“ひねり王子”こと白井健三選手を育てたご両親の教えが一冊に 『ほめて伸ばす「白井流」で子供の才能を見出す』発売
親が腹をくくるとは、「本気になって子どもの背中を押し続ける」ということです。
史上初! 17歳で金メダル! 次々と「シライ」の名が、新技に冠される体操界のホープ、白井健三くん。進化し成長し続ける“ひねり王子”快進撃の原点は、家訓をはじめご両親の教えにありました。三兄弟のみならず、鶴見ジュニア体操クラブに集まる何千もの子どもとその親たちと向き合ってきたからこそ語れる「子どもの才能を見出し、伸ばす」方法論が書籍になりました。
【白井家の家訓】
1. うそはつかない
2. 約束は守る
3. 姑息なことはしない
4. 物を大切にする
わが家には、夫が考えたオリジナルの家訓が4つあります。2003年4月30日、長男・勝太郎が12歳、次男・晃二郎が9歳、三男・健三が6歳のときに各自で署名をし、夫も署名してあります。これで男同士の約束が成立したのです。カレンダーの裏に書かれ、誓いを立てたことを忘れないように、みんなでリビングの目立つ位置に貼りました。誓いを立てても、子どもたちがどうしてもルールを破ることがあります。たとえば、物を乱暴にあつかって壊してしまったり、やると約束をしたことをやらずにごまかしたり。そんなときは、夫が子どもたちを集めてミーティングです。夫が気をつけていたことといえば、ルールを破ったときに親が上から目線で子どもを叱りつけないことです。だから、わが家では“お説教”でなく、父と子が同じ目線で話す“ミーティング”でした。私たちが「コラ」と声をあげて叱るより、自分たちで誓いを破ったことの重さを考えさせるほうが、うちの子たちには心に響きました。(第2章「家庭にはルールが大事」より)
【リビングにはメダルがいっぱい】
リビングには子どもたちが持って帰ってきた受賞したメダルや賞状、トロフィーなどが飾ってあります。子どもたちが努力して持って帰ってきたものは、引き出しなどの隅までに入れておくのではなくて、みんなで見て「すごいね」「頑張ったね」とほめてあげたい。そんな思いで始めた白井家の習慣です。こんなふうに賞を飾るようになって良かったなと思うことが2つあります。1つは、みんなから頑張りを認められ、ほめられることで自信がつくことです。もう1つは、リビングにいると“良いときのイメージ”の中にいられるということです。メダルの数どうこうではなく、みんなでその子の頑張りを認め、称えることになります。(第3章「家族の時間を大事に」より)
【兄弟を比べたりしない】
「健三選手のような出来のいい弟がいると、上のお二人のお子さんは大変でしょうね」とよく言われます。どうしても健三に世間の目がいき、高い評価もされやすいので、長男次男が複雑な気持ちでいるだろうと心配や同情をしてくださるようです。私たち夫婦は息子三人を比べたり差別したりしたことは一度もありません。
三人の試合には必ず行き、それぞれを同じ熱さで応援します。勝太郎と晃二郎の大会の成績が健三のそれに及ばなくても、そんなことは私たちには「どうでもいい」のです。目に見えるメダルの色や数ではなく、彼らの競技の中身に私たちは関心があります。誰かと比べないで、その子の頑張りだけを見てあげてください。その子が真面目にやってきたこと、誠実にやってきたことを正当に評価してあげて欲しいのです。(第4章「母としての役割、父としての役割」より)
【目次】
第1章:親としてのありかた 白井家の子育てのスタンス/子育ては子どもが主体/ほったらかしから生まれる才能もある ほか
第2章:家庭にはルールが大事 わが家の家訓とその実践/当たり前のことを当たり前にする/家訓の実践(子ども編) ほか
第3章:家族の時間を大事に 親と子の接し方を見直す/子ども部屋はミニマムに/家では「だらしのない子」でもいい ほか
第4章:母としての役割、父としての役割 夫婦の間にある違いを知る/朝は家族の姿が見えなくなるまで見送る/最後に守ってあげられるのは母親
第5章:毎日のすごし方 健康・食事・勉強/決まったお小遣いはあげない/欠席の連絡は自分でさせる
第6章:夢を叶える力を育てる 課題をクリアしていくためのサポート/10万時間の法則/子どもの成績に一喜一憂しない
【著者プロフィール】
◆白井徳美 (シライ・ノリミ)東京都出身。日本体育大学体育学部卒業。高校教員を経て、白井勝晃と共に鶴見ジュニア体操クラブを設立。指導者として、地域に根付いた体操クラブを作り、多くの子どもたちの指導育成に貢献する。㈱鶴見総合体育研究所取締役。2013年、世界体操競技選手権で史上最年少(17歳1ヶ月)の金メダリストとなった白井健三選手の母親。
◆白井勝晃 シライ・マサアキ神奈川県出身。日本体育大学体育学部卒業。㈱鶴見総合体育研究所代表として、鶴見ジュニア体操クラブを運営。白井健三選手の父親。横浜市体操協会副会長。全日本ジュニア体操クラブ連盟専門委員会委員。横浜ジュニアカップ体操協議会理事長。日本体育協会公認コーチ資格所持。「横浜市スポーツ功労賞」「全国高体連体操部優秀監督賞」「日本体操協会功労賞」「ミズノスポーツメントール賞」「JOCスポーツ賞」「文部科学大臣スポーツ功労団体賞」など受賞多数。著書に『子どもに夢を叶えさせる方法』(廣済堂出版)。
▼ 出版物概要
1.書籍名:『ほめて伸ばす「白井流」で子どもの才能を見出す』
2.発売日:2016年3月16日
3.定価:本体1,300円+税
4.判型:四六判 192頁
▼ 世界文化社HP→http://www.sekaibunka.com/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像