日本初「市場連動型電気料金プランに合わせたEVの自動制御実証」開始

Kaluza Japanの協力による先進的実験で再エネ有効活用に貢献

株式会社Looop

「エネルギーフリー社会の実現」をビジョンに掲げ、再生可能エネルギーのニーズ喚起と普及を目指す株式会社Looop(本社:東京都台東区、代表取締役社長 CEO:中村創一郎、以下「Looop」)は10月1日(水)、Kaluza Japan株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:小長谷征矢、三菱商事株式会社とKaluza Ltd.の共同出資会社、以下「Kaluza Japan」)との協業のもと、電力小売サービス「Looopでんき」の市場連動型料金プラン「スマートタイムONE」のユーザーを対象に、日本初※となる「市場連動型電気料金プランに合わせたEVの自動制御実証」を開始しました。本実証は、環境省「令和7年度昼の再エネ余剰電力需要創出モデル実証(市場連動型電気料金プラン活用)委託業務」として実施いたします。※2025年10月時点 「市場連動型電気料金プランに合わせたEVの自動制御実証」Looop調べ

本実証実験のスキーム図

本実証では、Kaluza Japanのコネクテッド技術を活用し、「スマートタイムONE」にご契約中でTesla車を所有されている72世帯のお客さまを対象に、お客さまが実証用のアプリで登録した出発時刻等の条件を満たす範囲内で、市場価格が安い時間帯にTesla車の充電を行うよう自動制御します。また、「Looopでんきアプリ」内のプッシュ通知にて、お客さまがより安価に充電を実施できるようなレコメンデーションも行います。これらにより、電気代の削減効果や上げDR(電力需要創出)効果を検証します。Kaluza Japanのコネクテッド技術により、Tesla車に対し直接充電指示を送るため、お客さま側での特別な機器の設置が必要ない点も先進的な実証です。

 

期間は2025年10月1日(水)から2026年3月31日(火)までで、その内2025年10月1日(水)から2026年1月31日(土)までは、環境省「令和7年度昼の再エネ余剰電力需要創出モデル実証(市場連動型電気料金プラン活用)委託業務」として実施します。

 

詳細は「Looop×環境省 エネルギーマネジメント実証2025」の公式サイトをご参照ください。(URL:https://looop.co.jp/lp/decokatsu2025/

■背景

昨今EVの普及が進んでいますが、カーボンニュートラルの実現にはその充電電力の脱炭素化も必要です。またEVは充電出力が大きく使用電力量も多いため、適切にコントロールしなければ需給逼迫や系統負荷増大の恐れがあります。

他方、近年では再エネの普及に伴い、晴れた昼間の時間帯には電力供給が需要を上回り、再エネの発電を一時的に止める「出力制御」が行われており、再エネ普及の障壁となっています。この解決策の一つとして、再エネの発電量に応じて需要をコントロールすることで電力需給のバランスを取る「ディマンド・リスポンス(Demand Response:DR)」が注目されており、電力使用量が多く今後普及が進むEVを「動く蓄電池」としてDRに活用することに期待が寄せられています。「Looopでんき」の「スマートタイムONE」は、電力料金単価が電力市場価格に合わせて30分ごとに変動する市場連動型の料金プランです。電力市場は、太陽光発電等の再エネが余り、需給バランスが緩んでいる時間帯に単価が安くなる傾向があります。本実証はこの傾向を生かし、EVを「動く蓄電池」と捉えて電気代(=市場価格)が安い時刻に自動でEVに充電することで、電気代を抑制しつつ再エネを有効活用し、ひいては系統負荷や設備増強等の社会的コストの負担を低減することを目指しています。

通常の電気料金プランでは充電制御をしてもお客様の電気代は直接下がらず、ポイント還元等の仕組みが別途必要となりますが、市場連動型の電気料金プランでは直接お客様の電気代を下げられる点が特長です。

2025/4/27の電力市場(日本卸電力取引所JEPXスポット市場) システムプライス(単位:円/kWh) 太陽光発電の多い昼間で0.01円/kWhをつけている

今後はLooopでんきの市場連動プランと連携したEV充電自動制御の商用化も検討してまいります。

実証結果は記者発表会を実施する予定ですので別途ご案内します。

また、本実証を実施中の戸建て実験施設「Looop Green Lab.」での取材も可能です。ご希望の方はお気軽にご連絡ください。

株式会社Looopについて

株式会社Looopは、東日本大震災に際し被災地に太陽光発電で電気を灯し、喜んでいただいた経験を基に、再生可能エネルギーを世に広めたいという思いから2011年4月に創業。人々がエネルギーを自由に使い、持続的な豊かさを享受できる「エネルギーフリー社会の実現」をビジョンに掲げ、再生可能エネルギーとテクノロジーの力で今までにないエネルギーエクスペリエンスを実現する会社です。主力の電力小売事業(サービス名:Looopでんき)を通じて太陽光発電の恵みをユーザーに還元できる市場連動型料金プラン「スマートタイムONE」を提供しています。再生可能エネルギー事業では、発電所の販売・保守・開発の他、系統用蓄電池事業にも取り組み、全ての事業を通じて、エネルギーマネジメント技術の開発を手掛けています。エネルギーを「つくる・コントロールする・届ける」全プロセスで経験と知見を有する強みを活かし、新たな価値創造と再生可能エネルギーの普及に貢献してまいります。

設立日:2011年4月4日

本社所在地:東京都台東区上野3丁目24番6号 上野フロンティアタワー(受付17階)

代表者:代表取締役社長CEO/執行役員 中村創一郎

資本金:5,930百万円 ※2025年9月現在

売上高:50,524百万円 ※2025年3月期単体

URL:https://looop.co.jp/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
化学
関連リンク
https://looop.co.jp/
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社Looop

28フォロワー

RSS
URL
https://looop.co.jp/
業種
電気・ガス業
本社所在地
東京都台東区上野3丁目24番6号 上野フロンティアタワー
電話番号
03-4577-9001
代表者名
中村創一郎
上場
未上場
資本金
56億100万円
設立
2011年04月