅の経験者は30.5%。
・2023年の旅行経験者のうち、30.5%が1人旅を経験したと回答。
・旅行のタイプ別では、国内日帰り旅行での1人旅経験率が27.3%と最も高い。国内宿泊旅行、海外旅行はともに、20%強が経験ありと回答している。
・自由記述では「1人でツアーに参加し、友達がたくさんできた」(72歳)、「1人海外旅行は自分の自信につながった」(62歳)、「初めてバスツアーで1人旅。2席が1人で座れた」(60歳)、「女子バスケの試合観戦のため1人で東京へ。会場の熱気と選手の熱いプレイに感動」(56歳)など、1人旅に満足している様子が伺えた。
旅の「好み・嗜好」と「実体験」とのギャップが大きかったのは、
「1ヶ月を超えるような長期の旅をしたい」(「好み・嗜好」と「実体験あり」とで12.8倍の差)と
「豪華列車・クルーズ船の旅をしたい」(同8.0倍差)という、ゆったりした贅沢な旅。
・今後の旅の「好み・嗜好」で多かったのは、「旅の回数を増やしたい」48.6%、「ツアーをうまく活用したい」が40.7%。
・「好み・嗜好」と「実体験」との間に大きなギャップが見られたのは、「1ヶ月を超えるような長期の旅をしたい」(好み・嗜好:10.3%、実体験:0.8% で12.8倍差)と「豪華列車・クルーズ船の旅をしたい」(好み・嗜好:30.6%、実体験:3.8%で8.0倍差)といった、長く、ゆったり、贅沢なスタイルの旅となった。
7割近くのシニア女性が旅行をする上でデジタルを活用している。
・「(旅のデジタル活用について)自分でやったことがある」事の上位は、「旅行中に旅先の情報をスマホで検索をする」が70.8%、「旅の比較サイトの利用」が67.9%、「スマホやパソコンから、ホテルの公式サイトでホテルに直接予約をする」が66.5%。
・利用したことがある旅の比較サイトは、「(日本の)旅行代理店のサイト」、「楽天トラベル」、「じゃらんnet」が3強。いずれも以前は、店舗、“旅の窓口”、紙の雑誌といった、長く日本で運営されたものが多い。
・今後やってみたい(今後も続けたい)ことと、実際に行ったことの差が大きい(数字が大きいほど、自分でやってみたい度が高い)のは、「スマホの翻訳サイト・機能・アプリを利用して、コミュニケーションをする」が20.4ポイント差、「旅先で、現地のオプションをネットで申し込む」が19.8ポイント差、「ホテルのチェックインで、QRコードやバーコードをかざす」が18.5ポイント差であった。
旅の経験談は、年齢ならではの特徴あり。
サプライズ、食事・風景の楽しみだけでなく、トラブルを味方にする人も。
【専門家の見解】
ハルメク 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江(うめづ ゆきえ)
2016年3月から現職。主に年間約900人のシニアを対象にインタビューや取材、ワークショップを実施
偶発性のある旅を求めるシニア。今年こそ海外旅行が伸長か
歳を重ねてからも、多様な旅を楽しんでいました。「自分の心身を労わるために宿泊先・移動手段をランクアップ」「瞬間の景色美(雲海や夕陽など)や親切な人との偶発的な出会い」「デジタルを活用しながら気楽な1人旅デビュー」「亡き親のルーツをたどる旅」「3世代家族の大勢で行く思い出づくりの旅」「アクシデントさえも旅の思い出とする心意気」・・・実に様々な感動体験・トラブル体験が自由記述に綴られました。
多くの経験をしてきた旅行ベテラン世代だからか、旅行に対するわがままな欲求や相反する要望も挙ります。「自由な旅行は不安だが、仕込み旅行にはストレスがある」「ツアーはラクだが集団行動に抵抗ある」「友人との旅は気楽だが部屋は一人ずつがいい」など。遂には、「感動体験もトラブルもたくさんありすぎて思い出せない」というのです。「忘れてしまった」コメントは複数みられました。こちらも、世代ならではの素直な記述。「矛盾する要望を解決」「旅行の後でも感動体験を可視化」など、当該世代の旅の満足度を高める施策はまだありそうです。
さて、50歳以上の女性にとって、今後の旅トレンド・趣向は「クルーズ船などの豪華な長旅」「ツアーをうまく利用した旅行」となることが、本調査の“理想と現実とのギャップ(実現できていないが好む旅)”から明らかになりました。2023年は、すでに8割以上のシニア女性が旅行に出かけています。しかし、海外旅行は14.5%にとどまっています。3年以上行きたくても叶わなかった海外旅行体験を贅沢にゆっくり味わってほしいものです。
■女性誌販売部数No.1! 50代からの生きかた・暮らしかた応援雑誌「ハルメク」
50代からの女性が前向きに明るく生きるための価値ある情報をお届けしています。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど、幅広い情報が満載です。 また、雑誌「ハルメク」の定期購読者には、本誌とともに提供するカタログと、オンラインでの通信販売を行っています。販売している商材は、ファッション・インナー・コスメ・美容・健康など多岐にわたり、独自のシンクタンクである「ハルメク 生きかた上手研究所」を通じて利用者の声を徹底的に調査、反映した商品開発で、多くの女性から支持を得ています。
■ハルメク 生きかた上手研究所のシニアリサーチデータは、「ハルメク シニアマーケティングLAB」で掲載しています。
「ハルメク シニアマーケティングLAB」は、ハルメク世代(シニア)を顧客とする企業にとって有益な情報をお届けしている情報サイトです。ハルメクグループが提供する定期購読誌や通販等を通じて得たマーケティングデータや記事、シンクタンク「ハルメク 生きかた上手研究所」の調査レポートなど豊富な情報が満載です。
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