中古マンション購入の際の周辺環境に関する調査結果|周辺環境の確認に関して後悔や反省していることとは?
株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田貴行)は、同社が品質管理および記事制作を請け負うスムナラと合同で、中古マンションの購入経験者男女105名を対象に、「中古マンション購入後周辺環境の確認」についてのアンケート調査を実施しました。
調査概要
調査期間:2025年1月29日(水)〜2025年11月18日(火)
調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス)
調査人数:105人
調査対象:男性48人、女性57人
回答者について

回答者の性別
女性:約54%
男性:約46%

回答者の年代
20代:約12%
30代:約24%
40代:約38%
50代:約22%
60代以上:約4%
マンション購入前に周辺環境の確認はしましたか?
中古マンション購入前に周辺環境の確認を行ったかどうかについて質問しました。周辺環境の確認は、物件選びにおいて重要な要素の一つです。実際にどの程度の人が確認を行っているのでしょうか。

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確認した:約90%
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確認していない:約10%
大多数の購入者が購入前に周辺環境の確認を行っていることがわかりました。約9割という高い割合は、周辺環境が物件選びにおいて重要視されていることを示しています。
購入前の周辺環境確認の重要性
調査結果から、ほとんどの購入者が周辺環境の確認を行っていることが明らかになりました。この高い割合は、中古マンション購入において周辺環境が重要な判断材料となっていることを示しています。
確認を行った理由として考えられるのは、以下の点です。まず、日常生活の利便性を重視していることが挙げられます。スーパーやコンビニ、駅までの距離など、生活に直結する施設の有無は、長期的な住みやすさに大きく影響します。
次に、資産価値の維持を考慮している点も重要です。周辺環境が良好な物件は、将来的な資産価値の維持や売却時の換金性にもプラスに働きます。立地条件は変更できない要素であるため、慎重に確認する必要があります。
一方で、約1割の方が確認をしていないという結果も出ています。これは、既に土地勘のある地域での購入や、物件そのものの条件を優先したケースなどが考えられます。しかし、後述する後悔や反省の項目でも明らかになるように、周辺環境の確認不足は購入後の不満につながる可能性があります。
マンション購入後、周辺環境の確認に関して後悔や反省している点はありますか?
購入後に周辺環境の確認に関して後悔や反省している点があるかどうかについて質問しました。この質問は、実際の購入者の生の声を知る上で非常に重要です。

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ない:約46%
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どちらかといえばない:約28%
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どちらかといえばある:約23%
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ある:約3%
後悔や反省が「ない」と「どちらかといえばない」を合わせると約75%となり、多くの購入者が周辺環境に関して満足していることがわかります。一方で、「どちらかといえばある」と「ある」を合わせると約26%となり、4人に1人は何らかの後悔や反省を感じています。
満足している購入者の傾向
後悔や反省がないと回答した方々のコメントから、以下のような傾向が見られました。
事前の入念な確認が満足につながっています。「日にちを変えて日に朝昼晩と何度も確認した」「事前に下見したのでない」といったコメントからは、時間をかけて複数回確認することの重要性がわかります。
また、地域への理解が深い場合も満足度が高くなっています。「もともと知っていた地域だったので周辺環境に対する不安はなかった」「地元で購入しているので、大きなミスはなかった」という声からは、土地勘のある地域での購入が安心感につながることが示されています。
さらに、総合的な満足度の高さも重要です。「事前に通勤・通学の利便性、買い物環境、騒音や治安などを十分にリサーチし、実際の生活をシミュレーションしていたため」「ちゃんと確認したので大丈夫だった」といったコメントは、多角的な視点での確認が満足につながることを示しています。
後悔や反省を感じている購入者の声
約4人に1人が何らかの後悔や反省を感じているという結果は、決して無視できない数字です。具体的にどのような点で後悔や反省を感じているのか、回答者のコメントから分析していきます。
確認不足による後悔
最も多く挙げられたのが、確認不足に関する後悔です。
「購入前に細かく確認をしていなかったことです」「調べが足らなかったです」「値段や交通の便の良さを重視して、周りの騒音や周辺の状況などはあまり見なかったからもう少し時間をかければ良かったかなと思った」といったコメントが見られました。
これらの声からは、物件そのものや価格に気を取られ、周辺環境の確認が不十分になってしまったケースが多いことがわかります。限られた時間の中での物件選びでは、優先順位をつけざるを得ませんが、周辺環境も重要な要素として確認する必要があります。
実際に住んでみないとわからないこと
「住んでみないとわからない」「実際住んでみないと分からないことがある」「やはり実際に住んでみないと分からないことがあった」といったコメントも複数見られました。
これは、内見や下見では把握しきれない要素があることを示しています。例えば、平日と休日の騒音の違い、朝昼晩での周辺の雰囲気の変化、季節による環境の変化などは、短時間の確認では気づきにくい点です。
具体的な生活面での後悔
具体的な生活面での後悔として、以下のような声が挙げられています。
買い物の利便性「徒歩圏内にスーパーがない」「買い物する場所が車でないと遠い」「スーパーや学校、病院だけでなくショッピングモールが近くにあるかも確認すべきだった」といったコメントからは、日常的な買い物の利便性が重要であることがわかります。
交通アクセス「お店や駅までの距離ばかりを調べていて、坂道の多さをあまり見ていなかった。電動自転車を買わないといけなかった」「もう少し駅近くでもよかったかなと思います」という声は、駅までの距離だけでなく、実際の通勤・通学の負担を考慮する必要性を示しています。
騒音問題「周りの騒音が気になったことです」「車通りの多い道沿いなので窓を開けっ放しにするとうるさい」「車通りが激しい」「コンビニが近くて、たむろしている人達の騒音が気になる」「面している道路の交通量が多く大気汚染がある」といったコメントからは、騒音や交通量の確認が不十分だったケースが多いことがわかります。
周辺施設「近くにフィットネスクラブがあった」「近くの商業施設について詳細に調べてなかった」「コンビニやスーパーなどあるかどうか」という声からは、生活の質に関わる周辺施設の確認も重要であることが示されています。
地形や環境「南側に空き地があることは把握してたが、背の高い建物が建ってしまったこと」「周辺に河川があるのですが地震や台風などの自然災害時に水害被害を受けるのではないかと多少不安を感じている」といったコメントは、将来的な環境変化や災害リスクの確認も必要であることを示しています。
雰囲気や治安「下町っぽい雰囲気があまり好きではないのに、来てしまった」という声は、地域の雰囲気や文化が生活の満足度に影響することを示しています。
リフォーム関連「予想以上にリフォーム費用がかかった」という声からは、周辺環境だけでなく、物件の状態確認も合わせて重要であることがわかります。
周辺環境確認のポイントと教訓
今回の調査結果から、中古マンション購入時の周辺環境確認において重要なポイントが明らかになりました。購入を検討されている方は、以下の点に注意して確認を進めることをおすすめします。
複数回、異なる時間帯に確認する
「日にちを変えて日に朝昼晩と何度も確認した」という満足度の高い購入者のコメントからわかるように、一度の確認では把握しきれない要素が多くあります。平日と休日、朝昼晩と異なる時間帯に訪れることで、騒音レベルや周辺の雰囲気の変化を確認できます。
生活動線を実際に歩いて確認する
駅までの距離、スーパーまでの道のり、病院へのアクセスなど、地図上の距離だけでなく、実際に歩いて確認することが重要です。坂道の有無、歩道の整備状況、街灯の配置など、実際に歩くことで初めてわかる要素が多くあります。
日常的に利用する施設の有無を確認する
スーパー、コンビニ、病院、銀行、郵便局など、日常生活で必要となる施設が徒歩圏内にあるかどうかを確認しましょう。また、子どもがいる場合は、学校や幼稚園、公園なども重要な確認ポイントです。
騒音や交通量を時間帯別に確認する
交通量の多い道路沿いの物件では、時間帯によって騒音レベルが大きく異なります。通勤時間帯、日中、夜間と分けて確認することで、実際の生活における騒音の影響を把握できます。
将来的な環境変化の可能性を調べる
周辺の空き地や駐車場が将来的に建物になる可能性、大規模な開発計画の有無などを確認しましょう。また、自然災害のリスク(浸水想定区域、土砂災害警戒区域など)も事前に調べておくことが重要です。
地域の雰囲気や文化を感じ取る
実際に街を歩き、地域の雰囲気や住民の様子を観察することも大切です。自分のライフスタイルや価値観に合った地域かどうかを確認しましょう。
専門的な情報も活用する
ハザードマップ、地盤情報、犯罪発生状況など、行政が公開している情報も確認しましょう。これらの情報は、客観的な判断材料となります。
まとめ
今回の調査から、中古マンション購入者の約9割が購入前に周辺環境の確認を行っていることが明らかになりました。また、約75%の購入者が購入後に後悔や反省を感じていないことから、事前の確認が満足度の高さにつながることが示されています。
一方で、約4人に1人が何らかの後悔や反省を感じているという結果は、周辺環境の確認が十分でなかったケースがあることを示しています。特に、騒音問題、買い物の利便性、交通アクセス、周辺施設の不足などが、購入後の不満につながっているようです。
これから中古マンション購入を検討されている方は、物件そのものの状態だけでなく、周辺環境についても十分な時間をかけて確認することをおすすめします。複数回、異なる時間帯に訪れる、生活動線を実際に歩いて確認する、将来的な環境変化の可能性を調べるなど、多角的な視点での確認が重要です。
中古マンション購入は人生における大きな決断です。後悔のない物件選びのために、今回の調査結果を参考に、入念な周辺環境の確認を行ってください。事前の準備と確認が、満足度の高い住まいの実現につながります。
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