就活生の選考意欲が下がる要因トップは「選考ステップが多い」。上がる要因トップは「交通費の支給」。|24卒就活生の選考に関する意識調査レポート
就職活動の方法や働き方が変化し、就職活動における価値観の多様化が進むなか、就活生が選考中や内定承諾後の対応として企業に求めることをアンケートで調査しました。今回は調査結果レポート第二弾です。
・調査結果レポート第一弾はこちら
https://hr.sonar-ats.jp/1213_24research1
・調査レポート全文をダウンロード
https://hr.sonar-ats.jp/24research_wp
<このレポートで分かること>
・選考参加意欲が下がる要因
・選考参加意欲が上がる要因
・入社意欲が高まる内定者フォロー など
【調査結果(一部抜粋)】
「選考ステップが多い」と選考参加意欲が下がる要因に。
選考の参加意欲が下がった理由を聞いたところ、「選考ステップが多い」が19.3%で最も多い回答。フリーアンサーで、選考終盤で不合格となった場合の影響や、他社と並行して受けている選考への弊害が挙げられていました。
次いで、「面接官の態度が悪い」が16.1%で多く、威圧的な態度や遅刻してきたにも関わらず謝罪も無かったといった意見が挙げられていました。
上がる要因は「交通費の負担」や「フィードバックを受けられる」
選考の参加意欲が上がる(上がった)取り組みを聞いたところ、「交通費などを負担してくれる」が18.3%と最も高い回答。その理由として、就職活動中はアルバイトを制限しているためといった意見が挙がっていました。次いで、「フィードバックを受けられる」が17.9%、「仕事などの情報が分かりやすい」16.6%や「先輩社員との座談会」16.5%などが上位にありました。
学生の志望度を意識した選考ステップの設計が重要 Thinkings CHRO 佐藤邦彦
24年卒の就活生は、学生時代のほとんどをコロナ禍で過ごし「Z世代」と呼ばれている世代です。今回、「選考への参加意欲」をテーマに調査を実施しました。その結果の考察から採用活動のヒントをお届けしたいと思います。
まず、選考への参加意欲が下がる要因として「選考ステップが多い」が挙がりました。この結果から、選考ステップは減らした方がいいのでは?と考えてしまいそうですが、単純にステップを減らすだけでは企業と就活生の相互理解に不安が残ってしまいます。重要なのは、選考ステップの全体設計です。
複数回の面接で毎回同じような質問をされるといった重複感は、志望度低下に繋がります。しかし、それぞれの選考ステップの目的を明確にし、必要な情報の提供と引き出す設計ができていれば、選考ステップ数による志望度低下は避けられます。
参加意欲が上がる要因を見ると、「フィードバック」や「先輩社員との座談会」といった項目が上位に入っています。つまり、学生にとって知りたい情報が得られるステップであれば、参加意欲が下がる可能性は低いということです。就活生も、自分にとってどの環境が一番フィットするのかをしっかり見極めたいと考えているので、必要なステップがきちんと設計されていれば、それ自体が志望度向上にも繋がります。
企業にとっても、目指している採用を実現するには、どのような選考プロセスが適切なのか?という視点に立ち返り、企業と就活生、双方にとってwin-winの選考を作り上げることが重要なのではないでしょうか。
<佐藤邦彦 プロフィール>
東京理科大学 理工学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。業務改善・IT導入支援などのコンサルティングに従事したのち、2003年にアイ・エム・ジェイに転職し事業会社人事としてのキャリアをスタート。7年半の在籍中、採用、育成、制度運用、組織開発、労務などを幅広く担当し、後半はチームマネジメントを経験。2011年にIMAGICAグループに移りグループ人事を担当。以降、2014年よりライフネット生命にて人事総務部長、2017年より電通デジタルにて人事部長を歴任。2020年4月よりリクルートワークス研究所に参画し、2022年8月まで『Works』編集長を務める。2022年10月にThinkings株式会社 執行役員CHROに就任。
・X(旧Twitter)アカウント
https://twitter.com/Ksato_Thinkings
【調査概要】
・調査対象:2024年3月卒業見込みの就活生
・調査人数:200名(文系120名、理系80名)
・調査期間:2023年10月
・調査方法:オンラインアンケート
・調査主体:Thinkings株式会社
「採用管理システムsonar ATS」 について( https://hr.sonar-ats.jp/1213_24research2 )
2022年にサービス提供開始から10周年を迎え、導入実績は株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、株式会社ジェーシービー、トヨタ自動車株式会社、LINE株式会社など、2023年10月現在1,700社を突破しました。
sonar ATSは、新卒、中途とわず、各応募経路からの候補者データを一元管理。応募書類の管理や選考案内の連絡といった煩雑な作業を自動化し、採用業務を効率化します。また、ドラッグ&ドロップで候補者一人ひとりに合わせた採用プロセスを設計でき、候補者に寄り添った採用活動が行えます。新卒採用の通年化に伴う、年度に縛られない採用管理にも活用可能です。
2023年4月には、AIを活用して書類選考等の判定精度向上を支援する機能「sonar AI(ソナーエーアイ)」を公開しました。
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・sonar AIについて
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Thinkings株式会社について
変わりゆく時代の潮流を読み解く視点と、取り残された課題に寄り添う姿勢。何気ない”問い”を丁寧に見つけることから、私たちの挑戦が始まりました。Thinkingsは、テクノロジーとデザインの力で、組織づくりをサポートするHR Tech企業です。
会社名 : Thinkings株式会社
代表者 : 代表取締役社長 吉田 崇
設立 : 2020年1月
所在地 : 東京都中央区日本橋本町4-8-16 KDX新日本橋駅前ビル5階
URL : https://www.thinkings.co.jp
事業内容:新卒・中途採用向け採用管理システムを主軸とするHRTech事業及び、HRサービスを総合的に購買・導入支援するマーケットプレイス事業
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