多摩美術大学と湘南藤沢活性化コンソーシアムが「江の島アートフェスティバル」でアーティストたちとシンポジウム
~湘南アートシーンの現在と未来:なぜ湘南はアーティストを惹きつけるのか?地域に根差す作家たちが、土地の魅力と創造の源を語る~

多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所(略称:IAAD、所長:港千尋)と湘南藤沢活性化コンソーシアム/江の島国際芸術祭実行委員会は、江の島アートフェスティバルシンポジウム「創造の海辺で語るアート×デザイン×ライフ」を、2025年5月16日(金)に藤沢市民会館(小ホール)にて開催いたします。
湘南の輝く海は古来より歌に詠まれ、それぞれの時代の感性を育んできました。20世紀には洋画家の鳥海青児や写真家の濱谷浩をはじめ、多くの芸術家がすぐれた作品を生み出し、今日では江の島やビーチ、江ノ電の路線沿いの魅力的な風景が国境を超えて多くの人を惹きつけています。本シンポジウムは、江の島アートフェスティバルの参加企画のひとつとして、湘南を生活と制作の場として活躍する3人のアーティストを招き、生活と風景そして作品をめぐり、この土地の魅力も含めて語り合いたいと思います。

【シンポジウム開催概要】
タイトル:江の島アートフェスティバルシンポジウム「創造の海辺で語るアート×デザイン×ライフ」
日時:2025年5月16日(金)19:00〜20:30
会場:藤沢市民会館・小ホール(神奈川県藤沢市鵠沼東8-1)
参加費:無料
定員:350名(事前申込不要、先着順に着席)
交通アクセス:https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/c-hall/kyoiku/bunka/shisetsu/kaikan-gaiyo.html
シンポジウムURL:https://iaad.tamabi.ac.jp/enoshima-art-festival2025_symposium/
主催:湘南藤沢活性化コンソーシアム/江の島国際芸術祭実行委員会
共催:多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所
登壇者:
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港千尋(写真家、多摩美術大学教授/アートとデザインの人類学研究所所長)
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石川直也(彫刻家、Gallery Gigiオーナー)
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播磨みどり(美術家)
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やんツー(美術家)
登壇者プロフィール
港 千尋|Chihiro MINATO
1960年 藤沢市生まれ。東京都在住。写真家。多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所所長。イメージの発生と記憶などをテーマに広範な活動を続けている。国際展のキュレーションでは第52回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館のコミッショナー、あいちトリエンナーレ2016芸術監督、台湾最大の芸術祭「ロマンチック台三線芸術祭」2023では国際キュレーターを務めた。『風景論ーー変貌する地球と日本の記憶』(中央公論新社、2018年)で2019年度日本写真協会賞受賞。著書多数。『写真論』(中央公論新社、2022年)、『Across The Waters』(ABI+ P3パブリッシング、2022年)。 新刊に『ヒルマ・アフ・クリント 色彩のスピリチュアリティ』(インスクリプト、2025年)。

石川直也|Naoya ISHIKAWA
1987年 東京都生まれ。神奈川県在住。彫刻家、Gallery Gigi オーナー。「彫刻とは何か」という問いに対して、大理石という素材と向き合い、彫刻単体では立つことの出来ない人体彫刻「自立しない人」やアーティストとのコラボレーションによる探求を続ける。江の島アートフェスティバル2025ではキュレーションを担当。2023年神奈川文化賞未来賞受賞。近年の主な展覧会に個展「自立しない人‒繋がりと作法‒」(LOKO GALLERY、東京、2024年)、個展「自立しない人-この世界のどこか-」(KATSUYA SUSUKI GALLERY、東京、2025年)など。

播磨みどり|Midori HARIMA
1976年 横浜市生まれ。神奈川県在住。美術家。印刷メディアとそれにまつわる経験をベースに制作を行う。様々なメディア上に溢れるイメージの白黒コピーで作られた紙の立体やインスタレーションに加え、近年は、版画のプロセスやシステム、その相対的な在り方を使った身体の移動や移行による視点やアイデンティティの複数性について考察しながら、作品と作者の非中心的、非絶対的な在り方の可能性について模索している。近年の主な展覧会に、「場と印刷 Prints/Places」(Maho Kubota Gallery、東京、2023年)、「This is a Mirror」(Shirley Fiterman Art Center、ニューヨーク、2023年)、「裏側からの越境 」(藤沢市アートスペース、藤沢、2022年)など。

やんツー|yang02
1984年 茅ヶ崎市生まれ。神奈川県在住。美術家。今日的なテクノロジーが導入された動きを伴う装置、あるいは既存の情報システム、廃品などを誤用/転用/ハッキングし組み合わせ、平面や立体、インスタレーション、パフォーマンスといった形式で作品を発表している。TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト寺瀬由紀賞。ACCニューヨーク・フェローシップ(2023年)にて6ヶ月渡米。近年の主な展覧会に、「MOTアニュアル2023」(東京都現代美術館、東京、2023年)、「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館、東京、2022年)など。

お問合わせ
多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所
iaa_info@tamabi.ac.jp
アートとデザインの人類学研究所について
「芸術」という営みを数万年におよぶ「人類史の時空からとらえなおす」研究をおこなっています。従来、考古学や文化人類学などの研究に限定されてきた人類の創造活動を、初めて総合的芸術研究の中で正面から対象化し「芸術学×人類学=アート・アンソロポロジー」として発進させたのがはじまりです(2006年に多摩美術大学芸術人類学研究所が開所)。芸術人類学とは、人類史の長大なスパンにおいて過去・現在・未来へと進むあらゆる「表現(リプレゼンテーション)」を、自然と人、人と物、人と人の「関係性において刻々に生成するもの」としてとらえ、そこから人の有機的な心身のはたらきを明らかにしていく行為です。そのため私たちは「アート&デザイン」「ヒューマニティーズ(人文科学)」「サイエンス(自然科学)」の3領域を結びつけ、わが国と世界の民族・文化集団の芸術の生成と展開を先史からみつめ探究しています。人が自然から恵みを受け、その心・知・術によって創造してきたもの表現の蓄積を掘り起こすことによって、私たちは21世紀の現在が最も必要としている、真の「生命力の再生」へ寄与していきたいと考えています。
【公式サイト】https://iaad.tamabi.ac.jp/
【X】@IAA_Tamabi
江の島アートフェスティバルについて
会期:2025年4月12日(土)〜6月1日(日)
会場:江の島島内、島外
主催:湘南藤沢活性化コンソーシアム/江の島国際芸術祭実行委員会
※詳細はウェブサイト(https://www.enoshimart.com/)をご覧ください。
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