全国の病院を対象に診断を伴わない患者対応業務に特化した対話型生成AIヘルスケアエージェントを提供へ ユカリア、米Hippocratic AI社と資本業務提携

株式会社ユカリア

 株式会社ユカリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三沢 英生)は、生成AIヘルスケアエージェントの開発および提供を行っているHippocratic AI, Inc.(本社:米国カリフォルニア州パロアルト市、最高経営責任者兼共同設立者:ムンジャール・シャー、以下HAI)と資本業務提携を締結しました。ユカリアとHAIは今後、日本語での対話が可能な、医療行為の範囲外の患者対応業務に特化した対話型生成AIヘルスケアエージェントの開発を進め、年内の国内サービス提供開始を予定しています。現場業務の一部を生成AIヘルスケアエージェントが担うことにより、慢性的な人手不足である医療現場の業務効率化への貢献、さらに標準化された質と安全性を伴い、より頻度の多い患者対応業務の提供による患者の受診体験の向上も期待されます。HAIとの戦略的パートナーシップにより日本の病院が抱える社会課題をテクノロジーで解決することを目指します。

 HAIは、患者対話型の診断を伴わない現場の業務向けに特別に開発された、安全性を重視した生成AIヘルスケアエージェントのパイオニアであり、世界のリーダーです。HAIによると、患者とリアルタイムでの対話が可能で、安全が確保された生成AIヘルスケアエージェントの開発は世界初。その安全性については、HAIが有する米国の計6,234人にのぼる有資格の医療従事者(医師及び看護師)のネットワークを活用した、30万回を超える通話試験により確認されており、実際の患者との通話はこれまでに185万回行われています。患者との対話における誤答率は人間の平均的な医療従事者よりも低いとの検証結果が得られているほか、対話の質は患者のニーズに添い、親身になってくれると感じられる水準に達するなど、実際の医療機関の現場で通用するクオリティが担保されています。

 

 生成AIヘルスケアエージェントは、患者ごとの状況に合った以下のような内容の対話を行うことが可能です。

  • 事前の問診

  • 受診の予約受付・受診、あるいは退院から一定期間後の状況確認

  • 医療職への照会

  • 服薬アドヒアランスや残薬状況のリマインド

  • 必要に応じた人間の医療職へのエスカレーション

 ただし、人間の医療従事者が医療法や保健師助産師看護師法などの国内法令に基づき患者に対して行う診断、指示、助言に該当するような内容は対象外となります。

生成AIヘルスケアエージェントと患者の対話は以下のウェブサイトでご確認いただけます(日本語版は今後開発、提供予定)。

 

 URL:https://www.hippocraticai.com/video

 HAIは生成AIヘルスケアエージェントのスペイン語版、ベトナム語版、アラビア語版などを相次いでリリースするなど、世界展開を推進し、日本進出を検討する中でユカリアとの業務資本提携を締結しました。ユカリアとHAIは今後、本資本業務提携に基づいて日本語版の生成AIヘルスケアエージェントの共同開発を進めます。

HAI ムンジャール・シャー CEOのコメント

「私たちは生成AIエージェントの開発に取り組むにあたり、多言語対応だけでなく、現地の言語で違和感なく通じ、臨床的に安全で文化的にも整合していることを重視しています。そして今回のユカリアとの提携はまさに、私たちのこのような姿勢への強いコミットメントを反映したものです。

日本のヘルスケアシステムは世界でもトップクラスですが、現在大きな負荷がかかっている状況です。私たちは、品質や信頼を損なうことなく、テクノロジーによってヘルスケア提供体制の対応力を実質的に拡張できると信じています。

HAIはユカリアとともに、生成AIが患者の満足度を高めるようにアウトカムを改善し、医療現場の業務を広範囲により改善することで、日本の人々のためのより強靭なヘルスケアシステムを支える新たな世界基準を構築してまいります。」

ユカリア 三沢英生 代表取締役社長のコメント

「超高齢社会の日本において、医療職の人材不足や過重労働は喫緊に解決すべき社会課題です。ユカリアは「変革を通じて医療・介護の現場のあるべき姿を実現する」ことをミッションに掲げており、生成AIヘルスケアエージェントが医療現場に導入されれば、現場の従事者はより専門性が高く、人間ならではの業務により注力できると考えています。まずは国内の医療機関への導入を進めていきますが、活用法を幅広く検討し、多くの人々がより健康に過ごせる社会の構築に貢献していきます。」


 HAIは最近、画期的な4.2兆ものパラメータからなる22の大規模言語モデル(LLM)の集合体であるPolaris 3.0を発表しました。これは生成AIにおける安全性と、医療現場の業務における正確性についての新たな基準を確立しました。Polaris 3.0の開発は、185万件を超える患者との通話から得られた実際のエビデンスにより特徴付けられており、米国の資格を持つ医療職計6,234人が実施した、医療現場における307,038件の通話を通じて検証されました。HAIは、安全性への取り組み、医療システムとの連携、そして厳格な検証への取組みにより、患者対応型生成AIヘルスケアエージェントのリーダーとしての地位を確立しました。その結果、その品質は医療現場での使用に耐え得ると評価され、世界中で導入が拡大しています。HAIとユカリアとの提携による導入は、日本において初となります。

【Hippocratic AI, Inc】

Hippocratic AIは2023年2月に設立され、医療分野における安全性重視の大規模言語モデル(LLM)を開発しています。同社は、安全なLLMによって、すべての人々に深い医療の専門知識を提供することで、世界中の医療へのアクセスと健康成果を劇的に向上させることができると考えています。これほどまでに世界的な健康への影響をもたらす可能性のあるテクノロジーは他にありません。同社は、CEOのムンジャル・シャー氏を筆頭に、エル・カミーノ・ヘルス、ジョンズ・ホプキンス大学、スタンフォード大学、マイクロソフト、グーグル、NVIDIAの医師、病院管理者、医療専門家、そして人工知能(AI)研究者らによって共同設立されました。Hippocratic AIは、総額2億7,800万ドルの資金調達を実施しており、Andreessen Horowitz、General Catalyst、Kleiner Perkins、NVIDIAのNVentures、Premji Invest、SV Angel、そして6つの医療システムを含む主要投資家の支援を受けています。Hippocratic AIの詳細については、www.HippocraticAI.comをご覧ください。

【株式会社ユカリア】

ユカリアは、ビジョン「ヘルスケアの産業化」・ミッション「変革を通じて医療・介護のあるべき姿を実現する」のもと[久飯2] 、医療・介護の現場の皆さまと共に、5つの変革テーマ「①医経分離②病院運営の最適化③患者起点の VBHC(Value-Based Healthcare) の追求④地域包括モデル⑤現場に適した DX 化」を推進するため、経営支援・運営支援、デジタルテクノロジーを中心とするソリューションの提供を行っています。

所在地   :東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング 19階 

主な事業内容:医療経営総合支援事業、シニア関連事業、高度管理医療機器事業

ホームページ:https://eucalia.jp/

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会社概要

株式会社ユカリア

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URL
https://eucalia.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング 19階
電話番号
03-5501-2271
代表者名
三沢英生
上場
東証グロース
資本金
-
設立
2005年02月