【イベントリポート】e-dashが取手市立取手西小で脱炭素に関する出張授業を実施
〜身近な学校生活におけるCO2排出量の可視化を通して、脱炭素への理解を推進〜
授業実施の背景
取手市と三井物産は2023年9月、「SDGs推進に関する包括連携協定」の締結を発表しました。
本協定で三井物産は、市内小中学校での探究学習プログラム「三井物産『サス学』アカデミー」や三井物産グループが行う脱炭素ビジネスを含む各種取り組みの紹介を通じて、取手市経済や教育の発展に資する連携・協力を行い、SDGsを推進します。
この一環で当社は、「三井物産『サス学』アカデミー」に協力し、対象となる公立小中学校のCO2排出量の可視化および脱炭素に関する授業を行うこととなりました。
関連リリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000138.000095916.html
授業の内容
授業は、取手西小の4年生(35人)に向けて実施しました。
テーマは「地球温暖化の原因CO2について考えてみよう」。講師は、セールス&マーケティング部の甲斐綾乃が務めました。
甲斐はまず、地球温暖化の仕組みや影響について解説。
温暖化が進めば「強い台風や大雨が増える」「コロナウイルスみたいな新しい病気がはやる」など、私たちの身近にも深刻な影響があると説明しました。
その上で、温暖化を食い止めるために、世界中の国や企業が「2050年、カーボンニュートラル」を目指して取り組みを進めていることを伝えました。
授業の後半では、日常生活と地球温暖化との関わりを知ってもらうため、学校生活を通して排出されるCO2について考えました。
「教室や廊下の明かり」「給食を作るとき」などCO2が排出される具体的な場面を紹介した上で、CO2排出量がどのような考え方で計算されるかを解説。実際の計算式を示しながら、同校では2022年度に電気の使用だけでも「約57トン」のCO2が排出されていたことを発表しました。
このCO2排出量に関して、甲斐はさらに「1年間で57トンのCO2をすべて森で吸収するためには、大きく育ったスギの木が何本必要でしょうか」と質問を投げかけました。
選択肢は「約1,000本、約5,000本、約24,000本」の3つ。
最終的に「約24,000本」という正解を発表すると、一部の児童たちからは「えっ」と驚く声が聞こえました。
質疑応答では、児童から「CO2を1番吸う木の種類は何ですか」「木はどこからCO2を吸収しているのですか」などという質問が寄せられたほか、「CO2を吸収するためにはすごく多くの土地が必要だと分かった」「CO2は一度出してしまうと処理が大変だと思った」という感想も発表されました。
▲3択問題に対して、自分が正解だと思う選択肢に手を挙げる児童たち
授業に参加した児童たちは現在、「三井物産『サス学』アカデミー」を通して、学校活動における脱炭素推進のための具体的なアクションづくりを進めています。
取り組みに伴走する東京都市大学の杉浦正吾教授は「どのくらいの量のCO2が排出されているか分からないと、どんな対策をしていいかも分からない。今回の授業で習ったことを脱炭素のアイデアを考える上での材料にしてください」と授業を締めくくりました。
当社は引き続き、取手西小のCO2排出量の可視化を実施し、児童たちが主導するCO2排出量削減に向けた取り組みに協力していきます。また、今後も自治体や企業と一体となり、脱炭素への理解促進に向けた勉強会や出張授業に積極的に取り組んでまいります。
「三井物産『サス学』アカデミー」について
三井物産では社会貢献活動として「地域貢献」「環境」「人材育成」を重点分野に定めており、このうち、「人材育成」の一環として、2014年度より「三井物産『サス学』アカデミー」を開講しています。子どもたちが三井物産の多種多様な事業活動を参考に、地球が抱えている課題を自分ごととしてとらえ、サステナブルな未来をつくるためのアイディアを周囲と協働し実行する力を育むことを目的とした探求学習プログラムです。
URL:https://www.mitsui.com/jp/ja/sustainability/contribution/education/sasugaku/index.html
「e-dash」とは
「e-dash」は、CO2排出量削減への取り組みを総合的にサポートする三井物産発のサービスプラットフォームです(※3)。
脱炭素の第一歩であるCO2排出量の可視化については、電気やガス等のエネルギーの請求書をアップロードするだけで、事業を通じたCO2排出量(Scope 1・2)を自動で簡単に算出するなど、計算の手間を削減しながら正確なデータを蓄積できる仕組みを提供しています。サプライチェーン排出量(Scope 3)についても、ソフトウェア上で手軽に算出・可視化が可能です。
「e-dash」でのCO2排出量の算出については、大手監査法人による第三者検証を実施し、日本政府が策定した算定ガイドラインに基づいた正確な算定方法でご提供しています(※4)。
さらに、CO2排出量の可視化に留まらず、三井物産のネットワークも活用しながら、CO2排出量削減の各種施策の実行を支援します。
※1:GHGプロトコルとは、温室効果ガス(GHG)排出量を算定・報告する際の国際的な基準(参考:環境省「グリーンバリューチェーンプラットフォーム」)
※2:当社調べ
※3:三井物産、CO2排出量可視化・削減クラウドサービスを提供する「e-dash株式会社」を設立(2022年3月1日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000095916.html
※4:国内初、大手監査法人によるCO2排出量可視化サービスの第三者検証を実施(2022年6月30日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000095916.html
取手市 概要
所在地:〒302-8585 茨城県取手市寺田5139番地
URL:https://www.city.toride.ibaraki.jp/
概要:茨城県の県南地域に位置する東京方面からの玄関口。人口は約10万人。南を利根川、北を小貝川に囲まれた水と自然豊かな街であると同時に、東京から1時間圏内でアクセスすることができる。
取手西小学校 概要
開校:2016年4月1日
所在地:〒302-0026 茨城県取手市稲70
URL:https://www3.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=0810021
概要:理科教育に力を入れており、2022年11月には給食の生ゴミから作った堆肥で植物を栽培・観察するという教育計画やその実践が認められ、「第25回げんでん科学技術振興事業」の小学校の部で大賞を受賞した。また、2022年度よりSDGsの視点を取り入れた授業を推進し、2023年3月には児童が考えた「私たちでもこの未来・地球を変えられる!」というキャッチフレーズのもと「SDGs宣言」をした。
三井物産 会社概要
設立:1947年7月25日
所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-2-1
コーポレートサイト:https://www.mitsui.com/jp/ja/index.html
事業内容:
金属資源、エネルギー、プロジェクト、モビリティ、化学品、鉄鋼製品、食料、流通事業、ウェルネス事業、ICT事業、コーポレートディベロップメントの各分野において、全世界に広がる営業拠点とネットワーク、情報力などを活かし、多種多様な商品販売とそれを支えるロジスティクス、ファイナンス、さらには国際的なプロジェクト案件の構築など、各種事業を多角的に展開
e-dash 会社概要
設立:2022年2月7日(三井物産100%子会社)
所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-2-1
コーポレートサイト:http://corp.e-dash.io/
事業内容:
▼CO2排出量可視化・削減サービスプラットフォーム「e-dash」の開発・運営
▼カーボンクレジットのマーケットプレイス「e-dash Carbon Offset」の運営
https://carbon-offset.e-dash.io/
▼カーボンニュートラルを加速させるメディア「accel.」の運営
▼国内企業における環境対策情報の検索サイト「accel.DB」の運営
【お客様からのお問い合わせ先】
e-dash株式会社 営業担当
e-mail: hello@e-dash.io
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