再春館製薬所、NTT東日本・テクノーブルと環境負荷を低減する「オタネニンジン(高麗人参)アクアポニックス」の共同実証を開始

輸送CO2削減と水資源の循環で、希少原料「長白参*1」で培った知見を最大化する「持続可能な国内生産モデル」の確立へ

株式会社再春館製薬所

 株式会社再春館製薬所(本社:熊本県上益城郡益城町、代表取締役社長:西川正明、以下 再春館製薬所)は、NTT東日本株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:澁谷直樹、以下 NTT東日本)、株式会社テクノーブル(本社:大阪府西区大阪市北堀江、代表取締役社長:澤木茂豊、以下 テクノーブル)と連携し、アクアポニックス技術*2と情報通信技術「ICT*3」を融合したオタネニンジン(高麗人参)のスマート栽培モデル確立をめざす実証実験を2026年6月より開始いたします。三社による本プロジェクトは、オタネニンジンの安定供給とその新たな活用法について活路を見出すとともに、さらなる高付加価値化(国外依存脱却、地球環境負荷軽減の実現および全草活用)を目指したものです

*1 中国・長白山産のオタネニンジンのことを指す固有名称

*2 魚の養殖と植物の水耕栽培を組み合わせた循環型の栽培システム

*3 「Information and Communication Technology」の略称。「技術そのもの」だけでなく、「技術を使って人と人、人とモノがつながること」を表す

■本プロジェクトの背景:植物の「力強さ」を活かすための、新たな自然との共生

 再春館製薬所は、植物を“やさしい”存在ではなく、過酷な自然環境を生き抜くための“力強さ”を蓄えた生命体であると定義。植物の「生き延びる賢さ(生存戦略)」を人間の「自己回復力」に活かす道を一貫して追求してきました

 その「人間も自然の一部」という漢方の思想を象徴する素材の一つが、主力製品「ドモホルンリンクル」の原料にも使用されている「長白参(ちょうはくじん)」です。再春館製薬所は中国・長白山の厳しい気候の中で7年もの歳月をかけて育ち、有用成分「ジンセノサイド」を豊富に蓄えた長白山産のオタネニンジン「長白参」を最高峰*4の素材と位置づけ、約40年前より「大地の養分を吸い尽くす」強靭さを余すことなく活用。漢方の技法「修治」に倣った、「水抽出/油抽出/発酵後抽出/蒸気処理後抽出」という異なる4つの技法を用い、それぞれ異なる効果のエキスを得ることに成功しています。特に「紅参(こうじん)」と呼ばれる、一度蒸したオタネニンジンを水で抽出したエキスを有用成分とする研究では、2019年に「美白用皮膚外用剤/抗老化用皮膚外用剤/紫外線による細胞損傷の修復用皮膚外用剤/ジンセノサイドRg5からなる美白剤」の4領域について特許出願*5を行い、2026年に取得しました


 自然界の生命力の恩恵を享受する再春館製薬所にとって、自然と共生し続けること、循環型社会を体現するための全方位型の取り組みは責務として考えるもの。NTT東日本の持つ最先端の「ICT」技術とAIを活用した「オタネニンジンアクアポニックス」は、大地への負荷を抑える、次世代循環型農業の共同実証です。栽培期間に対しても、国内で栽培した2年根を水耕栽培に移行してからはわずか数か月で収穫可能となる見込みであり、従来の「長白参」と比較しても非常に短期間での供給が実現予定。さらにこの取り組みは、国内栽培が全盛期に比べて大きく減少し、長白参も含め、中国・吉林省を中心とする海外産オタネニンジンへ約99%*6依存しているという課題へのアプローチも兼ねたもの。持続可能な形で国産のオタネニンジンを守り、高品質な素材を国内で安定的に供給する「循環型モデル」の確立を目指すものでもあります。この栽培体制が確立できれば、国際輸送に伴うCO2排出量の大幅な削減に加え、高品質な国産素材の安定的国内自給により、特許取得に代表される再春館製薬所のオタネニンジンへの知見をさらに発揮できる機会創出が期待できます

*4 再春館製薬所社内において

*5 特許番号:第7836035号

*6 出典:農林水産省「薬用作物をめぐる事情(令和6年6月)」および「薬用作物をめぐる事情(令和8年1月)」

■本プロジェクトの目的

 本プロジェクトは、「地域循環型社会の共創」をパーパスに掲げるNTT東日本が、ICTの観点から地域社会が抱える課題解決に取り組むもの。また、再春館製薬所が掲げる「人間も自然の一部」という思想に基づく、「大地を保護しつつ、高品質なオタネニンジンを安定的に提供する仕組みの構築」で、両社の強みを活かした「国内完結価値創出型エコシステム」の実現を目指します。

1. 環境負荷の低減と期間短縮:

 再春館製薬所とテクノーブルが長年培ってきたオタネニンジンの成分分析技術や活用ノウハウに、NTT東日本のICT/IoTソリューションを掛け合わせることで、土を使わず魚との共生による水循環(アクアポニックス)を活用した栽培。

2.全草活用による新たな高付加価値化:

 完全無農薬かつ室内で環境制御された同オタネニンジンでは、根に加え、葉・茎・実まで余すことなく活用する「全草活用」を推進。オタネニンジンの力強さの証である有用成分「ジンセノサイド」量の向上、新たな機能性原料開発の可能性までも探ります。

■実証実験の内容

 当プロジェクトの第一歩として、NTTe-City Labo(NTT中央研修センタ内/東京都調布市)内の一室をアクアポニックス技術を活用したオタネニンジンの栽培に関する実証スペースとして新たに整備。栽培における環境要因のデータ収集および分析を開始します。

1. 栽培環境データ収集:

 オタネニンジンと密接な関わりを持つ、栽培室内の温度や照度、水質をはじめとした環境データを、センサーによって収集。AIにてデータの相関性を分析することで、オタネニンジンにとって最適な環境を実現します。

2.栽培における省人化および効率化:

 NTT東日本の保有するその他のDXソリューションや製品などの活用に関しても、本施設にて効果を検証していくことで、さらなる環境負荷の低減・栽培環境の自動化や省人化をめざします。

■栽培施設の概要

 本実証施設は、NTT東日本の研究・共創拠点「NTTe-City Labo(NTT中央研修センタ)*7」内に設置。稼働後は実際の栽培風景とともに、次世代農業として注目されるアクアポニックスの取り組みの見学も可能です*8。

・名称   :Aquaponics Lab(アクアポニックスラボ)

・所在地  :東京都調布市入間町1-44(NTTe-City Labo内)

*7 NTTe-City Labo詳細 https://business.ntt-east.co.jp/content/regional_revitalization/labo/

*8 見学希望連絡先 aquaponics-ml@east.ntt.co.jp

■今後の展望

 再春館製薬所は、本実証実験を通じて根・茎・葉の有効成分の可視化を進め、栽培したオタネニンジンの有用性評価を行います。初期段階として有用成分ジンセノサイド量の大幅な伸長が示唆される中、この持続可能な農法で得られる優れた素材を広く届けることを、再春館製薬所の理念である「自然とつながり、人とつながる明日を」の実践として、いっそう加速させてまいります。

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会社概要

株式会社再春館製薬所

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URL
https://www.saishunkan.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
熊本県上益城郡益城町寺中1363-1
電話番号
096-289-4444
代表者名
西川正明
上場
未上場
資本金
1億円
設立
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