【管理職100人に聞いた】「大学院修了」部下 vs 「学部卒」部下、論理的思考力・業務推進力など、あらゆる面で「大学院修了」部下を高く評価

〜一方、管理職の約7割が「オンボーディング」に課題を実感、『専門知識を活かせる研修が組みにくい』などの課題が明らかに〜

株式会社アカリク

 技術者・研究者のキャリア支援に特化した事業を15年以上にわたって続けている株式会社アカリク(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:山田諒、以下 アカリク)は、大学院修了をしている部下がいた経験がある総合職管理職108名を対象に、総合職管理職から見た大学院修了部下の意識調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
  • 調査サマリー

 

  • 調査概要

調査概要:総合職管理職から見た大学院修了部下の意識調査

調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

調査期間:2023年5月11日〜同年5月12日

有効回答:大学院修了をしている部下がいた経験がある総合職管理職108名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

 

  • 大学院修了者の論理的思考力、学部卒の部下と比べて「高い」が64.8%

 「Q1.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、論理的思考力をどう評価していますか。」(n=108)と質問したところ、「非常に高い」が17.6%、「やや高い」が47.2%という回答となりました。

Q1.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、論理的思考力をどう評価していますか。Q1.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、論理的思考力をどう評価していますか。

・非常に高い:17.6%

・やや高い:47.2%

・変わらない:32.4%

・やや低い:0.9%

・かなり低い:1.9%

・わからない:0.0%

 

  • 大学院修了者の仕事ぶり、学部卒の部下と比べて、約6割が「丁寧にこなしている」と回答

 「Q2.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、仕事を丁寧にこなしていると感じますか。」(n=108)と質問したところ、「非常にそう感じる」が13.9%、「ややそう感じる」が42.6%という回答となりました。

Q2.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、仕事を丁寧にこなしていると感じますか。Q2.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、仕事を丁寧にこなしていると感じますか。

・非常にそう感じる:13.9%

・ややそう感じる:42.6%

・あまりそう感じない:25.9%

・全くそう感じない:0.9%

・変わらない/わからない:16.7%

 

  • 大学院修了者の提案頻度、約半数が「学部卒の部下と比べて多い」と回答

 「Q3.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、業務への提案頻度が多いと感じますか。」(n=108)と質問したところ、「非常にそう感じる」が13.9%、「ややそう感じる」が33.3%という回答となりました。

Q3.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、業務への提案頻度が多いと感じますか。Q3.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、業務への提案頻度が多いと感じますか。

・非常にそう感じる:13.9%

・ややそう感じる:33.3%

・あまりそう感じない:28.7%

・全くそう感じない:7.4%

・変わらない/わからない:16.7%

 

  • 大学院修了者の業務推進力、半数以上が「学部卒の部下と比べて高い」と回答

 「Q4.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、業務推進力等が高いと感じますか。」(n=108)と質問したところ、「非常にそう感じる」が15.7%、「ややそう感じる」が37.0%という回答となりました。

Q4.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、業務推進力等が高いと感じますか。Q4.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、業務推進力等が高いと感じますか。

・非常にそう感じる:15.7%

・ややそう感じる:37.0%

・あまりそう感じない:25.9%

・全くそう感じない:4.6%

・変わらない/わからない:16.7%

 

  • 大学院修了者と学部卒の違い、「論理的思考力が高い」が52.8%、「データ分析能力が高い」が45.4%

 「Q5.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、他にどのような違いがあると思いますか。(複数回答)」(n=108)と質問したところ、「論理的思考力が高い」が52.8%、「データ分析能力が高い」が45.4%、「専門的な知見がある」が40.7%という回答となりました。

Q5.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、他にどのような違いがあると思いますか。(複数回答)Q5.大学院修了者の部下は学部卒の部下と比べ、他にどのような違いがあると思いますか。(複数回答)

・論理的思考力が高い:52.8%

・データ分析能力が高い:45.4%

・専門的な知見がある:40.7%

・自己管理能力が高い:25.9%

・長期的視野がある:25.0%

・問題解決能力が高い:22.2%

・業務改善能力が高い:20.4%

・プレゼン力が高い:20.4%

・大学院修了の部下の方が即戦力になる:7.4%

・その他:0.9%

・特にない:13.0%

・わからない/答えられない:0.9%

 

  • 「学習意欲が高い」や「優秀で頼りになる」などの違いも

 Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、大学院修了者の部下と学部卒の部下に感じる違いがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=107)と質問したところ、「学習意欲が高い」や「優秀で頼りになる」など59の回答を得ることができました。

 

<自由回答・一部抜粋>

・48歳:学習意欲が高い。

・45歳:優秀で頼りになる。

・40歳:思考能力が高い。

・44歳:難しいことへのチャレンジ精神がある。

・48歳:自己分析がきちんと出来ているせいか、仕事に対する、提案力、自分のこの力を生かせることが出来るとか、積極的に自分の得意能力分野を業務に生かせると、積極的にアピールしてくれる。仕事に対する理解度が高い。

・40歳:課題や業務を指示待ちではなく、主体的に取り組む姿勢が見られる。

・47歳:発想力、忍耐力が高い。

 

  • 大学院修了者の部下に関するオンボーディングに、約7割が「課題」を実感

 「Q7.大学院修了者の部下に関するオンボーディング(教育・育成プログラムの1つで、新しく組織に入ったメンバーに対して手ほどきをおこない、早期の即戦力化を促し離職を防ぐ方法)に関して、課題を感じたことはありますか。」(n=108)と質問したところ、「非常に課題を感じる」が21.3%、「やや課題を感じる」が45.4%という回答となりました。

Q7.大学院修了者の部下に関するオンボーディング(教育・育成プログラムの1つで、新しく組織に入ったメンバーに対して手ほどきをおこない、早期の即戦力化を促し離職を防ぐ方法)に関して、課題を感じたことはありますか。Q7.大学院修了者の部下に関するオンボーディング(教育・育成プログラムの1つで、新しく組織に入ったメンバーに対して手ほどきをおこない、早期の即戦力化を促し離職を防ぐ方法)に関して、課題を感じたことはありますか。

・非常に課題を感じる:21.3%

・やや課題を感じる:45.4%

・あまり課題を感じない:27.8%

・全く課題を感じない:5.6%

 

  • 具体的な課題、「大学院修了者の部下が持っている専門知識を活かせる研修が組みにくい」が44.4%で最多

 Q7で「非常に課題を感じる」「やや課題を感じる」と回答した方に、「Q8.大学院修了者の部下に関するオンボーディングに関して、課題に感じた部分を教えてください。(複数回答)」(n=72)と質問したところ、「大学院修了者の部下が持っている専門知識を活かせる研修が組みにくい」が44.4%、「大学院修了者向けのオンボーディング用コンテンツがない」が40.3%、「どのように教えたら良いのかわからない」が34.7%という回答となりました。

Q8.大学院修了者の部下に関するオンボーディングに関して、課題に感じた部分を教えてください。(複数回答)Q8.大学院修了者の部下に関するオンボーディングに関して、課題に感じた部分を教えてください。(複数回答)

・大学院修了者の部下が持っている専門知識を活かせる研修が組みにくい:44.4%

・大学院修了者向けのオンボーディング用コンテンツがない:40.3%

・どのように教えたら良いのかわからない:34.7%

・大学院とは異なるビジネスにおける習慣や自社の文化への適用がさせにくい:34.7%

・大学院修了者部下との相互コミュニケーションが難しい:30.6%

・学部卒の部下と同じように指摘していいのか分からない:29.2%

・研修や体制を整える際の既存社員の負担の大きさ:19.4%

・態勢が整っていない:13.9%

・その他:1.4%

・わからない/答えられない:5.6%

 

  • 大学院修了者の部下に関するオンボーディングに課題を感じない理由、「十分なレベルの知識が備わっており、オンボーディングの内容が定着しやすいから」が30.6%で最多

 Q7で「あまり課題を感じない」「全く課題を感じない」と回答した方に、「Q9.大学院修了者の部下に関するオンボーディングに課題を感じない理由を教えてください。(複数回答)」(n=36)と質問したところ、「十分なレベルの知識が備わっており、オンボーディングの内容が定着しやすいから」が30.6%、「学部生部下よりも学習意欲が高いから」が25.0%という回答となりました。

Q9.大学院修了者の部下に関するオンボーディングに課題を感じない理由を教えてください。(複数回答)Q9.大学院修了者の部下に関するオンボーディングに課題を感じない理由を教えてください。(複数回答)

・十分なレベルの知識が備わっており、オンボーディングの内容が定着しやすいから:30.6%

・学部生部下よりも学習意欲が高いから:25.0%

・自主性が備わっており、自らキャッチアップしていくから:19.4%

・論理的思考力が高いため、効率的にオンボーディングに取り組めるから:19.4%

・学部卒の部下よりもオンボーディングがしやすいから:16.7%

・学部卒と比べ2年遅れているという危機意識から、モチベーション高く研修に取り組んでくれるから:8.3%

・柔軟な思考を持っているため、成長が分かりやすいから:2.8%

・その他:2.8%

・わからない/答えられない:30.6%

 

  • まとめ

 今回は、大学院修了をしている部下がいた経験がある総合職管理職108名を対象に、総合職管理職から見た大学院修了部下の意識調査を実施しました。

 

 まず、管理職の多くが、論理的思考力、業務の丁寧さ、提案頻度、業務推進力などの様々な点において、学部卒の部下よりも大学院修了者の部下のことを、高く評価していることが明らかとなりました。また、「学習意欲の高さ」や、「頼りになる」などの声も届いており、大学院修了者の部下に対して、高い期待が伺える内容となりました。大学院修了者の部下が組織に加わった際に実施される教育、すなわちオンボーディングに関しては、約7割が課題を実感しており、具体的には「専門知識を活かせる研修が組みにくいこと」や「大学院修了者向けのオンボーディング用コンテンツがない」などを指摘する声が挙がりました。一方で、「オンボーディングに課題を感じない」と回答している約3割の管理職からは、「十分なレベルの知識が備わっており、オンボーディングの内容が定着しやすいから」や、「学部生部下よりも学習意欲が高いから」など、大学院修了者が優秀だからこそ、オンボーディングが捗っているという実態もあることが分かりました。

 

 今回の調査では、大学院修了者の部下に対して、管理職の評価は高く、期待が寄せられていることが明らかとなりました。優秀だからこそもっと活躍できるはずという前提があり、その能力を引き出し切れていないオンボーディング体制に課題を実感している声も寄せられました。優秀な大学院修了者が遺憾無く能力を発揮するためにも、より専門知識を活かせる教育の仕組みを取り入れる必要があると言えるのではないでしょうか。

 

  • オンボーディング課題のご相談

 アカリクでは大学院修了者のオンボーディングに関する無料相談を実施しております。ご希望の方は以下の問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

アカリクお問い合わせフォーム:https://biz.acaric.jp/inquire

 

  • アカリクについて

 アカリクは「知恵の流通の最適化」というコーポレートミッションのもと、大学院生や研究者の方々のキャリア支援を行っています。高度研究機関である大学院・その他研究機関において日々産み出される「知恵」を広く社会・産業界につなぐことで価値を創出し、「知恵の流通」の最適化に貢献していくことを目指しています。大学院生のキャリア選択肢を増やすことで、大学院進学者が増え、結果として日本の研究レベルが上がると考えられます。そして、優秀な研究者がさまざまな場所で活躍することで、世の中の研究開発活動が活発化し、たくさんのイノベーションが生まれ続ける、そんな世界を実現するためのインフラとなることを目指します。

 

アカリク企業様向けサイト:https://biz.acaric.jp/

 

  • 会社概要

会社名:株式会社アカリク(https://acaric.co.jp/

創業 :2006年11月

代表者:代表取締役社長 山田 諒

所在地:東京都渋谷区渋谷2-1-5 青山第一田中ビル2階

資本金:1億1500万円

事業 :大学院生・ポスドク向け就活情報サイト「アカリク」の運営、研究分野・業種・職種別イベントの企画開催、大学等でのキャリアセミナーの実施、新卒大学院生・若手研究者・大学院出身者の人材紹介、オンラインLaTeXエディター「Cloud LaTeX」の運営など

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東京都渋谷区渋谷2-1-5 青山第一田中ビル2階
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代表者名
山田 諒
上場
未上場
資本金
1億1500万円
設立
2010年05月