【受賞】バイオサイエンスの権威「日本農芸化学会」中四国支部技術賞に決定! 未利用資源オリーブ葉の微生物変換による高機能性化粧品開発、岡山大学と日本オリーブの共同研究業績が評価

日本オリーブ株式会社

日本オリーブ株式会社(本社:岡山県瀬戸内市、代表取締役社長:服部 芳郎)が岡山大学とともに行ってきたオリーブ葉に関する研究が、2026年度「日本農芸化学会中四国支部技術賞」を受賞いたしました。授賞式及び受賞講演は、2026年9月10日(木)に支部創立25周年記念 2026年度 中四国支部大会(第75回講演会)(於:鳥取市)にて行われました。

今回の受賞は、長年続けてきたオリーブ葉の研究において、以下の3点が高く評価されたものです。

①     革新的技術による新規物質の創出

構造が複雑な天然化合物の特定部位のみを変化させる、創薬分野の先端技術「微生物変換」を大半が廃棄されていたオリーブ葉に応用し、圧倒的な抗酸化効果をもつ新規物質「Bオリボール」を創出した先進性、独創性。

②     致命的な課題の克服と大量生産技術の確立

化粧品として致命的だった発酵臭を克服するため、35種の花から100株以上の菌をスクリーニングし、独自の「オリーブ花由来黒酵母」を発見。さらに、その複雑な増殖サイクルを解明して大量培養技術を確立し、商業化への道を切り拓いた点。

③     地域産業への貢献とサステナビリティ

100年の伝統を持つ瀬戸内のオリーブ栽培において、これまで高付加価値利用されてこなかった「葉」や「花」という未利用資源をサステナブルな高付加価値成分へと転換させた点。その研究成果を5種の高機能化粧品として製品化しており、地域産業の活性化と農芸化学分野の実用的発展に貢献している点。

【Bオリボール(B-Olivol)とは】

オリーブ葉に特徴的なポリフェノール「オレウロペイン」を、オリーブ花由来黒酵母の酵素の力で特異的に構造変化させて創り出した新規物質が「Bオリボール(B-Olivol)」です。

Bオリボールは、原料であるオリーブ葉や、既知の抗酸化剤ビタミンCやビタミンEをはるかに凌駕する高い抗酸化力を有しています。さらに、細胞自身が作り出す内因性抗酸化物質「グルタチオン」の産生を促進し、酸化ストレスに強い肌細胞へと導きます。コラーゲンの産生促進や、コウジ酸を上回る優れた美白効果、シワ改善効果などが科学的に実証されています。

【受賞者コメント】 

今回の技術賞は、弊社が掲げる『忘れられたオリーブの価値を追究する』という精神がひとつ形になり、評価していただいたものと思います。
弊社は戦中の1942年、日本ではオリーブの存在すらほとんど知られていなかった時代に、牛窓の山にオリーブを植えました。軍から山を芋畑にせよと求められた創業者の服部和一郎が、『芋畑にすると、国土から緑が失われ、瀬戸内の素晴らしい景観が損なわれる』として、実がつくかもわからない木を植え続けたのが始まりです。以来、正社員の一割以上を研究開発に充て続けてきました。
その蓄積に加え、岡山大学の神崎浩先生・仁戸田照彦先生と研究室の皆さん、岡山県工業技術センターの方々との産学官連携があったからこそ今日があります。心より感謝申し上げます。
オリーブの可能性を歴史・文化を土台に総合研究している会社は、世界に私たちしかありません。この取り組みを、今後も愚直に続けてまいります。

  日本オリーブ株式会社 代表取締役社長 服部芳郎

商品化への道のりは、決して平坦ではありませんでした。最初に立ちはだかったのは試作品から漂うパンの発酵臭という課題であり、続いて量産化の段階では、変換活性を示さない菌体が何度も得られるという技術的な壁にぶつかりました。これらの難局を乗り越えられたのは、岡山大学の神崎先生による微生物選抜や培養条件の緻密なご指導に加え、岡山県工業技術センターの研究員の方々からの実践的な技術指導があったからです。まさに地元の「産学官」が一体となり、全ての壁を乗り越えて商品化を叶えることができました。今後も深く連携しながら、オリーブ未利用資源の新たな可能性を切り拓いてまいります。

  日本オリーブ株式会社 開発担当者:徐恵美、菊地敬一

基礎研究の段階では、オリーブ葉という未利用素材が持つ『眠れる力』を、いかにして産業へと昇華させるかという点に腐心しました。地道な実験の積み重ねが、この度の技術賞という形で社会的な裏付けを得られたことを、非常に光栄に思います。地域の企業との産学連携により、科学的な研究に加えて商品開発にもつなげられる事例として、将来、この学会で同じような活動が広がっていくことを期待しています。

  岡山大学学術研究院 環境生命自然科学学域(農学系)客員教授
  京都女子大学高等教育開発センター教授 神崎 浩

【受賞情報】

受賞タイトル「日本農芸化学会中四国支部技術賞」

業績題目「未利用資源オリーブ葉の微生物変換による高機能性化粧品の開発」

受賞者 代表者 日本オリーブ株式会社 代表取締役社長 服部 芳郎

    共同研究者 日本オリーブ株式会社 研究開発部部長 徐 恵美

          日本オリーブ株式会社 研究開発部リーダー 菊地 敬一

          岡山大学学術研究院 環境生命自然科学学域(農学系)客員教授
          京都女子大学高等教育開発センター教授 神崎 浩

【日本農芸化学会、および中四国支部技術賞について】

日本農芸化学会は、農芸化学分野の基礎及び応用研究の進歩を図り、科学・技術・文化の発展に寄与することを目的に、ビタミン学の父と呼ばれる鈴木梅太郎博士らによって 1924年に設立された伝統ある学術団体です。バイオサイエンス・バイオテクノロジーを中心に、大学・研究所・企業の研究者が多数所属しています。

中四国支部技術賞は、同分野において注目すべき実用的価値のある技術的業績をあげた会員に授与される栄誉ある賞です。地域資源を活かした革新的な産業化・製品化の推進、ならびに産学連携における最高峰の賞の一つとして高く位置づけられています。

【オリーブ葉基礎研究・競争的資金・特許・商品開発の歩み】

1997年 岡山大学との共同研究開始

2002年 自社農園産オリーブ葉エキス配合薬用美白シリーズ発売

2008年 科学技術振興機構(JST)の重点地域研究開発推進プログラム・地域ニーズ即応型に採択

2010年 Bオリボールが新規物質として認められ物質特許登録(岡山大学との共同出願、特許第4652355号、オリーブ葉抽出物を酵母処理することにより得られる抗酸化物質)

2011年 科学技術振興機構(JST)の研究成果最適展開支援プログラムA-STEP・シーズ顕在化タイプに採択

2014年 岡山県産業振興財団の平成26年度きらめき岡山創成ファンド支援事業助成金に採択

2016年 INCI名※1登録 

INCI名 Aureobasidium Pullulans/Olive Leaf Extract Ferment Filtrate

2018年 化粧品表示名称※2登録 

表示名称 アウレオバシジウムプルランス/オリーブ葉エキス発酵液

2019年 オリーブ花由来黒酵母とそれを用いたBオリボールの製造方法に関する特許登録(岡山大学との共同出願、特許第6609132号、抗酸化性化合物及びそれを含有する組成物の製造方法、並びに、それに用いられる新規微生物)

以下、アウレオバシジウムプルランス/オリーブ葉エキス発酵液配合化粧品発売

2021年10月 「オリーブマノン エスペランサ エマルシオン」の発売

2022年9月 「プリニオリーバ スキン オキシバランシングエッセンス」発売

2023年3月 「プリニオリーバ スキン シコンレスキューバーム」発売

2023年9月 「オリーブマノン ソレアード エッセンス」発売

2023年10月 「オリーブマノン レジュミエント クリーム」発売

※1アメリカ合衆国の業界団体Personal Care Products Council(PCPC)が制定した化粧品成分の国際共通表示名称

※2日本化粧品工業連合会が作成・管理する、化粧品の全成分表示に使用する成分名

【牛窓オリーブ園情報】

   1942年、創業者服部和一郎(現社長の曽祖父)は百年先の牛窓の景観を保つため、また、「オリーブは薬用になり、食用になり、灯火にもなる」と考えて阿弥陀山を開墾してオリーブ園を開園しました。現在、約10ヘクタールに約2,000本の規模で栽培を行いながら、岡山県南有数の観光スポットとなっています。入場無料・年中無休

【企業情報】

  第二次世界大戦中、岡山県有数の商家の第11代当主 服部和一郎は「食料確保のため、山を芋畑に」と軍部から要請され、「芋畑にすると、国土から緑が失われ、瀬戸内の素晴らしい景観が損なわれる。オリーブは薬用になり、食用になり、灯火にもなる」と考え、1942年4月19日、開墾した阿弥陀山中に、平和の象徴オリーブを植樹しました。(2026年は開園84周年)

1949年6月1日、日本オリーブ株式会社を設立と同時に、第一号商品「オリーブマノン バージンオイル」(オリーブ油100%の純粋化粧用油)を発売。

日本でのオリーブオイル需要増に対応するため、1992年には世界一のオリーブ生産国スペイン トルトサにも自社オリーブ園を開設し、現在、牛窓オリーブ園で10ヘクタール、約2,000本、トルトサオリーブ園で45ヘクタール約3,100本の栽培・収穫・加工を生産者として行いながら、オリーブのオイルのみならず果汁・葉エキスなどの基礎研究・医薬部外品や化粧品の商品開発、販売を行っています。(2026年は開園34周年)

【会社概要】

 社名:日本オリーブ株式会社

 代表取締役社長:服部芳郎

 住所:岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓3911-10

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会社概要

日本オリーブ株式会社

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URL
http://www.nippon-olive.co.jp
業種
製造業
本社所在地
岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓3911-10
電話番号
0869-34-9111
代表者名
服部芳郎
上場
未上場
資本金
4025万円
設立
1949年06月