第204回 景気動向調査 定例調査(4~6月期)

大阪信用金庫

  • いつまで続く 低空飛行:売上DI△2.2ポイント 9月予想△0.2ポイント

 総合では、売上DIは-5.2(前回比△2.2ポイント)、収益DIは-11.1(前回比△1.7ポイント)となり、それぞれ前回比で下落しました。売上DIは、製造業が-12.1(前回比△0.8ポイント)、卸売業が-24.1(前回比△22.9ポイント)、小売業が-8.2(前回比△2.0ポイント)、飲食業が4.6(前回比△0.4ポイント)となり、8業種中4業種が前回から下落し、特に販売数量が減少しています。物価高は依然終息の気配は無く、トランプ関税の行方が先行きに影を落とし、消費マインドの冷え込みが懸念されます。 

 2025年7-9月期は、売上DIがさらに0.2ポイント下落、収益DIが0.7ポイント上昇、販売価格DIは2.1ポイント下落、販売数量DIは2.2ポイント上昇すると予想し、景気回復への道のりは力強さに欠けています。トランプ関税がどのような決着を見るのか、不安感は日に日に増しています。

  • 一進一退の設備投資:「実施中」「予定あり」27.6%(前回比△3.7ポイント)

     設備投資は、総合では「実施中」が14.5%(前回比△3.8ポイント)、「予定あり」が13.1%(前回比+0.1ポイント)で合計27.6%となり、全ての業種で前回調査から後退しました。特に、「予定あり」が前回比減少したのは、卸売業(前回比△3.8ポイント)、小売業(前回比△6.6ポイント)、飲食業(前回比△11.8ポイント)、建設業(前回比△2.7ポイント)の4業種であり、先行きに対する不安が設備投資意欲に影響を及ぼしていると思われます。

  • 問題点 仕入単価上昇と売上停滞:「仕入単価上昇」69.0% 「売上停滞減少」51.4%

     経営上の問題点は、総合では「仕入単価上昇」が69.0%(前回比△2.3ポイント)、「売上停滞減少」が51.4%(前回比+7.2ポイント)、「一般経費増大」が46.0%(前回比△3.0ポイント)、「人手不足」が38.7%(前回比△2.6ポイント)となり、売上停滞減少が強まっています。また「人手不足」は、サービス業が64.0%、運輸業が59.3%、建設業が51.5%、飲食業が50.0%となり、依然深刻な状況です。

  • 夏季賞与支給企業割合・金額横這い:「支給する」△0.1ポイント

     夏季賞与について、「支給する」は69.5%(昨年比△0.1ポイント)となりました。仕入単価の上昇、賃上げなど収益環境の厳しさが増す中、夏季賞与を支給していると思われます。「賃上げ機運にどこまでついていけるか」と不安を抱える企業も出てきています。物価高や賃上げへの対応など収益環境は一層厳しさを増し、一時金への対応は苦しくなっています。

詳細はこちらからご覧ください。

https://www.osaka-shinkin.co.jp/pdf/report/202506_teirei.pdf

調査時点:2025年5月下旬~6月上旬

対象期間:2025年4~5月期(実績)・6月(予想値) 2025年7~9月期(見通し)

対象企業:当金庫お取引先1,600社(大阪府内、尼崎市)

回答企業数:623社(回答率38.9%)(調査票郵送・Webで回答)

調査方法:調査票郵送および聞き取り調査

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
銀行・信用金庫・信用組合
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

大阪信用金庫

7フォロワー

RSS
URL
https://www.osaka-shinkin.co.jp
業種
金融・保険業
本社所在地
大阪府大阪市天王寺区上本町8-9-14
電話番号
06-6772-1521
代表者名
髙井 嘉津義
上場
未上場
資本金
-
設立
1920年02月