【⽇経CNBC・投資家アンケート】史上空前の下落局面にどう対応?「先行き不透明で静観」が41.9%と最多、「積極的に買い増し」は25.8%
株式会社日経CNBC(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:竹之内源市、以下「日経CNBC」)は8月8日、現役の投資家を対象に2024年8月1日~8月6日にインターネットで実施した「今夏の下落局面の対応策」に関するアンケート結果を発表しました。結果は以下の通りです。
詳細ページURL ⇒ https://www.nikkei-cnbc.co.jp/information/2740303
夏の下落局面、どう対応?
2024年7月中旬以降、株式相場が下落、為替市場では円高が進むなど、市場は荒れ模様です。あなたの対応策として比較的近いものを、下記からひとつ選んでください。
アンケートは”夏の下落局面、どう対応?”という質問に対し、「積極的に買い増ししている」「先行き不透明で静観している」「損失計上を迫られ、動きにくくなっている」「投資対象を変更している」「特に影響は受けていない」「その他(具体的にお書きください)」の6つの選択肢から回答を選んでもらう形で実施しました。
その結果、「先行き不透明で静観している」と答えた投資家が41.9%となり、最多の回答数となりました。一方で「積極的に買い増ししている」との回答も25.8%あったほか、「特に影響は受けていない」が9.0%、「損失計上を迫られ、動きにくくなっている」が7.1%、「投資対象を変更している」が3.9%となりました。
調査期間中の8月5日(月)には日経平均株価の下落幅が過去最大となるなど、足元の相場は荒い値動きとなっています。8月13日(火)に放送した『昼エクスプレス』では、日経CNBCの直居敦と岡村友哉が調査結果やその背景について語りました。
〈日経CNBC 解説委員長 直居敦〉
思いがけず、日経平均株価で過去最大の下落幅の日(8月5日)と、最大の上昇幅の日(8月6日)を含む期間の調査となった。回答からは日々変わっていく投資家の心理もうかがえた。心理のコントロール、そして現金ポジションのコントロールの大切さを感じた。
〈日経CNBC キャスター 岡村友哉〉
「損失計上を迫られ、動きにくくなっている」「投資対象を変更している」との回答が、いずれも予想外に少ないように感じた。「投資対象の変更」については、今回はあまりに急激な下落だったために、それどころではないという状況に陥ってしまったのかもしれない。
●番組の映像は「日経CNBC online」とYouTubeチャンネルで無料公開
〈日経CNBC online〉以下のURLで無料公開中です。
⇨ https://online.nikkei-cnbc.co.jp/vod/53435
〈YouTube〉日経CNBC公式YouTubeチャンネルで8月13日(火)19時に公開予定です。
⇨ https://www.youtube.com/@NikkeiCNBC
アンケートで寄せられたコメントの一部をご紹介します。
「先行き不透明で静観している」を選択された方のコメント
・決算の良い銘柄を長期ホールド。短期の値動きに左右されないように心を平静に保つようにします。5年・10年先を見るようにしています。(よしえどん)
・年前半6カ月で上がり過ぎた分、調整も数カ月あると予測。2023年10月初旬の下落で持ち直しに時間がかかった経験から、安易な押し目買いは自重。短期は戻ったら売り。(森メメント)
・今回の日銀の利上げ決定については、植田総裁は政府・財務省の圧力に屈して「日和った」と思っています。 「企業の賃金・価格設定行動と物価の好循環」がまだ途上であり一巡しているとは思えないので、秋以降まで静観かと考えています。円高による外国人の株売り影響など、株価の推移を見極めたいです。(金NAISA)
・含み益が含み損になりました。高配当銘柄を少しずつ拾っていますが、しばらく静観です。現金ポジションをもっと増やしておくべきでした。オプションの余力が心配なので、積極的な買い増しはしません。(ななつ星)
・幸運にも、7月下旬に利益確定後、キャッシュポジションの静観中です。今年の上半期(配当金を含む)と7月の利確に感謝しております。(黄色ハウス管理人(^黄^))
・株式投資のコツは、成長を信じる投資先を選び、あとは明鏡止水の境地で見守ることだと思っています。ブラックマンデー超えの下落には心が揺さぶられましたが、構造不況に陥ったわけでないと言い聞かせています。(わっつ)
「積極的に買い増ししている」を選択された方のコメント
・夏は暑くて株もバテているように感じる。しかし、日本株は世界株と比較しても割安であることに変わりはないため。(ぼーん)
・世界シェア1位や首位級の銘柄を買い増してます。今年は円高で株価は下落するでしょうが、実力のある企業の株は必ず上がって来ると信じてるので!それとは別に、優待で人気の銘柄は買い増すチャンスです。(中野区のランダムウォーカー)
・NVIDIAに代表される半導体株(日本では半導体関連株)はAI系需要が落ち込むとは思えないので下がった今が買いと思っています。(SSSSSMAT)
・私は高利回り銘柄の長期投資が基本戦略なので、先週金曜日までは「(2)先行き不透明で静観している」というスタンスでした。しかし、8月5日の下げがエゲツなく、流石に今週は買い向かってます。まあ今買わなければいつ買うんだと、自分に言い聞かせるしかありません。ただ含み益がドンドン削られ、買った銘柄も次々に値を下げ、精神衛生上よくない状況に追い込まれています。(バンコクっ子)
・今回の暴落はヘッジファンド、CTAによる売り仕掛けを起点に、信用買いの損切りの嵐が原因なので、下がり過ぎたと思う銘柄は買いで良いと思っています。(Aplomb)
「特に影響は受けていない」を選択された方のコメント
・日本株は難易度が上がったので、デイトレで対応。アメリカ株はパフォーマンスの悪い銘柄を売却し1ドル158円台で円に振替。好決算でβの低い銘柄をスイング。1ドル140円台は全然円安水準で、為替差益が出ています。(マムシとスッポン)
・日経平均株価指数、外国為替ともに、プットオプションを購入済みで、下落に備えてきたから。(笑ゥいんヴぇすたぁ)
・7月は為替や株価が反転することが多く、将来性を感じなくなった個別株と以前積み立てていたS&P500の投資信託を月初に売却した。様子を見て良い銘柄が安くなれば買いたい。(ハローワールド)
「損失計上を迫られ、動きにくくなっている」を選択された方のコメント
・日経平均が42,000円を付けた時のポジションが結果的に高値掴みになっている。電力株のダメージも大きい。投資先の変更や、持続的に上昇する業種や高配当へのシフトが大事だと思う。(かぶぷ)
・かなり余裕を持って信用で買建していましたが、さすがに8/2、8/5の大幅な下落には耐えきれず追証が大きく発生することとなり大幅な売却を迫られ今年の利益のほとんどを失いました。(ピナレロトシ)
「投資対象を変更している」を選択された方のコメント
・高PER銘柄から高配当銘柄に一部移行。高PER銘柄は、どこまで下がるかわからない。累進配当宣言の銘柄だと配当利回り6%になればさすがに買いが入る確率が高い。(ダーツー)
・半導体はさすがにいきなり上がりすぎと思っていたので、まだ含み益がある半導体を売って、お手頃になっていた商社や小売り、銀行などを買い増ししました。(ひつまぶし)
「その他(具体的にお書きください)」を選択された方のコメント
「1月からの上昇時、『これは、おかしい』と思い株は一切買わなかった。8/5の大暴落で日立を買った」
年初からの上昇には違和感があり、どうしても株を買う気になれなかった。 確かに円安の進行と共に株価が安定して上昇した。専門家もバブルではなく実力を伴った上昇だと言われていたが、この下落でも年末の日経平均は、42000円等と言う予想は覆らないのか?注目している。(きりしまかいもん)
「これから買い向かう」
配当株投資家にとって虚構のお金である含み益が減ったところで多少かゆいくらいなもので、仮に含み損になったとしても比較的短期であれば掻いて赤くなった程度で大した問題ではない。それよりもようやく欲しい株が買いたい値段になってきたので買いを入れていくつもり。(スタンダード市長)
「市場次第」
大幅に下げて悲観が広がれば買い出動。 荒れるとわかっているならば(アノマリー含む)いちいち気にしない。 最大戦力の銀行株にはマイナス要因が見えないので持ち株は持続。(renbajinharuhi(れんばじんはるひ))
「積極的ではないですが、少しずつ買い増します」
8月5日の終値は異常値。短期的には不安定かもしれませんが、長期的には上がっていくと思います。下がり過ぎた高配当株を少しずつ、時間も分散して買っていきます。(さかし)
「先行き不透明というより配当目的なので、基本は静観している」
含み益は減り苦いビールを飲む日が増えましたが、高配当銘柄中心なので配当が減らない限り特に買ったり売ったりはしていません。9月に配当が入れば高配当銘柄を何か買いたいと考えています。(大川さんが頼り)
「売り買いを頻繁に繰り返し当日にポジションを解消している」
相場が大きく上下するため、デイトレードには一番向いている。(wildcat)
など
調査対象 :日経CNBC視聴者
有効回答数:155件(10代~80代の現役の投資家)
調査期間 :2024年8月1日~2024年8月6日
調査主体 :株式会社 日経CNBC
日経CNBCについて
日経CNBCは、日本経済新聞社と米国4大ネットワークのひとつNBCの関連会社CNBCが中核になって1999年10月に開局したマーケット・経済専門チャンネルです。ボーダレス化が進む世界経済の迅速かつ正確な経済・マーケット情報を24時間ノンストップで提供しています。
詳細はこちら:https://www.nikkei-cnbc.co.jp/
■インターネット情報配信サービス「日経CNBC online」
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