モノグサ、住友商事と資本業務提携

シリーズCラウンドにて複数の事業会社から出資を受け、成長戦略と協業を加速

モノグサ株式会社

記憶のプラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を提供するモノグサ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 竹内孝太朗、畔柳圭佑)は、第三者割当増資と株式譲渡を通じ、総額約18.5億円のシリーズCラウンドを実施いたしました。

本ラウンドでは、リード投資家である住友商事株式会社と資本業務提携を締結いたしました。また、既存株主であるグローバル・ブレイン株式会社にも共同リードとして追加出資いただいたほか、同社が運営する東急建設株式会社、三井化学株式会社およびANAホールディングス株式会社のCVCからも出資いただきました。

また、既存株主であるファーストライト・キャピタル株式会社からも追加出資を受け、当社の事業成長をさらに推進する体制を構築しました。

■ 背景

当社は創業以来、「記憶を日常に。」をミッションとして掲げ、記憶のプラットフォーム「Monoxer」の開発・提供を行ってまいりました。創業初期は学習塾や私立学校といった教育機関を中心に活用いただいてきましたが、近年は教育DXやEBPMの流れを背景に、公教育や自治体での導入も拡大しています。また、人手不足やリスキリング需要の高まりを受け、企業における人材育成やタレントマネジメントの領域でも活用が拡大しています。

たとえば大手小売業では販売員向け資格試験対策に導入され、合格率の向上や短期間で効率的に学習を進められる仕組みとして効果を上げています。また大手リース関連企業では営業研修に活用され、商品知識や提案力の定着を通じて商談獲得率の大幅な改善が確認されました。さらに現業職・技能職の領域でも、反復学習による知識・技能の習熟が進み、教育にとどまらず幅広い分野で成果を上げています。

今後は、当社が培ってきた記憶のノウハウやテクノロジーと、各業界のナレッジやデータを組み合わせ、これまで育成や継承が難しいとされてきた技能や知識の伝承・可視化に取り組んでいきます。現場に蓄積された知識や経験を誰もが学び、活用できる形に変えることで、人と組織の成長を支援するイネーブルメントの仕組みを広げていきたいと考えています。モノグサは、一人ひとりの知識や経験を将来へとつなげ、「記憶のプラットフォーム」として学びとキャリアを支えていきます。


■ 資金調達の背景および使途

①人的資本領域でのさらなる展開

企業における人材育成や技能継承の重要性はますます高まっています。Monoxerはすでに 資格取得における支援で成果を上げており、大手小売業の販売員資格試験対策では合格率の向上や学習効率改善が確認されています。加えて、セールスイネーブルメント領域においても、営業現場で必要な商品知識や提案内容、FAQ対応などを反復学習で定着させることで、商談成果の大幅な改善につながっています。

 

さらに、企業での導入を通じて、社内にあるマニュアルや教育資料が十分に活用されていないという課題も明らかになりました。今後は、これらの資料から学習コンテンツを自動生成できる仕組みを提供し、社員研修や教育管理をより効率的に支援していきます。

また技能承継の分野では、製造や建設などの現場に蓄積されてきた知識や技能を組織全体で共有し、継続的に活用できる仕組みづくりを、パートナー企業と共に事業開発として本格的に進めていきます。

今後は、当社が培ってきた記憶のノウハウやテクノロジーと、各業界が有するナレッジやデータを組み合わせ、これまで継承が難しいとされてきた知識や暗黙知を誰もが学び活用できる形に変えていくことに挑戦するとともに、こうした成果を基盤に人材強化やプロダクト開発、マーケティングへの投資を進め、より幅広い業界・企業への展開を加速していきます。

②教育領域でのさらなる展開

Monoxerは教育現場での導入が広がっており、公立学校では学習履歴や記憶定着データを活用した個別最適化の支援が評価されています。ある学校では、漢字や英単語の基礎力強化に取り組んだ結果、定期テストの得点率が改善し、学習に苦手意識を持っていた生徒も自信を持って取り組む姿勢が生まれています。また、教員側では採点や集計業務の効率化が進み、授業準備や個別指導に時間を充てられるなど、学習管理全体の最適化に寄与しています。

一方で、私立学校・塾や専門学校・資格教育機関においても、進学や資格取得を見据えた学習支援ツールとしての導入が広がっており、幅広い層の学習ニーズに応えています。基礎学力の向上だけでなく、学習意欲の維持や学習成果の可視化を通じて、個々の進路選択を後押しする取り組みが拡大しています。

今後も自治体や教育機関との連携を強化し、教育DX推進やGIGAスクール構想の深化に資する形で、公教育と民間教育の両面における活用を広げ、「教育領域全体」での展開を加速していきます。

③ 新規事業への投資

モノグサは既存領域の拡大にとどまらず、新規事業開発にも本格的に取り組んでいきます。すでに未就学児から低学年向けに「Monoxer Junior」をリリースし、家庭における学習習慣の定着や保護者との学習体験の共有を支援しています。さらに今後は、子どもたちが学習習慣を早期に身につけ、その後の学校教育や多様な学びへとスムーズに接続できるような環境づくりにもつなげていきたいと考えています。

また、大学生向けには、学習や教育とキャリアを結びつける新サービスのリリースを予定しております。また、社会人が自らの意思でスキルを高め続けられる仕組みの提供も進めていきます。こうした取り組みを通じて、学齢期から社会人に至るまで「生涯にわたり学び続けられる環境」を実現し、Monoxerの記憶のプラットフォームとしての価値を拡張していきます。

■ 投資家からのコメント

住友商事株式会社 ライフスタイルグループ リテイルSBU長  山元 淳平 氏

当社が展開するサミット・トモズ等の小売事業においても、他業界同様、人手不足という社会課題に直面しています。モノグサが有するAIを活用した記憶定着アプローチは、現場で求められる人材の早期戦力化・生産性向上に貢献するものと期待しています。今回の提携を通じて、モノグサが有する知見・技術と当社の事業運営ノウハウを融合し、小売業界の課題解決に繋がるソリューションの共同開発・価値創出に取り組みます。

グローバル・ブレイン株式会社 Investment Group Partner 吉尾 未来 氏

変化の激しい時代において、学び続けることは個人と組織の成長を支える原動力です。

記憶という学びの根幹を支えるモノグサは、より良い人生を実現する生涯のパートナーとして、今後ますます社会に深い価値を届けていく存在になると確信しています。

リード投資家として、引き続きその挑戦に伴走できることを心からうれしく思います。

ファーストライト・キャピタル株式会社 ベンチャー・パートナー 麻生 要一氏  アソシエイト 鈴木 絢理氏

モノグサが創業した2016年から、すべての資金調達ラウンドで支援をさせていただき、本ラウンドも継続出資の機会をいただき、大変光栄です。「Monoxer」は記憶のプラットフォームとして教育現場での圧倒的な支持を基盤に、近年は企業での活用へと活躍の場を大きく広げています。今回の資金調達が、創業以来のミッションである「記憶を日常に。」の実現をさらに加速させるものと期待しております。引き続きモノグサの更なる成長に貢献して参ります。

東急建設株式会社  執行役員・価値創造推進室長  信貴 弘恵 氏

建設業界では、熟練技術者の知識・ノウハウの継承や、若手人材の育成が喫緊の課題であり、時間外労働の上限規制がある中、より効率的な人材育成(OJT・Off-JT)が求められています。モノグサ社の技術を用い、暗黙知・経験知を「使える知識」として浸透・定着することができれば、当社のみならず業界全体の技術・品質レベルの底上げにつながると期待しています。今回の協業を通じて、モノグサ社の更なる発展に貢献するとともに、弊社においてもその技術を活用した新たな価値創造に努めてまいります。

三井化学株式会社 新事業開発センター CVC部門 統括責任者 前川真太朗 氏

個々の人生に寄り添うことを目指すモノグサの革新的な記憶定着型学習プラットフォームに大きな可能性を感じ、このたび投資を決定しました。現場教育の効率化やDX人材の育成、新事業開発における知識習得支援など、三井化学ならではの多様な活用を期待しています。今回の連携を通じて、製造業における学習体験の新たなスタンダードを共に創出していきたいと考えています。

ANAホールディングス株式会社 上席執行役員 未来創造室長 津田佳明 氏

忘却速度の個人差を考慮した最適な出題によって記憶の定着率を向上させる技術力と、塾や学校だけでなく企業での有効性が認められたことによる今後の成長性を評価して出資を決定しました。また、オペレーション人員を多く抱えるANAグループとして、モノグサのサービス活用による教育訓練に関わる工数削減を期待しています。さらには、航空業界での成功事例を一緒に創出することで、モノグサの企業価値向上に貢献していきたいです。(ANA未来創造ファンド:https://www.anahd-cvc.com/)

※ 本リリースに記載の各社の投資主体エンティティは以下の通りです。

・グローバル・ブレイン株式会社:グローバル・ブレイン7号8号F投資事業有限責任組合

・ファーストライト・キャピタル株式会社:UBV Fund-Ⅱ投資事業有限責任組合

・東急建設株式会社:東急建設ーGBイノベーション投資事業有限責任組合

・三井化学株式会社:MCIイノベーション投資事業有限責任組合

・ANAホールディングス株式会社:AH-GB未来創造投資事業有限責任組合

■ 「モノグサ株式会社」について

モノグサ株式会社は、「記憶を日常に。」をミッションとして掲げ、記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer」の開発・提供をしております。

記憶は、私たち人類の知的活動の根幹を担うものです。

人が何かを認識する時や、判断する時。新しいものを生み出す時や、誰かと交流する時も、そこには自らの中に日々蓄積されてきた記憶という土台が必ず存在し、大きな影響を与えています。一方で「英単語の暗記」のように、記憶することは苦しい活動と捉えられてしまうことが多々あります。その苦しさは、情報が記憶しやすい形に整理されていないことや、記憶定着までの手法や管理が個人の感覚に任されていることに原因がある、と私たちは考えます。

その結果、記憶を無意識に遠ざけるようになってしまい、自らの可能性を形づくる土台をも狭めてしまっているのです。もし、記憶がだれにでも、負荷なく自然に行える活動になったなら、新しい言語を覚えて海外で働くことも、資格をとってなりたい職業に就くことも自由にできます。週末の過ごし方や日常の何気ない会話にすら新たな広がりが生まれることでしょう。

つまり、人の生き方にさまざまな奥行きと選択肢を与えてくれるもの、それが記憶なのです。モノグサは、“記憶をもっと容易に、より日常にすること”を使命とします。すべての人が自らの可能性を最大限に拡げることで、人生をより豊かに、実りあるものにするために。

■会社概要

会社名 :モノグサ株式会社

設立  :2016年8月10日

代表者 :代表取締役 CEO 竹内 孝太朗

     代表取締役 CTO 畔柳 圭佑

所在地 :〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-8-5 住友不動産飯田橋駅前ビル 7階

事業内容:記憶のプラットフォーム Monoxer の開発と運営

URL  :https://corp.monoxer.com/

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会社概要

モノグサ株式会社

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URL
http://corp.monoxer.com/
業種
情報通信
本社所在地
千代田区飯田橋3-8-5 住友不動産飯田橋駅前ビル7階
電話番号
-
代表者名
竹内孝太朗/畔柳圭佑
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年08月