ノーリツ、熟練者の経験と勘をAIで代替し「故障診断の労力70%削減」「販売予測の誤差率10pt改善」を創出

株式会社スキルアップNeXt(本社:東京都千代田区、代表取締役:田原 眞一、以下「スキルアップNeXt」)は、株式会社ノーリツ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長 腹巻 知、以下「ノーリツ」)のAI人材育成を2023年から支援しています。
2023年から課題解決型学習プログラム「AI道場」を含めた段階的研修を通じてAI人材育成に取り組み、予備知識ゼロからでも受講者が実践的研修でDataRobot活用スキルを習得し、「故障診断AIアプリ」を開発、関連業務の労力を70%削減(見込み)するなど、事業課題の解決に直結する具体的な成果を創出しました。
導入背景
日本の製造業は、熟練技術者の高齢化とそれに伴う技術の継承、そして深刻化する人手不足という共通課題に直面しています。こうした中、属人的な業務プロセスから脱却し、データに基づいた意思決定を行うDX(デジタルトランスフォーメーション)が急務となっています。
給湯機器大手メーカーのノーリツにおいても、2021年に「DX戦略推進プロジェクト」を発足させ全社的なデジタル変革に向けてPythonや機械学習の専門的知識なしにAIモデルを実装できる「DataRobot」を導入したものの、それをビジネス成果に結びつけられる人材が不足しているという課題に直面していました。
この課題に対し、スキルアップNeXtは、数学や機械学習などの基礎知識習得から実務課題での実践(PoC)までを伴走支援する段階的な研修プログラムを提供しました。

実践的研修により、予備知識ゼロからでも事業課題の解決に直結する具体的な成果を創出
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予測AIと生成AIを組み合わせた「故障診断AIアプリ」を開発し、70%の労力削減とノウハウ伝承に成功
●過去の膨大な「故障履歴データ」をDataRobotで分析し、故障の予兆を捉える予測モデルを構築(予測AI)
●現場のサービス担当者が不具合の状況を文章で入力すると、生成AIが過去の膨大な修理カルテデータの中から関連性の高い情報を瞬時に検索・要約し、最適な対処法や交換部品を提示するアプリを開発(生成AI)
●結果として、お客様への迅速な修理対応とデータレビューと処理に必要な労力の70%を削減見込み -
「販売予測AIモデル」構築により、予測誤差率を10ポイント改善し、業務効率化に貢献
●販売予測と実績が一致しないという長年の課題に対し、DataRobotを活用してAI予測モデルを構築し、従来の統計予測と組み合わせることで精度の向上を図る
●結果として、従来の予測誤差率(MAPE)15%から約5%へと10ポイント改善
●構築したモデルは本番環境で利用可能なレベルになり、従来はAIエンジニアがモデル開発と並行して行っていた現場オペレーションを営業現場へ移管することができ、業務効率化に貢献

本取り組みは、日本の多くの製造業が直面する「熟練者の経験と勘への依存」や「DX人材不足」といった課題に対し、AI活用と段階的な人材育成を組み合わせることで解決を目指す先進的なモデルケースです。
株式会社ノーリツ プロダクツ統括本部原価管理本部 業務改革推進部 部長 鈴木様のコメント
DataRobotを導入したものの、ツールを使えるだけではビジネス成果には繋がりません。当社が求めていたのは、AI活用によるビジネス成果を創出できる実践的なプログラムでした。特に『AI道場』は、自社の課題に即して実データを用いて『故障診断』や『販売予測』といった長年の課題に挑む、我々が必要としていた課題解決型プログラムそのものでした。
単に知識をインプットするだけでなく、経験豊富な講師に伴走いただきながらDataRobotを武器として活用し、故障診断アプリの開発や販売予測モデルの構築まで達成し、 結果として、『故障診断AIアプリによる労力70%削減(見込み)』や『販売予測モデルの誤差率10ポイント改善』など、目に見える形でビジネス貢献が果たせたことは大きな成功です。
この成功体験を通じて、データで課題に挑む思考が社内に根付き、頼もしい『仲間』が着実に増えています。 この取り組みをさらに発展させ、2025年度にはグループ会社にも本研修を拡大する計画です 。将来的には、部門の垣根を越えてAI活用を支援する専門組織COE(Center of Excellence)の構築も目指しており 、持続的なAI/DX推進体制を強化していきます。
AI道場について
AI道場は、実データを活用した課題解決型学習プログラムです。実務経験豊富な講師が、AI開発やデータ分析のPoCまたは実装に約3か月間伴走することで、受講者が学びをビジネスに適用できる力を養います。

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会社概要
株式会社スキルアップNeXt
所在地:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目40-5
代表取締役:田原 眞一
事業内容:
AI/DXを中心としたデジタル人材育成事業
データ分析・AI開発に関わるコンサルティング、システム開発事業
GX(Green Transformation)人材育成事業
AI/DXを中心としたデジタル人材特化型 採用支援事業
Webサービス開発事業
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