清涼飲料水中に含まれる機能性乳酸菌の新たな解析技術を開発機能性表示食品の開発に活用

​アサヒ飲料株式会社(本社 東京、社長 岸上 克彦)は、当社独自の機能性乳酸菌素材を利用した機能性表示食品に関して、その存在証明を可能とする新たな手法を開発しました。
●背景

 「機能性表示食品」は、事業者の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品です。
アサヒグループでは機能性表示食品に応用できる様々な機能性を有した乳酸菌を保有しており、アサヒ飲料ではこれらの機能性乳酸菌素材を配合した飲料開発・販売を行っております。

●課題

 機能性表示食品制度において特定の菌株を機能性関与成分として利用し、機能性表示食品の届出を行う場合、製品中に入っている菌株がその特定の菌株であること(例えばCP1563株由来の物質を機能性関与成分とするために菌体を添加している場合、製品中の菌体がL.amylovorusの中でもCP1563株であること)を分析し証明する必要があります。
 これを証明するためには、世の中に存在するL.amylovorusの様々な菌株とアサヒグループの独自菌株であるCP1563株との違いを見分ける必要がありますが、これは人間で例えるととてもよく似た人同士を比べて個人を特定するのと同じで、非常に高度な技術を要します。
 一般的に乳酸菌の菌株の特定のためには、遺伝子検査技術が用いられますが、ヨーグルトのように生きた乳酸菌が入っている場合は乳酸菌を取り出して培養することで菌の遺伝子を解析することが可能なのに対し、加熱殺菌処理がされた製品中にある乳酸菌体は生きていないため従来の技術による証明が不可能であり、新たな技術開発が急務となりました。

●開発した技術

 そこで弊社では研究を重ね、従来では解析が不可能であった加熱殺菌した乳酸菌でも菌株の同定が可能な「RNA-MLSA法」という新たな遺伝子解析技術を開発しました。この技術は、当社の機能性乳酸菌とその他の乳酸菌の遺伝子学的特徴が異なることを証明して、弊社の機能性乳酸菌の菌株を特定する技術です。この手法を開発したことで、該当する乳酸菌素材が飲料商品中に含まれていることを明確に証明することが可能になりました。

 アサヒ飲料では、今後も最先端の微生物解析技術の開発・導入を積極的に行い、革新的な技術開発を通して、安全・安心でおいしい商品をお客様へお届けするとともに、お客様の喜びと健康に貢献して参ります。

学会発表
 食品科学工学会(日時:2019年8月31日、場所:藤女子大学・北16条キャンパス)
 生物工学会(日時:2019年9月18日、場所:岡山大学・津島キャンパス)
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