BYD 電気バス「K8」が、4/15より立山黒部アルペンルートでの運行を開始
最新のBYD SEALION 7で行く、横浜~立山往復1,200kmの特別ツアーも実施
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BYDの大型電気バス「K8」が4月15日から、立山黒部アルペンルート内、室堂駅から大観峰駅までの「立山トンネル電気バス」として運行
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運行初日には、最新のクロスオーバーSUV「BYD SEALION 7」で行く特別見学ツアーも実施
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立山黒部貫光株式会社では、6月から立山トンネル電気バス・デビュー記念イベントを実施予定

BYDの商用車部門を担当するビーワイディージャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役副社長:石井 澄人、略称:BJ)から、日本を代表する観光地の一つである立山黒部アルペンルートに納車したBYDの大型電気バス「K8」が、4月15日(火)に「立山トンネル電気バス」として運行を開始しました。また、運行初日には、日本国内でBYDの乗用車部門を担当するBYD Auto Japan株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:東福寺 厚樹、略称:BAJ)が、同日に発表・発売した同社の国内導入4モデル目の電気自動車(以下:EV)「BYD SEALION 7」による特別見学ツアーも実施。
運行初日の4月15日(火)は、今季の同ルートの開通日ということもあり、富山県側からの出発駅となる立山駅の周辺は、雄大な立山黒部アルペンルートをいち早く観ようとする大勢の国内外の観光客で賑わっていました。
■「K8」が運行する立山黒部アルペンルートとは
立山黒部アルペンルートとは、標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫通する世界有数の山岳観光ルートです。総距離は37.2km、最大高低差は1,975mで、その多くの区間が、中部山岳国立公園の中にあります。同ルートは、富山県側の立山駅と長野県側の扇沢駅を玄関口として、電気バスやケーブルカー、ロープウェイなど、さまざまな乗り物を乗り継ぎ、いくつもの景勝地を巡りながら、立山黒部の雲上の大自然を満喫することができます。昨年2024年には、国内外から82万人超の観光客が同地を訪れました。
BYDの「K8」が走る区間は「室堂駅(標高:2,450m)」から「大観峰駅(同:2,316m)」までの3.7km。「立山トンネル」と呼ばれるこの区間は、立山黒部アルペンルートでも、とくに立山断層破砕帯と呼ばれる軟弱地盤の掘削など難工事を強いられた場所です。同ルートの歴史は長く、1971年(昭和46年)4月、立山黒部アルペンルートの全線開業時に先駆け、立山トンネルではディーゼルバスが運行を始めました。その後、観光客の増加にともなうバスの増便をきっかけに、1996年(平成8年)には、クリーンな電気で走るトロリーバス(無軌条電車)に切り替えられました。
立山黒部の豊かな自然環境を守りながら、自然由来のエネルギーで走る理想的なエコ・モビリティ
として人気を博したトロリーバスは、運行開始から29年間、無事故で運行され、これまでに約2千万人が利用してきましたが、2024年11月30日15時発の最終便を以って、多くのファンに惜しまれながら、日本でも最後のトロリーバスとしての役目を終えました。
■立山トンネルを走るBYD電気バス「K8」
増加するツーリストと立山黒部の雄大な大自然への配慮をさらに進めるため、長年活躍したトロリーバスの後継として導入されたのがBYDの大型電気バス「K8」です。BYDの商用車部門は、2024年の秋に、同ルートを運営する立山黒部貫光株式会社に、計8台のBYD大型電気バス「K8」を納入しました。
大型電気バスの「K8」は、輸送需要の多い大都市圏での交通インフラに適した全幅2.5m、全長10.5mクラスのボディサイズを持ち、乗降性や車内移動のし易さ(安全性)に有利なフルフラットフロア、効率の良い車室レイアウトを実現するインホイールモーターを採用。駆動用バッテリーには、発火の恐れが無い安心・安全なBYD独自のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを用いたブレードバッテリーを採用するなど、先進技術が惜しみなく採用され、多くの観光客の快適な移動手段としての役割と、立山黒部の雄大な自然保護の双方を実現しています。
この「K8」が活躍する舞台となる「室堂駅」には富山県側の出発地である「立山駅」から立山ケーブルカーで「美女平駅」まで登り、そこから先は立山高原バスで向かいます。全線開通日から初夏までの期間には、車窓から、切り立った雪の壁(雪の大谷:2025年開通時の高さ16m)を眺めることができ、雪の大谷を歩くイベントも実施しています。



■BYD SEALION 7で訪ねた往復1,200kmの旅
BYDでは、今回の運航開始を記念し、同バスを運営する立山黒部貫光株式会社の協力の下、国立公園内で活躍するBYD大型電気バス「K8」の様子を、BAJが販売する最新モデルのEV「BYD SEALION 7」で見学する特別ツアーを企画・実施しました。
横浜〜立山の往復約1,200kmを優に超えるロングドライブの足となって活躍したのが、BAJが4月15日(火)から販売を始めたクロスオーバーSUV「BYD SEALION 7」です。「BYD SEALION 7」には、後輪駆動(RWD)と四輪駆動(AWD)の2モデルがあり、一充電走行距離は、それぞれ540kmと590kmを誇ります。距離だけを見れば、出発地の横浜と目的地の立山までの片道450km(東名~圏央道~中央道~上信越道)を充電無しで走破できる余裕はあったものの、往路はBYDが誇る受電性能の高さを確かめようということで、高速道ならびに一般道に設置された90kW / 150kW級の大出力充電体験を行いながら立山を目指しました。

「BYD SEALION7」は、その基本メカニズムを「BYD SEAL」と共有するものの、いくつかの最新メカニズムへのアップデートが行われています。そのひとつが、バッテリー充電予熱機能で、「BYD SEALION 7」も「BYD SEAL」同様、車両側の受電能力は最大105kWと大容量を受け付けますが、とくにEVが不得意とされる寒冷地などでの受電能力を最適化するために、あらかじめバッテリーを温めて
最高のコンディションにすることで、より優れた受電能力を発揮できるようになりました。
こうしたBYDの日々の技術革新により「BYD SEALION 7」では、より快適かつ安心して長距離移動が
可能になりました。

■BYDの電気バス事業について
BYDの電気バスは、2015年から日本への導入が始まり、今年で10周年を迎えました。今では3タイプの電気バス(小型:J6、中型:J7、大型:K8)を取り揃え、すべて日本の路線バスに求められる法的要件および基準にすべて合致しています。現在は、国内を走る電気バスの約8割を占めるシェアを誇り、北は北海道から南は沖縄までの幅広いエリアを日々、市民の重要な足として走り回っています。BYD電気バスの大きな特徴は、BYDの最新技術で作られた安心・安全なリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載していることに加え、力強いモーターによる発進加速と高い静粛性、さらには、走行中は一切、二酸化炭素を排出しない環境に配慮した、クリーン・モビリティであることです。また、公共交通に欠かすことのできない高い安全性を確保するために、バッテリーを車体後部と天井部分に分散して配置することに加え、後輪を駆動する強力な電気モーターをホイールの内側(インホイール式)に配置しています。これにより、段差のない低床フロアと後方まで続くフラットな床面を実現。乗降時ならびに車内での移動が安全に行えるようになりました。
BYDの大型電気バス「K8」の詳細は以下の通りです。
【BYD「K8」主要諸元】

項目 |
内容 |
項目 |
内容 |
車長×車幅×車高 |
10,500 mm X 2,495 mm X 3,270 mm |
航続距離 |
240km |
ホイールベース |
5,300 mm |
充電方法 |
CHAdeMO |
乗車定員 |
都市型:80人 / 郊外型:76人 |
バッテリー容量 |
314kWh |
車載バッテリー |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
最大出力 |
200(100×2) kW |
■BYD「K8」の主な特長(BYDホームページより抜粋:https://byd.co.jp/products/k8/)


■立山トンネル電気バス・デビュー記念イベント
今回、BYDの大型電気バス「K8」を就航させた立山黒部貫光株式会社では、これからの本格シーズンを
迎えるにあたり、下記の通り「立山トンネル電気バス・デビュー記念イベント」が催される予定です。
・電気バス記念カードプレゼント
立山トンネル電気バス(室堂~大観峰)に乗車した方全員に、電気バスの紹介を記した記念カードを贈呈します。
期間 :2025年6月1日(日)~6月30日(月)
配布場所 :室堂・大観峰の改札
・のりものデイズ・夏篇
トロリーバス・電気バスの特別展示および整備士による車両解説を楽しむことができます。
2024年に運行を終了したトロリーバスと電気バスを室堂ターミナル駐車場に並べて展示します。
室堂では、トロリーバスが見られる最後のチャンスとなります。
来場者特典 :2024年に配布していた「トロリーバス・ラストランカード」をプレゼント!
また、期間中は毎日1回整備士による車両解説を実施
車両の前で日々の業務や乗り物の魅力について説明
参加料 :無料(事前予約不要)
期間 :2025年6月27日(金)~7月1日(火)
時間 :展示時間 10:00~15:00
車両解説 13:00~(15分程度)
※ 展示会場で開始時間の15分前よりご案内を開始
※ 荒天時は中止になる場合があります
場所 :室堂ターミナル駐車場
その他、立山黒部貫光主催のイベント情報は、下記URLにあるホームページでご確認ください。
https://www.alpen-route.com/_wp/event/109881
製品に関するお問い合わせ:
BYD Auto Japan株式会社 お問い合わせフォーム :https://byd.co.jp/contact/
※本リリースの掲載内容は画像を含め、2025年5月9日(金)現在の情報です。内容は変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
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