【6月12日は児童労働反対世界デー】最悪の児童労働「子ども兵」の支援を行う職員がアフリカから来日。支援の現状と紛争のリアルを語るイベントを開催します。
自身も幼少期に紛争に巻き込まれ家族を失い、難民となったのち、認定NPO法人テラ・ルネッサンスのスタッフとして紛争被害者の自立支援に取り組むトシャ・マギーによる講演を開催します。
認定NPO法人テラ・ルネッサンス(理事長:吉田真衣、所在地:京都府京都市、以下テラ・ルネッサンス)は、6月11日(火)19時より、リファレンス国際ビル(東京)にて「アフリカの内戦を生き抜いた女性が語る、希望の物語『Life is so beautiful ~人生は本当に美しい~』」を開催します。本イベントでは、トシャ・マギー(同会アフリカ事業コーディネーター)がアフリカから来日し、自身の紛争のリアルな経験や、テラ・ルネッサンスのスタッフとして紛争被害者の自立支援に取り組む中で感じた想い、そして世界各地で争いが激化する今、日本人に伝えたいことをお届けします。
参加申込URL:https://peatix.com/event/3933455/view
開催の背景
イベント開催翌日の6月12日は、国際労働機関(ILO)が定めた児童労働の撤廃に向けた取り組みの必要性を訴えるための記念日「児童労働反対世界デー」です。心身ともに発達に影響を与え、人間としての尊厳を脅かす「子ども兵」の仕事は、児童労働の中でも最悪な形態の一つと言われています。
テラ・ルネッサンスは、2005年からウガンダで「元子ども兵社会復帰支援事業」を実施しており、これまで251名の元子ども兵が社会復帰のための訓練に取り組んできました。アフリカ東部に位置するウガンダでは、1980年代後半から内戦が始まり、反政府組織「神の抵抗軍(LRA:Lord’s Resistance Army)」と政府軍が20年以上にわたって戦闘を繰り広げました。この内戦で多くの子どもたちが誘拐され、兵士として過酷な経験を強いられました。停戦合意後も、LRAは活動拠点を隣国のコンゴ民主共和国東部や中央アフリカ共和国に移し、現在に至るまで虐殺行為や村の襲撃、子どもの誘拐などを繰り返してきました。これらは「LRA紛争」と呼ばれ、今も続いています。誘拐された子どもたちは心に傷を負い、教育の機会も奪われました。さらに、地元に帰還することができた後も、地域住民との関係に苦しむ元子ども兵たちを支援するため、職業訓練、識字教育、心のケアなどを行う社会復帰支援事業に取り組んでいます。また、隣国のブルンジ、コンゴ民主共和国でも、元子ども兵やシングルマザー、ストリートチルドレンなど、紛争によって被害を受けた方々への支援活動を行っています。
そうした活動を支えているのが、現地で活動しているスタッフたちです。トシャ・マギーは、テラ・ルネッサンスのアフリカ事業コーディネーターとして、ウガンダ事務所の設立当初からスタッフとして活動しています。そんな彼女も、紛争によって被害を受けたひとりです。今回、トシャ・マギーが6年ぶりに来日し、世界各地で紛争・戦争が激しくなる今こそ聞いてほしい、紛争のリアルな話を届けます。
開催概要
彼女自身も、テラ・ルネッサンスが支援を行う元子ども兵らとの関わりを通じて、「人はいつからでも変わることができる」ということを学んできたと言います。辛い過去を乗り越え、テラ・ルネッサンスのスタッフとして、「寄り添う支援」を現場で体現してきた、トシャの力強い命のメッセージを届けます。
【こんな方におすすめ】
・アフリカの内戦、子ども兵に関心がある方
・紛争の悲惨さ、そこで見えた希望の大切さを知りたい方
・生きる力について考えたい方
・困難を乗り越えた人の話を聞きたい、困難を乗り越えたい方
・世界をより良い場所に変えたいと思っている方
アフリカの内戦を生き抜いた女性が語る、希望の物語「Life is so beautiful ~人生は本当に美しい~」
開催日時:2024年6月11日(木)19:00 - 20:30(18:45 開場)
会場:リファレンス国際ビル貸会議室
定員:100名 ※応募者多数の場合は、先着順とさせていただきます。
参加費:無料
※講演会前にメディア関係者向けに懇談会を予定しております。
時間:17:30-18:30(17:30に同会場にお越しください)
当日の取材を歓迎しております。
ご参加希望のメディア関係者の方はお申し込み時に
「メディア関係者用チケット」をご選択ください。
登壇者プロフィール
認定NPO法人テラ・ルネッサンス トシャ・マギー(テラ・ルネッサンス アフリカ事業コーディネーター)
1980年、ブルンジ共和国生まれ。幼い頃に母親を亡くし、父親に育てられる。7歳のとき、ブルンジ内戦の虐殺で、父親が殺害され、兄弟も行方不明となる。難民として、コンゴ民主共和国、タンザニア、ケニアと渡り歩き、13歳の時にウガンダへ。2005年にテラ・ルネッサンスと出会い、「ひとり一人に未来をつくる力がある」という理念に共鳴し、テラ・ルネッサンス ウガンダ事務所の職員となる。現在、アフリカでの3か国での事業(ウガンダ、コンゴ、ブルンジ)のコーディネーターとして、ウガンダを拠点に活動を行っている。
逐次通訳者プロフィール
認定NPO法人テラ・ルネッサンス 小川 真吾(理事/海外事業部長)
1975年、和歌山県生まれ。学生時代、カルカッタでマザーテレサの臨終に遭遇、マザーテレサの施設でボランティア活動に参加。大学卒業後は、青年海外協力隊員としてハンガリーに派遣、旧ユーゴ諸国とのスポーツを通した平和親善活動などに取り組む。2005年より、ウガンダに駐在し、元子ども兵社会復帰支援プロジェクトを実施。帰国後、2011年3月から2023年10月までテラ・ルネッサンスの理事長を務める。2023年11月からは理事および海外事業部長として、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵や紛争被害者の自立支援に関わりながら、テラ・ルネッサンス全般の経営を担っている。著書に『ぼくは13歳 職業、兵士。』(合同出版)、『ウガンダを知るための53章』(明石書店)がある。
認定NPO法人テラ・ルネッサンスについて
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア、ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町で大槌刺し子を運営。2022年にはハンガリー、ウクライナにおける避難民への支援を開始。主な受賞歴:地球市民賞(独立行政法人国際交流基金)、社会貢献者表彰(公益財団法人社会貢献支援財団)、日経ソーシャルイニシアチブ国際 部門賞ファイナリスト(日本経済新聞社)、 第4回ジャパンSDGsアワード 副本部長(外務大臣)賞(外務省)、第52回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団)、第1回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞「平和の部」(公益財団法人岩佐教育文化財団)、第18回西日本国際財団アジア未来大賞(公益財団法人西日本国際財団)、第10回エクセレントNPO課題解決力賞(エクセレントNPOを目指そう市民会議)、ほか多数。国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。
名称:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス
所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地jimukinoueda bldg. 403号室
URL:https://www.terra-r.jp
理事長:吉田 真衣
設立:2001年10月31日(2019年5月30日より認定NPO法人)
事業内容:『地雷』『小型武器』『子ども兵』の課題に対するアジア・アフリカでの支援活動、および国内での『平和教育』を中心とした啓発活動 など
■ この件に関するお問い合わせ(取材)について
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
電 話:075-741-8786(平日10:00~18:00)
問い合わせフォーム:https://forms.gle/1pXJTLAaGfNeoSA46
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