中古マンション購入後の修繕計画に関する調査結果|修繕計画や修繕積立金に関して後悔していることとは?

MEMOCO

株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田貴行)は、同社が品質管理および記事制作を請け負うスムナラと合同で、中古マンションの購入経験者男女120名を対象に、「中古マンション購入後の修繕計画」についてのアンケート調査を実施しました。

調査概要

調査期間:2025年1月29日(水)〜2025年11月14日(金)

調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス)

調査人数:120人

調査対象:男性68人、女性52人

回答者について

出典:スムナラ

回答者の性別

女性:約43%

男性:約57%

出典:スムナラ

回答者の年代

20代:約13%

30代:約26%

40代:約32%

50代:約24%

60代以上:約5%

マンション購入時に修繕計画や修繕積立金の有無は確認しましたか?

中古マンション購入時における修繕計画や修繕積立金の確認状況について調査しました。事前確認は、購入後のトラブルや予期せぬ出費を避けるために重要なポイントです。実際の確認率と、確認しなかった方の割合について詳しく見ていきます。

出典:スムナラ
  • 確認した:約82%

  • 確認していない:約18%

調査の結果、82%の購入者が修繕計画や修繕積立金について確認していたことが明らかになりました。これは、多くの購入者が修繕関連の情報を重要視していることを示しています。一方で、18%の購入者は確認しないまま購入しており、この層が購入後にどのような状況に直面しているかは重要な課題です。

事前確認の重要性

82%という高い確認率は、不動産業界や住宅情報サイトでの啓発活動が浸透していることを示唆しています。修繕計画書や長期修繕計画、修繕積立金の残高などは、物件の将来的な価値や維持費用を判断する上で不可欠な情報です。しかし、確認したにもかかわらず後悔している購入者も一定数存在することから、確認の質や理解の深さが重要であることがわかります。

マンション購入後、修繕計画の確認に関して後悔や反省している点はありますか?

購入時に修繕計画を確認したかどうかにかかわらず、購入後に後悔や反省を感じているかについて調査しました。この結果から、事前確認だけでは防げない問題や、確認不足による影響が見えてきます。購入者の後悔の度合いを4段階で評価しました。

出典:スムナラ
  • ない:約52%

  • どちらかといえばある:約22%

  • どちらかといえばない:約18%

  • ある:約8%

購入後の後悔について、「ない」と回答した方が53%と過半数を占めました。一方で、「どちらかといえばある」が23%、「ある」が8%で、合計31%の購入者が何らかの後悔を感じているという結果になりました。事前に確認した82%と比較すると、確認しても約3人に1人が後悔を感じている実態が浮き彫りになっています。

後悔を感じる層の分析

後悔を感じている31%の購入者の中には、事前に確認した方も含まれています。これは、確認の仕方が表面的だった、専門的な内容を十分に理解できなかった、将来の費用増加を想定できなかったなど、確認の質に課題があった可能性を示しています。また、「どちらかといえばない」と回答した18%は、軽微な不満はあるものの、大きな後悔には至っていない層と考えられます。

具体的な後悔・反省内容の分析

購入後に後悔や反省を感じている方々の具体的なコメントを分析したところ、いくつかの共通するパターンが見られました。修繕積立金の金額、費用の値上がり、確認不足など、様々な問題点が指摘されています。以下、主な後悔内容について詳しく見ていきます。

修繕積立金が予想より高額だった

最も多く見られた後悔は、修繕積立金の金額に関するものでした。具体的なコメントは以下の通りです。

 「修繕の積立金が高いこと」(男性・40代)

「修繕積立金が高い」(男性・40代)

「値段が高かったことです」(女性・40代)

「金額がやや高いなという印象はありました」(男性・30代)

これらのコメントから、事前に金額を確認していても、実際に支払いが始まると家計への負担を強く感じる方が多いことがわかります。修繕積立金は毎月の固定費となるため、長期的な家計計画に影響を与えます。購入時には物件価格やローン返済に注目しがちですが、修繕積立金や管理費も含めた総合的な維持費用を検討する必要があります。

 購入後に修繕積立金が値上がりした

購入時には想定していなかった費用の増加に関する後悔も多く見られました。

 「思っていた額を最近こえて高くなったとこです」(男性・40代)

「思っていたよりも値段が高くなってしまったこと」(女性・40代)

「購入後3ヶ月で、修繕積立金が値上がりした」(男性・40代)

「聞いていた数値が1ヶ月後に上がったから」(男性・40代)

「将来的に値段が上がる可能性を考えていなかった」(男性・40代)

「修繕積立金が上る可能性がどの程度あるかと」(女性・50代)

特に注目すべきは、購入後わずか数ヶ月で値上がりしたケースです。修繕積立金は、建物の経年劣化や物価上昇に応じて段階的に増額される仕組みになっていることが多いものの、購入時に十分な説明がなかったり、理解できていなかったりすることで、後から驚く結果となっています。長期修繕計画における将来的な値上がりスケジュールの確認が重要です。

事前確認を怠った・確認が不十分だった

確認しなかった、または確認が不十分だったことへの後悔も多く見られました。

 「事前に確認をしていなかったことです」(女性・40代)

「聞けていなかった」(女性・30代)

「よく確認しなかった」(女性・30代)

「確認すれば良かった」(女性・30代)

「もう少し、細かい点まで、修繕費の確認をしていれば良かった」(女性・30代)

「もう少し費用の確認をすれば良かったことです」(女性・40代)

「用語が難しくてあまり理解していない部分がある」(男性・40代)

これらのコメントは、確認の重要性を購入後に実感した方々の声です。特に「用語が難しくて理解していない」という指摘は重要です。修繕関連の書類には専門用語が多く、一般の購入者には理解しづらい内容も含まれています。不動産会社や管理会社に質問しながら、理解できるまで説明を求める姿勢が必要です。

 修繕計画の内容に問題があった

修繕計画そのものの質や内容に関する後悔も見られました。

 「修繕計画がかなりずさんなので後悔しています」(男性・20代)

「修繕積立金について、レポートには議論中だったのに気づかなかった」(女性・40代)

「修繕計画の詳細を十分に確認せず、将来的な負担を想定できなかった」(女性・30代)

「大規模修繕のことばかり気にして、月々の積み立て額を軽視していた」(女性・50代)

修繕計画書を入手しても、その内容が適切かどうかを判断することは難しいものです。計画が古くて更新されていない、修繕積立金の残高が不足している、大規模修繕の時期が迫っているなど、様々なリスクが潜んでいる可能性があります。専門家のアドバイスを受けながら確認することが推奨されます。

 その他の費用負担に関する後悔

修繕積立金以外の維持費用に関する後悔も見られました。

 「修繕の必要が出てきた所もあるが、費用がない」(女性・50代)

「ローンが終わっても管理費を支払わなければならないことを軽視していた」(男性・30代)

「修繕積立金はじわりじわり家計に響きます」(男性・50代)

「鳩除けネットを設置してからすぐに大規模修繕が始まった」(女性・30代)

「修繕費用が大変です」(女性・20代)

「物価の高騰を織り込んだ設定ではなかったので不安」(女性・40代)

住宅ローンの返済だけでなく、管理費や修繕積立金が生涯にわたって必要となることを十分に理解していなかったケースです。特に、物価上昇の影響で修繕費用そのものが高騰している現状では、従来の修繕計画では資金が不足する可能性があります。購入時には、将来的な経済状況の変化も考慮した資金計画が重要です。

 マンション規模と費用の関係

「大規模マンションだと管理費も修繕積立金も安いことを知らなかった」(男性・60代以上)

マンションの戸数が多いほど、一戸あたりの管理費や修繕積立金の負担が軽くなる傾向があります。小規模マンションでは、共用部分の維持費用を少ない世帯数で分担するため、一戸あたりの負担が大きくなります。購入時には、マンションの規模と費用の関係性についても理解しておくことが大切です。

後悔していない層の特徴

一方で、53%の購入者は後悔していないと回答しています。これらの方々のコメントから、後悔しないための要因が見えてきます。

 十分な事前確認ができていた

「ちゃんと確認したので大丈夫だった」(女性・20代)

「いつ修繕されたか、修繕積立金はいくらかの確認をしっかりした」(女性・40代)

「不便なく暮らせているから」(女性・30代)

「修繕積計画に納得できています」(男性・20代)

後悔していない方々は、購入前に十分な確認を行い、内容を理解した上で納得して購入していることがわかります。単に書類を見るだけでなく、理解できるまで質問し、納得した上で決断することの重要性が示されています。

 費用負担を受け入れている

「仕方がないと諦めている」(男性・40代)

「支払っていけることが確認できたので問題ない」(男性・40代)

「かかることはわかっているので」(男性・50代)

「大きな値上がりがないので反省はしていません」(男性・60代以上)

マンションを所有する以上、修繕積立金は必要な費用であると理解し、受け入れている方々です。購入前から維持費用を含めた資金計画を立てており、予想の範囲内であれば後悔には至らないという姿勢が見られます。

 まとめ

今回の調査から、中古マンション購入時の修繕計画確認における重要なポイントが明らかになりました。82%の購入者が事前確認を行っているものの、31%が何らかの後悔を感じているという結果は、確認の質と理解の深さが重要であることを示しています。

後悔しないための3つのポイント

修繕計画書を詳細に確認する
単に書類を受け取るだけでなく、長期修繕計画の内容、修繕積立金の残高、将来的な値上がりスケジュールを具体的に確認しましょう。専門用語が分からない場合は、理解できるまで質問することが重要です。

将来的な費用増加を想定する
購入時の金額だけでなく、段階的な値上がりや物価上昇による影響も考慮に入れた資金計画を立てましょう。特に築年数の経過したマンションでは、大規模修繕が近い可能性もあるため注意が必要です。

専門家のアドバイスを受ける
修繕計画の適切性や修繕積立金の妥当性を判断することは難しいため、ホームインスペクターやマンション管理士などの専門家に相談することも検討しましょう。第三者の客観的な意見は、購入判断の重要な材料となります。

中古マンション購入は人生における大きな決断です。修繕計画や修繕積立金に関する十分な確認と理解は、購入後の満足度を大きく左右します。本調査結果を参考に、後悔のないマンション購入を実現してください。

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代表者名
熊田貴行
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
2012年04月