民間にひらかれた商業宇宙港「北海道スペースポート」プロジェクトに新たに13社から企業版ふるさと納税の寄附
〜ロケット射場等の施設整備と、大樹町の宇宙関連企業のビジネス支援に〜

北海道大樹町(町長:黒川豊)とSPACE COTAN株式会社(本社:北海道広尾郡大樹町、代表取締役社長兼CEO:小田切義憲)は、民間にひらかれた商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」プロジェクトの資金として、2025年4月から9月までの間に、北海道内外の13社から企業版ふるさと納税の寄附をいただいたことをお知らせいたします。
宇宙のまちづくりを進める大樹町では、HOSPOの施設を拡充するハード整備(航空公園機能拡充事業)と、町内宇宙関連企業のサポートするソフト支援(航空宇宙関連ビジネス推進事業)を2本柱に、HOSPOプロジェクトを推進しています。
2020年4月のプロジェクト開始から、2025年9月までにいただいた寄附は、延べ325社・30億6,130万円(内訳 ハード:14億3,920万円、ソフト:16億2,210万円)となりました。大樹町とSPACE COTANは、HOSPOのビジョンである航空宇宙産業の集積「宇宙版シリコンバレー」の早期実現を目指して、宇宙港整備と宇宙関連企業のビジネス支援を進め、日本の宇宙産業を支えていくとともに、宇宙産業による地方創生を推進してまいります。
◆この度ご支援いただいた企業のみなさま(五十音順)
ALSOK北海道株式会社、株式会社岩崎、株式会社カクテン屋、株式会社北口電器商会、シエンプレ株式会社、株式会社日新、北王コンサルタント株式会社、株式会社山久、株式会社柳月、他4社(非公表)
自立的な宇宙活動実現へ政府による宇宙輸送支援が加速、官民の打上げが活発化
民間宇宙ビジネスの拡大により、世界の宇宙市場の規模は2040年、現在の3倍近い140兆円に成長すると予測されています。ロケットの需要も高まっていますが、国内では打上げ機会が少なく、多くの人工衛星が海外のロケットで打上げられています。
2023年6月に閣議決定された宇宙基本計画では、他国に依存しない宇宙へのアクセス確保・自立的な宇宙活動の実現が示されました。その具体策として、文部科学省によるスタートアップ支援制度「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3基金)」で、民間ロケットの開発・実証に5カ年・350億円が配分されることとなりました。
さらに、企業や大学の技術開発や商業化を支援する総額1兆円の宇宙戦略基金が創設され、射場に関連する地上系システムの基盤技術開発についても支援対象となりました。政府は、国内での打上げ能力を、2030年代前半までに年間30件程度確保することをKPI(重要業績評価指標)に設定しており、宇宙輸送分野への支援を加速させています。
国内のロケット開発や打上げも活発化しており、JAXAは2025年2月までにH3ロケットの打上げに4機連続で成功し、スペースワン株式会社による小型ロケット「カイロス」も、これまでに2機が打上げられました。この他にも複数の国内民間企業がロケット開発を進めています。

複数種のロケットを高頻度に打上げられる次世代の射場を目指す
HOSPOは垂直・水平型の多様な打上げに対応した国内唯一の「複合型」宇宙港です。ロケットやスペースプレーンの射場を整備し、国内外の企業や大学等の打上げ・実験を支援しています。年間40件程度の実験が行われており、2019年と2021年には民間企業が打上げた観測ロケットが3度、宇宙空間に到達しています。
2022年から、人工衛星の打上げに対応した新たな射場Launch Complex 1(LC1)の建設と滑走路延伸工事を実施しています。財源の一部は企業版ふるさと納税を充てており、多くの皆様のご支援により寄附総額は目標の11億円に到達しましたが、昨今の資材価格高騰で総事業費が膨らんだことから、継続して寄附を募っています。
LC1は2026年9月の完成後、インターステラテクノロジズなどによるロケットの打上げが予定されています。滑走路延伸工事は2024年6月に完了し、スペースプレーンや空飛ぶクルマ、ドローンなどの次世代エアモビリティの実験等で利用される見込みです。
HOSPOはアジアにおける宇宙ビジネスのハブを目指し、国内外の事業者による高頻度で多様な打上げに対応するため、新たな射場Launch Complex 2(LC2)やP2P輸送(高速2地点間輸送)用の3,000m滑走路整備も計画しています。
◆寄附いただいた企業様のご紹介(五十音順)
ALSOK北海道株式会社
ALSOK株式会社のグループ企業として、この北海道に昭和50年に創業して以来、道内全域に営業エリアを拡大し、現在では、本社、7支社、9営業所を設けるまでとなっております。私達は、これまで同様、地域に密着した警備会社として、北海道の更なる発展と地域の皆様の期待にお答えすべく、年々高まる需要と多様化するニーズに対応するため、更なる質の高いサービスの提供に努めて参ります。
所在地 :北海道札幌市北区北7条西4丁目3番地1新北海道ビル
代表者 :代表取締役社長 長尾 昭
事業内容:警備業(機械警備・常駐警備・警備輸送・ボディーガード)・綜合管理(清掃業務・管理業務)・防災事業(消防設備点検ほか)・建設業(建築一式・土木一式ほか)・セキュリティ関連機器等の販売(防犯カメラ・出入管理・自動火災報知機・AED等)
URL : https://www.hokkaido.alsok.co.jp
株式会社岩崎
岩崎は、札幌市中央区を本社として、道内各地に拠点をおく技術商社です。私たちは測量/建設ICT機器の販売・レンタルに加え、POTEKAのような気象観測機器の設置・保守も提供しております。北海道のインフラ整備をドメインとして、常に新しい技術の仮説検証を行い、生産性向上につながるソリューションを提供してまいります。
所在地 :北海道 札幌市中央区北4条東2丁目1番地
代表者 :代表取締役社長 古口 淳士
事業内容:環境・防災ソリューション、調査設計維持ソリューション、建設ICTソリューション、システムソリューション、ビジネスインテグレーション、修理・メンテナンス事業
URL :https://www.iwasakinet.co.jp/
株式会社カクテン屋
当社は、明治24年(1891年)創業のユニフォーム専門企業です。
長年の経験と実績をもとに、あらゆる業種のお客様に対してユニフォームに関するトータルサービスを提供しています。
ユニフォームの企画・選定から、レンタル、管理、クリーニングに至るまで、一貫したサポート体制を整えており、お客様の多様なニーズや課題に柔軟に対応します。
これからもお客様のユニフォームに関する課題を的確に解決し、より高い満足と価値を提供できるパートナーであり続けます。
所在地 :兵庫県神戸市中央区栄町通3丁目6番7号
代表者 :代表取締役 橋本 哲生
事業内容:ユニフォーム総合サービス業
ユニフォームの販売、レンタル、クリーニングなど、ユニフォームに関する全般的なサービスを提供。
株式会社北口電器商会
北口電器商会は1952年6月(昭和27年6月)創業し、北海道十勝を中心に電気技術を通じて社会貢献の一端を担ってまいりました。
当社の社是は『奉仕・正確・協力・信頼・誠実』
企業の最大の基礎である信用を維持発展するため、奉仕の精神をもって、顧客に満足させる品質の設備及びサービスを提供する品質方針のもと電気設備工事の設計・施工・保守を行う企業として、地域と共にこれからも成長・発展できるよう社員と共に努力を重ねてまいります。
所在地 :北海道帯広市西24条北2丁目5番52
代表者 :代表取締役 秋田谷 文雄
事業内容:電気工事業・電気通信工事業・消防設備工事業
URL :http://www.kitaguchidenki.ecnet.jp/
シエンプレ株式会社
シエンプレ株式会社は、風評被害対策(https://www.siemple.co.jp/solution/branding)をはじめとする情報リスクへの対応を通じて、健全な情報環境の実現を目指す企業です。
所在地 :東京都港区赤坂4-2-19 赤坂SHASTA・EAST8F
代表者 :代表取締役社長 佐々木 寿郎
事業内容:デジタル・クライシス対策事業
サイレントクレーム対策事業
URL :https://www.siemple.co.jp
株式会社 日新
当社の社名「日新」は、中国の古典「大学」にある「苟(まことに)日新、日日新、また日新」からとられたもので、
今日よりも明日の進歩を実現する、変化に積極的に対応する企業理念をあらわしております。
私たちは、これからも
・人々の生活と産業を支える物流インフラとして
・お客様や取引先企業様の発展を支えるビジネスパートナーとして
・社員が安心して働き、成長しながら活躍できる職場として
豊かな未来を目指し、「感動」と「笑顔」をお届けしてまいります。
所在地 :東京都千代田区麹町1丁目6番4号
代表者 :代表取締役社長 筒井 雅洋
事業内容:国際総合物流業
URL :https://www.nissin-tw.com/
北王コンサルタント株式会社
当社は、北海道帯広市を拠点として事業展開する総合建設コンサルタントです。「人と自然が調和する快適で豊かな北の大地を創造する」という企業理念のもと、半世紀以上にわたり、社会インフラ整備を通じて地域社会の振興と発展に努めてまいりました。
これまでに蓄積された技術や知識に加え、最新のデジタル技術を積極的に導入し、産業や地域のニーズに応えられるよう、社員一同更なる研鑽に励みます。
所在地 :北海道帯広市西7条北1丁目11番地
代表者 :代表取締役 石川 健司
事業内容:土木設計、農業土木設計、上下水道設計、地域計画、許認可申請、建築設計、測量調査、三次元レーザー・ドローン計測、環境調査、橋梁点検、施工管理 等
URL :https://hokuo.co.jp/
株式会社 山久
山久は、機械工具部品の専門商社として
機械工具卸売~エンジニアリング、環境ソリューションまで、多岐にわたるサービスを提供し、
滋賀県のモノづくりを支えています。
また環境問題には、びわ湖を預かる近江発祥の企業らしい独自の取組みを推進しています。
所在地 :滋賀県長浜市八幡中山町1202-5
代表者 :代表取締役 平山 正樹
事業概要:機械卸売業、エンジニアリング業、レジリエンス事業、環境ソリューション等
URL :https://the-yamakyu.co.jp/
株式会社 柳月
柳月は代表銘菓「三方六」をはじめとした商品を製造・販売しております。
十勝で育まれた、選りすぐりの原材料をふんだんに使用することにより、地域とのつながりを大切にしてきました。
「お菓子を通して家族の団欒」を一番のテーマとして、お菓子をもっと気軽に、美味しく手頃な価格での提供を追及し続けています。
所在地 :北海道帯広市大通南8丁目15番地
代表者 :代表取締役 田村 英祐
事業内容:和菓子、洋菓子の製造販売
URL :https://www.ryugetsu.co.jp
◆北海道スペースポート(HOSPO)とは
HOSPOは、2021年4月に大樹町で本格稼働した民間にひらかれた商業宇宙港です。大樹町はロケットを打上げる東と南方向に海が広がり、広大な土地によるロケット射場の拡張性の高さ等の地理的優位性があることから、世界トップクラスの宇宙港の適地と言われ、約40年前から航空宇宙産業の誘致を進めてきました。
「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」というビジョンに向けて、射場や実験場を整え、世界の宇宙ビジネスを支えるインフラとして、航空宇宙産業の発展に貢献します。また、航空宇宙産業による地方創生やビジネス創出を推進します。
現在、人工衛星の打上げに対応した新たな射場Launch Complex 1(LC1)の整備工事を進めており、整備資金の一部は企業版ふるさと納税制度を活用しています。地域特性を活かした地方創生の取り組みで人口減少に歯止めがかかっていることなどが評価され、大樹町は2022年度の企業版ふるさと納税制度の内閣府特命大臣表彰を受けました。
また、大樹町とSPACE COTANは、2024年10月に世界5大陸の8商業宇宙港で国際協力に関する覚書(MOU)を締結しました。打上げ需要の拡大に応えるため、参加宇宙港とともに国際標準化による相互運用性の確保や運用コスト削減に向けた合理化などを検討し、打上げの高頻度化やロケット・人工衛星事業者の利便性向上を図ります。

すべての画像
- 種類
- その他
- ビジネスカテゴリ
- 政治・官公庁・地方自治体
- ダウンロード
