NTTコム オンライン、第8回「映画館での映画鑑賞」に関する調査結果(NTTコム リサーチ)を発表
~映画館での映画鑑賞率5年ぶりに40%台を回復/「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットを支えた「クイーン」世代~
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本良江)が運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」は、登録モニターのうち、全国10代~70代の男女を対象に、「映画館での映画鑑賞」について調査を実施しました。
調査の結果、直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人の割合は40.3%となり、2015年調査から続いた減少傾向から5年ぶりに40%台に回復しました。大ヒットを記録した「ボヘミアン・ラプソディ」は、男性では40代50代、女性では50代60代の鑑賞率が最も高く、「クイーン」の活躍を知る世代が映画館に足を運び、人気を支えたことがわかりました。
調査結果詳細:
https://research.nttcoms.com/database/data/002133/
調査の結果、直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人の割合は40.3%となり、2015年調査から続いた減少傾向から5年ぶりに40%台に回復しました。大ヒットを記録した「ボヘミアン・ラプソディ」は、男性では40代50代、女性では50代60代の鑑賞率が最も高く、「クイーン」の活躍を知る世代が映画館に足を運び、人気を支えたことがわかりました。
調査結果詳細:
https://research.nttcoms.com/database/data/002133/
■総括
今回調査における、直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人(以下「映画館鑑賞者」)は全体の40.3%となり、2015年調査から続いた減少傾向から5年ぶりに40%台に回復しました。しかし、映画館での視聴に限定せず、「映画」全体の鑑賞率は過去最低の70%となったことから、自宅での鑑賞機会が減少したと推測できます。
映画館鑑賞率を性年代別で比較すると、女性10代の鑑賞率が引き続き最も高く、前回の65.8%からさらに上昇して71.2%となり、初めて70%を超えました。他の性年代を20ポイントも引き離しており、その旺盛な鑑賞意欲を印象づけました。これに続くのは女性20代の52.4%、男性10代の51.2%で、2人に1人が観に行っていることになります。
2018年最大のヒットとなった「ボヘミアン・ラプソディ」の鑑賞率は、映画館鑑賞者のうち、男性では40代50代で40%弱、女性では50代60代で40%を超えて最も高くなりました。イギリスのロックバンド「クイーン」の故フレディ・マーキュリーの半生を描いた映画ですが、「クイーン」の活躍を知る世代が映画館に足を運び、人気を支えたことがわかりました。
また、近年ヒットする映画の背景として、「口コミ」の影響が大きいとされています。本調査では、観た映画を口コミで伝える「口コミ発信率」と、口コミを見てから映画を観に行く「口コミ接触率」に分けて分析しました。口コミ発信率は男性よりも女性が高く、特に女性10代は、知人に伝える「リアル」な口コミが約70%、不特定多数に共有するSNSでの口コミが約30%となり、その両方で高いです。一方、口コミ接触率は男性20代で特に高く、事前に映画の評判を確認してから観に行く傾向が強いといえます。
■調査概要
■調査結果のポイント
(1)映画館での鑑賞率が40%台を回復。映画館以外での映画鑑賞は減少。
直近1年以内(2018年5月~2019年5月)に映画館で映画鑑賞をした人(以下「映画館鑑賞者」)は全体で40.3%であった。2015年調査以降、40%を下回る低下傾向が続いていたなか、5年ぶりの回復となった。その一方で、映画館以外での映画鑑賞が減り、全ての視聴形態を含めた、映画鑑賞率は70%で過去最低となった。
前回に続き、女性10代の旺盛な鑑賞意欲が継続。女性10代における映画館鑑賞率は71.2%となり、初めて70%を超えた。他の各年代でも前回から鑑賞率を伸ばしたが、特に男性では30代、女性では40代で約10ポイント、映画館での鑑賞率を伸ばした。
(3)「ボヘミアン・ラプソディ」女性50代60代の支持。「アベンジャーズ/エンドゲーム」男性10代を取り込む。
昨年最大のヒットとなった「ボヘミアン・ラプソディ」の鑑賞率を性年代別でみると、男性では40代50代で40%弱、女性では50代60代が40%を超えて最も高かった。また、今年、世界の興行収入の記録を塗り替えた「アベンジャーズ/エンドゲーム」の鑑賞率を、1年前の「インフィニティ・ウォー」と比べると、男性10代の鑑賞率が大きく伸びたことがわかった。
昨年、異例のヒットとなった「カメラを止めるな!」の口コミ効果を受け、観た映画を口コミで伝える「口コミ発信率」と、口コミを見てから映画を観に行く「口コミ接触率」を性年代別でみると、口コミ発信率は男性よりも女性、特に女性10代で最も高く、知人に伝える「リアル」な口コミ、不特定多数に共有するSNSの口コミ、いずれの割合も高い。一方、口コミ接触率は、男性20代で特に高い結果となった。
(5)100円の鑑賞料金の値上げで「観る映画館を変える」は4割強。
一部の興行会社で実施している鑑賞料金の100円値上げについて、鑑賞頻度への影響を確認すると、映画館鑑賞者のうち「減らない(変わらない)」が70.3%、「減る」が29.7%となった。次に、映画館選びへの影響を確認すると、映画館鑑賞者のうち(普段利用している映画館を)「変えない」が56.4%、「変える」が43.6%となり、値上げの実施有無によって4割強が映画館を変えるとした。
(6)有料動画配信サービスの利用率は、昨年から1.5倍に伸長。
直近1年以内における有料動画配信サービスの利用率は、全体で22.4%となり、昨年から約7ポイント上昇、1.5倍の成長となった。性年代別に利用率の変化をみると、男性30代、女性10代20代で、15ポイント近く利用率が伸びている。
(7)DVDレンタルでの映画視聴は女性10代で高い。
DVDレンタルショップが相次いで閉店していることを受け、直近1年以内におけるDVDレンタルでの映画視聴率を確認すると、視聴形態を問わず映画を観た人の3割がDVDレンタルで視聴していることがわかった。特に女性10代の視聴率が高く47.8%となり、約2人に1人がDVDレンタルで映画を観ている。
(8)サマーシーズンに観たい映画、「トイ・ストーリー4」が一番人気。
今年の夏観たい映画のトップ3は、1位は「トイ・ストーリー4」(24.1%)、2位は「ライオン・キング」(13.6%)、3位は2位とほぼ同率で「天気の子」(13.1%)となった。情報感度の高い「(映画館で年間)12本以上鑑賞」のヘビーユーザーに絞ると、クエンティン・タランティーノ監督の新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が2位に入る結果となった。また、女性層に絞ると「劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD」が注目作の上位に入った。
《 補足 》
ネットリサーチ・市場調査なら、信頼と実績のNTTコムリサーチ
「NTTコム リサーチ(旧gooリサーチ)」 https://research.nttcoms.com/
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(https://www.nttcoms.com/ )が提供する高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
なお、2013年12月9日に、モニター基盤の拡大を機にサービス名称を「gooリサーチ」から「NTTコム リサーチ」と名称を変更し、サービスを提供しています。
【本調査に関するお問い合わせ先】
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
データ&アナリティクス部
TEL:03-4330-8402
URL:https://www.nttcoms.com/
メールアドレス: research-info@nttcoms.com
今回調査における、直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人(以下「映画館鑑賞者」)は全体の40.3%となり、2015年調査から続いた減少傾向から5年ぶりに40%台に回復しました。しかし、映画館での視聴に限定せず、「映画」全体の鑑賞率は過去最低の70%となったことから、自宅での鑑賞機会が減少したと推測できます。
映画館鑑賞率を性年代別で比較すると、女性10代の鑑賞率が引き続き最も高く、前回の65.8%からさらに上昇して71.2%となり、初めて70%を超えました。他の性年代を20ポイントも引き離しており、その旺盛な鑑賞意欲を印象づけました。これに続くのは女性20代の52.4%、男性10代の51.2%で、2人に1人が観に行っていることになります。
2018年最大のヒットとなった「ボヘミアン・ラプソディ」の鑑賞率は、映画館鑑賞者のうち、男性では40代50代で40%弱、女性では50代60代で40%を超えて最も高くなりました。イギリスのロックバンド「クイーン」の故フレディ・マーキュリーの半生を描いた映画ですが、「クイーン」の活躍を知る世代が映画館に足を運び、人気を支えたことがわかりました。
また、近年ヒットする映画の背景として、「口コミ」の影響が大きいとされています。本調査では、観た映画を口コミで伝える「口コミ発信率」と、口コミを見てから映画を観に行く「口コミ接触率」に分けて分析しました。口コミ発信率は男性よりも女性が高く、特に女性10代は、知人に伝える「リアル」な口コミが約70%、不特定多数に共有するSNSでの口コミが約30%となり、その両方で高いです。一方、口コミ接触率は男性20代で特に高く、事前に映画の評判を確認してから観に行く傾向が強いといえます。
■調査概要
- 調査対象:「NTTコム リサーチ」登録モニター
- 調査方法: 非公開型インターネットアンケート
- 調査期間: 2019年6月7日(金)~2019年6月11日(火)
- 有効回答者数: 3,278名
- 回答者の属性:男女別、10代~70代の各世代を均等回収
■調査結果のポイント
(1)映画館での鑑賞率が40%台を回復。映画館以外での映画鑑賞は減少。
直近1年以内(2018年5月~2019年5月)に映画館で映画鑑賞をした人(以下「映画館鑑賞者」)は全体で40.3%であった。2015年調査以降、40%を下回る低下傾向が続いていたなか、5年ぶりの回復となった。その一方で、映画館以外での映画鑑賞が減り、全ての視聴形態を含めた、映画鑑賞率は70%で過去最低となった。
(2)女性10代の映画館鑑賞率が初の70%超え。
前回に続き、女性10代の旺盛な鑑賞意欲が継続。女性10代における映画館鑑賞率は71.2%となり、初めて70%を超えた。他の各年代でも前回から鑑賞率を伸ばしたが、特に男性では30代、女性では40代で約10ポイント、映画館での鑑賞率を伸ばした。
(3)「ボヘミアン・ラプソディ」女性50代60代の支持。「アベンジャーズ/エンドゲーム」男性10代を取り込む。
昨年最大のヒットとなった「ボヘミアン・ラプソディ」の鑑賞率を性年代別でみると、男性では40代50代で40%弱、女性では50代60代が40%を超えて最も高かった。また、今年、世界の興行収入の記録を塗り替えた「アベンジャーズ/エンドゲーム」の鑑賞率を、1年前の「インフィニティ・ウォー」と比べると、男性10代の鑑賞率が大きく伸びたことがわかった。
(4)口コミ発信力が強い女性10代。口コミ接触率が高い男性20代。
昨年、異例のヒットとなった「カメラを止めるな!」の口コミ効果を受け、観た映画を口コミで伝える「口コミ発信率」と、口コミを見てから映画を観に行く「口コミ接触率」を性年代別でみると、口コミ発信率は男性よりも女性、特に女性10代で最も高く、知人に伝える「リアル」な口コミ、不特定多数に共有するSNSの口コミ、いずれの割合も高い。一方、口コミ接触率は、男性20代で特に高い結果となった。
(5)100円の鑑賞料金の値上げで「観る映画館を変える」は4割強。
一部の興行会社で実施している鑑賞料金の100円値上げについて、鑑賞頻度への影響を確認すると、映画館鑑賞者のうち「減らない(変わらない)」が70.3%、「減る」が29.7%となった。次に、映画館選びへの影響を確認すると、映画館鑑賞者のうち(普段利用している映画館を)「変えない」が56.4%、「変える」が43.6%となり、値上げの実施有無によって4割強が映画館を変えるとした。
(6)有料動画配信サービスの利用率は、昨年から1.5倍に伸長。
直近1年以内における有料動画配信サービスの利用率は、全体で22.4%となり、昨年から約7ポイント上昇、1.5倍の成長となった。性年代別に利用率の変化をみると、男性30代、女性10代20代で、15ポイント近く利用率が伸びている。
(7)DVDレンタルでの映画視聴は女性10代で高い。
DVDレンタルショップが相次いで閉店していることを受け、直近1年以内におけるDVDレンタルでの映画視聴率を確認すると、視聴形態を問わず映画を観た人の3割がDVDレンタルで視聴していることがわかった。特に女性10代の視聴率が高く47.8%となり、約2人に1人がDVDレンタルで映画を観ている。
(8)サマーシーズンに観たい映画、「トイ・ストーリー4」が一番人気。
今年の夏観たい映画のトップ3は、1位は「トイ・ストーリー4」(24.1%)、2位は「ライオン・キング」(13.6%)、3位は2位とほぼ同率で「天気の子」(13.1%)となった。情報感度の高い「(映画館で年間)12本以上鑑賞」のヘビーユーザーに絞ると、クエンティン・タランティーノ監督の新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が2位に入る結果となった。また、女性層に絞ると「劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD」が注目作の上位に入った。
《 補足 》
ネットリサーチ・市場調査なら、信頼と実績のNTTコムリサーチ
「NTTコム リサーチ(旧gooリサーチ)」 https://research.nttcoms.com/
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(https://www.nttcoms.com/ )が提供する高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
なお、2013年12月9日に、モニター基盤の拡大を機にサービス名称を「gooリサーチ」から「NTTコム リサーチ」と名称を変更し、サービスを提供しています。
【本調査に関するお問い合わせ先】
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
データ&アナリティクス部
TEL:03-4330-8402
URL:https://www.nttcoms.com/
メールアドレス: research-info@nttcoms.com
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