【電気自動車(BEV)関心度調査2025】 環境関心層、BEVへの買い替え検討率は8.3pt減の26.1%に。 補助金の存在が購入意欲に大きく影響

8割超が国内メーカーで電気自動車(BEV)を買いたいと回答

株式会社KINTO

株式会社KINTO(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:小寺 信也)は、現在クルマを保有しており、かつ環境問題に関心があると回答した方555名を対象に、電気自動車(BEV)への関心度調査2025を実施しましたので、お知らせいたします。

調査サマリー

01|環境問題に関心があるクルマ保有者の電気自動車(BEV)保有率は11.2%で、2023年(11.8%)と同水準を維持
02|電気自動車(BEV)への買い替え検討率は26.1%で、2023年(34.4%)から8.3ポイント減少
03|電気自動車(BEV)買い替え検討者の56.6%が「補助金がなくなると購入意欲が大きく下がる」「絶対に購入しない」と回答
04|電気自動車(BEV)買い替え検討者の84.1%が国内メーカーを希望、第一位は「トヨタ」に

調査概要

調査名称:電気自動車(BEV)への関心度調査2025
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年10月30日〜同年10月31日
有効回答:現在クルマを保有しており、かつ環境問題に関心があると回答した方555名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

≪利用条件≫

1 情報の出典元として「株式会社KINTO」の名前を明記してください。

2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。

URL:https://kinto-jp.com/

調査結果

調査結果電気自動車(BEV)保有率は11.2%で23年から横ばい、ガソリン車は59.1%で5.1ポイント減、ハイブリッド車(HEV)は43.8%で5.1ポイント増の結果に

 「Q1. あなたが現在保有しているクルマの種類を教えてください。複数台お持ちの方は当てはまるものを全てお選びください。(複数回答)」(n=555)と質問したところ、「ガソリン車」が59.1%、「ハイブリッド自動車(HEV)」が43.8%、「電気自動車(BEV)」が11.2%という回答となりました。

<2025年(n=555)>()内は23年比
・ガソリン車: 59.1%(-5.1%)
・ハイブリッド自動車(HEV): 43.8%(+5.1%)
・電気自動車(BEV): 11.2%(-0.6%)
・プラグインハイブリッド自動車(PHEV): 5.4%(-1.7%)
・ディーゼル車:3.8%(-1.3%)
・燃料電池自動車(FCEV):2.3%(+0.1%)

次に買い替えるとしたら、56.6%がハイブリッド車(HEV)、48.3%がガソリン車、26.1%が電気自動車(BEV)を選択。電気自動車(BEV)は23年比8.3ポイント減

 「Q2. あなたがクルマを買い換えるとしたら、次は何を選びたいですか。当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)」(n=555)と質問したところ、「ハイブリッド自動車(HEV)」が56.6%、「ガソリン車」が48.3%、「電気自動車(BEV)」が26.1%という回答となりました。

<2025年(n=555)>()内は23年比
・ハイブリッド自動車(HEV):56.6%(-0.1%)
・ガソリン車:48.3%(+7.0%)
・電気自動車(BEV):26.1%(-8.3%)
・プラグインハイブリッド自動車(PHEV):26.1%(-0.6%)
・燃料電池自動車(FCEV):10.3%(+1.2%)
・ディーゼル車:7.0%(-0.8%)

電気自動車(BEV)を選ぶ理由、「走行コストが安いから」(46.9%)が最多、次いで「排気ガスがなく環境に優しいから」(44.8%)、「世界的な風潮だから」(42.8%)

 Q2で「電気自動車(BEV)」と回答した方に「Q3.Q2で「電気自動車(BEV)」を選択した理由を教えてください。(複数回答)」(n=145)と質問したところ、「走行コストが安いから」が46.9%、「排気ガスがなく環境に優しいから」が44.8%、「世界的な風潮だから」が42.8%という回答となりました。

<2025年(n=145)>()内は23年比
・走行コストが安いから:46.9%(+3.0%)
・排気ガスがなく環境に優しいから:44.8%(-9.7%)
・世界的な風潮だから:42.8%(-0.1%)
・カーボンニュートラルに配慮しているから:40.0%(+1.9%)
・走行中の騒音や振動が少ないから:33.8%(+0.5%)
・補助金を受けられるから:31.7%(-2.7%)
・先進的でかっこいいから:26.9%(+7.9%)
・加速性能が高いから:22.8%(+1.6%)
・話題性があるから:20.0%(+6.2%)
・身の回りに充電スポットが整備されているから:12.4%(-0.8%)

電気自動車(BEV)への買い替え時期、55.2%が「3年未満」を想定、23年の41.8%に対して13.4ポイントアップ

 Q2で「電気自動車(BEV)」と回答した方に「Q4.電気自動車(BEV)への買い替えをするとしたら、タイミングはいつ頃を検討していますか。」(n=145)と質問したところ、「半年未満」が9.0%、「半年~1年未満」が14.5%という回答となりました。

<2025年(n=145)>()内は23年比
・半年未満:9.0%(+3.7%)
・半年~1年未満:14.5%(+2.9%)
・1年~3年未満:31.7%(+6.8%)
・3年~5年未満:15.9%(+1.1%)
・5年~10年未満:10.3%(-5.0%)
・10年以上:0.7%(-5.1%)
・わからない:17.9%(-4.4%)

興味のある電気自動車(BEV)のボディタイプ、「コンパクトカー」が51.0%で最多、次いで「SUV」が48.3%、「軽自動車」が37.2%

Q2で「電気自動車(BEV)」と回答した方に 「Q5.興味のあるボディタイプについて教えてください。(複数回答)」(n=145)と質問したところ、「コンパクトカー」が51.0%、「SUV」が48.3%、「軽自動車」が37.2%という回答となりました。

<2025年(n=145)>()内は23年比
・コンパクトカー:51.0%(+2.3%)
・SUV:48.3%(+7.6%)
・軽自動車:37.2%(-2.5%)
・セダン:35.2%(+7.2%)
・ミニバン:32.4%(+4.4%)
・超小型自動車(主に1~2人乗り):20.0%(+4.7%)

電気自動車(BEV)を選ばない理由、「車両価格が高額」が50.7%で最多、次いで「航続距離が短い」41.7%、「外出先で充電場所が少ない」37.8%

 Q2で「電気自動車(BEV)」以外を回答した方に「Q6.電気自動車(BEV)を選ばない理由があれば教えてください。(複数回答)」(n=410)と質問したところ、「車両価格が高額」が50.7%、「フル充電で走れる距離(航続距離)が短いから」が41.7%、「外出先で充電できる場所が少ない」が37.8%という回答となりました。

<2025年(n=410)>()内は23年比
・車両価格が高額:50.7%(+2.1%)
・フル充電で走れる距離(航続距離)が短いから:41.7%(+0.0%)
・外出先で充電できる場所が少ない:37.8%(-1.5%)
・自宅に充電できる場所がない:33.7%(-2.6%)
・選べる車両が少ない:28.0%(-7.6%)
・バッテリーの耐久性が心配だから:28.0%(+2.9%)
・充電時間が長いから:24.4%(+2.0%)
・そもそもメリットがあまりわかっていない:19.3%(+3.9%)
・エンジン車が好きだから:7.8%(-1.0%)
・電力需要ひっ迫の際に不安だから:6.3%(-1.9%)
・運転したことがなくわからないから:6.3%(-0.3%)
・周りで電気自動車(BEV)に乗っている人がいないから:4.4%(+0.8%)

電気自動車(BEV)に期待すること、61.3%が「車両価格を下げてほしい」、53.0%が「航続距離を伸ばしてほしい」、50.6%が「充電環境を増やしてほしい」と回答

 「Q7. 電気自動車(BEV)に期待することを教えてください。(複数回答)」(n=555)と質問したところ、「車両価格を下げてほしい」が61.3%、「フル充電で走れる距離(航続距離)を伸ばしてほしい」が53.0%、「外出先でも充電できる環境を増やしてほしい」が50.6%という回答となりました。

<2025年(n=555)>()内は23年比
・車両価格を下げてほしい:61.3%(-8.3%)
・フル充電で走れる距離(航続距離)を伸ばしてほしい:53.0%(+0.5%)
・外出先でも充電できる環境を増やしてほしい:50.6%(+2.1%)
・充電時間を早くしてほしい:43.2%(-0.6%)
・車種を増やしてほしい:29.7%(-2.8%)
・災害時に給電できる:17.7%(-0.3%)
・キャンプなど外出時に給電できる:7.2%(-1.3%)

自宅近辺に充電ステーション「ある」が39.2%、「ない」が50.7%。23年とほぼ横ばい

 「Q8. 現在のお住まいのご自宅近辺に、電気自動車(BEV)の充電ステーションは十分にありますか。」(n=555)と質問したところ、「十分にある」が9.7%、「ややある」が29.5%という回答となりました。

<2025年(n=555)>()内は23年比
・十分にある:9.7%(+0.1%)
・ややある:29.5%(+0.6%)
・あまりない:33.0%(-2.3%)
・全くない:17.7%(+0.4%)
・わからない/答えられない:10.1%(+1.2%)

補助金がなくなった場合、56.6%が「購入意欲が大きく下がる」「絶対に購入しない」と回答。補助金が購入判断に大きく影響

 Q2で「電気自動車(BEV)」と回答した方に「Q9.もし、国や自治体の補助金が今後なくなったとしたら、あなたの電気自動車(BEV)購入意欲はどうなりますか。」(n=145)と質問したところ、「変わらず購入を検討する」が37.9%、「購入する気持ちが大きく下がる」が52.5%、「絶対に購入しない」が4.1%という回答となりました。

<2025年(n=145)>
・変わらず購入を検討する: 37.9%
・購入する気持ちが大きく下がる: 52.5%
・絶対に購入しない: 4.1%
・わからない: 5.5%

電気自動車(BEV)購入希望メーカー、第1位「トヨタ」。84.1%が国内メーカーを選択

 Q2で「電気自動車(BEV)」と回答した方に「Q10.電気自動車(BEV)を購入するとしたらどのメーカーのクルマに乗りたいですか。最も乗りたいと思うメーカーのクルマをお選びください。」(n=145)と質問したところ、「トヨタ」が35.2%、「日産」が 26.9%、「レクサス」が10.3%という回答となりました。また、全体の84.1%が国内メーカーを選択しました。

<2025年(n=145)>
・トヨタ: 35.2%
・日産: 26.9%
・レクサス: 10.3%
・ホンダ: 4.8%
・三菱: 4.1%
・BMW: 3.4%
・テスラ: 2.1%
・スバル: 1.4%
・メルセデス・ベンツ: 1.4%
・アウディ: 1.4%
・BYD: 0.7%
・マツダ: 0.7%
・ヒョンデ: 0.7%
・その他国内メーカー: 0.7%
・フォルクスワーゲン: 0.0%
・ボルボ: 0.0%
・その他海外メーカー: 0.0%
・わからない: 6.2%

メーカー選択理由、国内メーカーは「ブランドに信頼があるから」が51.6%、海外メーカーは「デザインが好き」が64.3%でトップ

 Q10で「わからない」以外を回答した方に「Q11.Q10のメーカーを選択した理由を教えてください。(複数回答)」(n=136)と質問したところ、国内メーカーを選択した方は「ブランドに信頼があるから」が51.6%、国外メーカーを選択した人は「デザインが好き」が64.3%という回答となりました。

<国内メーカー (n=122) を選択した理由>
・ブランドに信頼があるから: 51.6%
・性能・品質が優れているから: 50.8%
・デザインが好きだから: 42.6%
・価格が手頃だから: 32.0%
・先進技術が搭載されているから: 27.9%
・充電性能が優れているから: 24.6%
・航続距離が長いから: 21.3%
・アフターサービスが充実しているから: 19.7%
・車種ラインナップが豊富だから: 18.9%

<海外メーカー (n=14) を選択した理由>
・デザインが好きだから: 64.3%
・性能・品質が優れているから: 42.9%
・先進技術が搭載されているから: 35.7%
・ブランドに信頼があるから: 28.6%
・充電性能が優れているから: 28.6%
・航続距離が長いから: 28.6%
・車種ラインナップが豊富だから: 28.6%
・アフターサービスが充実しているから: 14.3%
・価格が手頃だから: 14.3%

まとめ

世界の電気自動車(BEV)新車販売台数は拡大が続いていますが、日本国内においては、2025年10月の新車販売に占める電気自動車(BEV)の比率*1は2.0%であり、2024年度1.7%、2023年度1.4%と比較すると徐々に増加はしているものの、本格的な市場拡大に向けては、まだ初期段階にあると言えます。
今回の調査は、現在クルマを保有しており、かつ環境問題に関心があると回答した555名を対象に、最新の電気自動車(BEV)への関心度を明らかにすることを目的として、2023年から引き続き実施しました。

今回の調査では、電気自動車(BEV)の保有率は11.2%となり、2023年の11.8%とほぼ同水準を維持していることが明らかになりました。一方で、クルマの買い替え検討先として電気自動車(BEV)を選択する割合は26.1%で、2023年の34.4%から8.3ポイント減少しており、電気自動車(BEV)検討意向の減少傾向が見られました。

検討意向が減少している要因は、価格面での懸念が大きいと考えられます。電気自動車(BEV)を選ばない理由は「車両価格が高額」が50.7%で最も多く、電気自動車(BEV)に期待することも「車両価格を下げてほしい」が61.3%とトップとなりました。物価高の昨今、車両価格が比較的高額な電気自動車(BEV)は、より選択しづらい状況となっているのかもしれません。

さらに、補助金の存在が電気自動車(BEV)の購入に大きく影響(検討者の56.6%が「補助金なしでは購入意欲が大きく下がる」「絶対に購入しない」と回答)していることも明らかになりました。実際に、海外の一部地域では補助金の減額・廃止を一つの要因として電気自動車(BEV)の新車販売台数が停滞している例もあり、車両の購入金額に直結する補助金が、消費者の購入意欲を大きく左右する経済的な支えとなっていることがわかります。*2

また、「フル充電で走れる距離(航続距離)」「充電インフラ」に対する懸念・期待も前回から引き続き多くの回答を集めており、充電インフラについては、自宅近辺に充電ステーションがあると回答したのは約4割と前回調査からほぼ変化がありませんでした。経済産業省のデータ*3によると、充電インフラは2024年度の1年間で約2.8万口増加しています(2024年度末時点で約6.8万口)が、現時点では消費者が充電インフラの増加を実感するには至っていないようです。

こうした不安要素が存在する中で、電気自動車(BEV)検討層の84.1%が国内メーカーで購入したいと回答し、その理由は「ブランドに信頼がある」が51.6%でトップとなるなど、日本の消費者は国内メーカーに強い期待を持っていることも明らかになりました。世界においては海外メーカーが豊富な車種ラインアップで存在感を示していますが、新しい技術が多く使われている電気自動車(BEV)だからこそ、日本国内の消費者は実績と安心感を重視し、慣れ親しんだ国内メーカーが不安要素をなくしてくれることを求めていると考えられます。

電気自動車(BEV)がより大きく普及していくには、メーカーによる価格やバッテリー不安を解消するサービスの提供に加え、充電インフラの整備や政策の明確化が不可欠です。ユーザーの信頼に応える国内メーカーの取り組みと、電気自動車(BEV)を取り巻く環境の改善が結びつくことで、日本市場における本格的な電気自動車(BEV)市場拡大が実現できるのではないでしょうか。

*1 燃料別の統計資料について(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)
https://www.jada.or.jp/pages/342/
※登録車(乗用車)のみ。軽自動車は含まれておりません

*2 日本国内における国のCEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)は、2025年度時点では例年通り制度が継続しており、車両カテゴリーごとの補助上限額は昨年度から維持またはやや増額されています。

*3 充電インフラ整備促進に関する取組(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/charging-infra-fukyu.html


【サービス概要】

KINTO(クルマのサブスク)

自動車保険や自動車税など、クルマにかかる諸経費がコミコミ月々定額のクルマのサブスクリプションサービスです。人気のトヨタ車・レクサス車・SUBARU車をラインアップ、 高品質な中古車も取り扱っています。WEBでも簡単にお申込みから契約まででき、気軽にカーライフを始めることができます。

URL:https://kinto-jp.com/

さらに、クルマのサブスク「KINTO」に、クルマをお届けした後の「進化」と「見守り」を加えながらも、リーズナブルな月額利用料を実現した「KINTO Unlimited」も2023年1月よりプリウスからスタートし、対象車種を拡大しています。

URL:https://kinto-jp.com/unlimited/

公式X(旧Twitter):https://twitter.com/KINTO_JP

公式Instagram:https://www.instagram.com/kinto_jp/

公式Facebook:https://www.facebook.com/KINTOJP/

公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC3ap_PduzYM6MINNeFLRonA

公式LINE:https://line.me/R/ti/p/%40733wvygu

【会社概要】

会社名:株式会社KINTO(KINTO Corporation)

設立:2019年1月

代表取締役社長:小寺信也

URL:https://corp.kinto-jp.com/

※文中に記載されている会社名、商品名は各社の商標または、登録商標です。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

株式会社KINTO

30フォロワー

RSS
URL
https://corp.kinto-jp.com/
業種
金融・保険業
本社所在地
愛知県名古屋市中村区名駅四丁目8番18号 名古屋三井ビルディング北館
電話番号
-
代表者名
小寺 信也
上場
未上場
資本金
249億円
設立
2019年01月