デクスパンテノールWは美容医療施術の複合ケアで角層水分量と皮膚の弾力性に寄与することを確認
ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:片桐崇行)は、美容医療施術と医薬部外品有効成分デクスパンテノールW(※1)配合製剤を併用した試験の解析により、美容医療施術とホームケアを適切に組み合わせることの有用性を改めて証明しました。
マイクロニードルRF施術(※2)を行う際のデクスパンテノールW配合製剤併用による複合ケアにより、
① マイクロニードルRF施術単独よりも角層水分量の減少が軽減する
② マイクロニードルRF施術前よりも皮膚の弾力性が高まる

※1 「メラニンの蓄積を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ」「肌あれ(を防ぐ)」の2種の効能で承認されている有効成分。
※2 マイクロニードル(極細針)を用いてRF(高周波電流)を送ることで、肌の治癒力向上を促す施術。毛穴、シワ、ニキビ等の改善効果が期待できる。
マイクロニードルRFとデクスパンテノールWとの複合ケアによる皮膚への効果を検証
マイクロニードルRF施術には、コラーゲンやエラスチンの産生を促し、肌のハリや弾力を向上させ毛穴を目立たなくする効果が報告されています(※3)。一方デクスパンテノールWには、肌あれを防ぐ効果や細胞のエネルギー産生を促進する作用が確認されています(※4)。本試験では、マイクロニードルRF施術とデクスパンテノールWの併用作用により、毛穴改善効果が高まることがヒト試験で確認されました(補足資料1)。そこで両者を併用した試験のデータ解析を進め、さらに詳しく肌の変化を確かめました。
※3 Dong Hye Suh, et al. Journal of cosmetic dermatology. 2023, 22(5): 1507-1512.
※4 参考リリース: 「市場で約10年ぶりの新たな美白有効成分、PCE-DPのメカニズム 休眠しているエネルギー産生経路を起こし、メラニンが蓄積しにくい肌へ」 (2019年4月22日) https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20190422.pdf
複合ケアによる皮膚への効果
データ解析を進めたところ、マイクロニードルRF施術に伴う角層水分量の減少が、複合ケアにより軽減したことが分かりました(補足資料2)。これは、デクスパンテノールWの肌あれを防ぐ効果により、角層水分量が保たれ、施術が起こす一時的な肌への悪影響が抑えられた可能性が考えられます。
さらに、複合ケアにより施術前に比べて皮膚の弾力性が高まったことも新たに分かりました(補足資料3)。これは、デクスパンテノールWの細胞へのエネルギー産生促進作用により真皮のコラーゲン産生が促進したことによると考えられます。また、コラーゲン産生の促進は、毛穴の開きの改善効果向上につながったものと考えられます。
これらのことから、デクスパンテノールWによってマイクロニードルRF施術による皮膚への一時的な悪影響の抑制とともに、細胞の活性が高まった結果、毛穴改善効果が高まったのではないかと推察されました(図1)。
ポーラ化成工業では、たるみ(※5)や肝斑(※6)に対しても美容医療施術と製剤によるホームケアとの併用の効果を検証してきました。今後も安全かつ効果の実感しやすいソリューションを提供してまいります。
なお、本研究はALOOP CLINIC & LAB(東京都中央区、院長:山﨑研志、補足資料4)と共同で実施しました。
※5 参考リリース: 「美容医療施術とニールワン®配合製剤の複合ケアで安全性と有効性を実証」(2024年5月15日)https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20240515_1.pdf
「美容医療施術とニールワン®配合製剤の複合ケアで皮膚弾力性の改善効果が高まることを確認」(2024年8月22日)https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20240822_1.pdf
「美容医療施術とニールワン®配合製剤による複合ケアの安全性を検証」(2024年11月11日)https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20241111_1.pdf
※6 参考リリース: 「美容医療施術とルシノール®配合製剤の複合ケアで安全性と有効性を実証」(2024年5月15日)https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20240515_2.pdf
「美容医療施術とルシノール®配合製剤の複合ケアでメラニン量の減少効果が高まることを確認」(2024年8月22日)https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20240822_2.pdf
「美容医療施術とルシノール®配合製剤による複合ケアの安全性を検証」(2024年11月11日)https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20241111_2.pdf
【補足資料1】 試験の方法について
日本在住女性30名が、月1回の頬へのマイクロニードルRF施術に加えて、3ヵ月間毎日朝晩、顔の左もしくは右半分の一方にデクスパンテノールW配合製剤を塗りました(複合ケア)。また、比較対照として、顔の反対側にデクスパンテノールWの配合されていないプラセボ製剤を塗りました(施術単独)。
その結果、複合ケアの方が毛穴の目立ちを効果的に改善することが分かりました(図2)。

出典元リリース: 「美容医療施術とデクスパンテノールW配合製剤の複合ケアで安全性と有効性を実証」(2025年3月31日)https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20250331.pdf
【補足資料2】 複合ケアによる角層水分量の減少抑制効果
複合ケアでは、施術単独に比べて、施術開始2ヵ月後と3ヵ月後に、角層水分量の減少が有意に抑制されていました(図3)。
このことから、デクスパンテノールWにより、マイクロニードルRF施術に伴う一時的な肌への悪影響による肌あれが抑えられ、角層水分量の減少が軽減したのではないかと考えられます。

【補足資料3】 複合ケアによる皮膚の弾力性向上効果
複合ケアでは、施術前と比べて、施術開始1ヵ月後から弾力性を表す値(⊿Ua/Uf)が有意に増加しました。一方、施術単独では増加が認められませんでした(図4)。

複合ケアでは施術によるコラーゲンやエラスチンの産生促進効果に、デクスパンテノールWの細胞のエネルギー産生促進作用によるコラーゲン産生促進が加わったことで、皮膚の弾力性が有意に高まったと考えられます。
【補足資料4】 ALOOP CLINIC & LABについて
ALOOP CLINIC & LAB(アループ クリニック アンド ラボ)は、「医療からも、美容からも、最適解をめざして。」をコンセプトに、2023年12月2日に銀座一丁目にオープンした美容皮膚科クリニックです。
皮膚科医として敏感肌や皮膚疾患に長年向き合い、臨床研究を第一線で進めてきた山﨑研志医師が院長を務め、皮膚のプロフェッショナルとして確かな知識と経験に基づく美容医療を提供します。
オープン当初からポーラ化成工業との研究提携を進めており、院内に併設するラボを肌理論研究や化粧品開発に活用しています。

ALOOP CLINIC & LAB
東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル4階
診療時間
[月/水/金/土/日] 11:00 - 20:00
[火/木]10:00 - 18:00
[休診] 年末年始、不定休
電話番号
0120-506-182
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像