ソフマップが国際協力NGOへリユースパソコンを寄贈。紛争鉱物問題の解決に向けて企業とNGOが協力。

認定NPO法人テラ・ルネッサンス(理事長:吉田真衣、所在地:京都府京都市、以下テラ・ルネッサンス)は、株式会社ソフマップ(代表取締役社長:中阿地信介、所在地:東京都千代田区、以下ソフマップ)よりリユースパソコンを寄贈されました。パソコンはテラ・ルネッサンスの活動地であるアジア・アフリカにおいて紛争の被害に遭われた方々の自立支援に活用します。パソコンのリユースを推進することにより、紛争を長期化させる武装勢力の資金源となる紛争鉱物調達に関与しない姿勢を示すとともに、今後もテラ・ルネッサンスとソフマップは紛争鉱物問題の解決に向け、協力体制を図ってまいります。

画像左:ソフマップからリユースパソコンを寄贈し、テラ・ルネッサンスから感謝状を贈呈。

画像右:テラ・ルネッサンスの活動地の一つであるブルンジにパソコンが届く様子。


リユースパソコン寄贈の背景

 ソフマップは1984年からリユース・リサイクル事業を展開し、買取から販売、サポートまでを一貫して社会に提供しています。リユースにより資源を再利用することで、鉱物の新たな採掘を削減するだけでなく、資源から部品に加工する過程で排出されるCO2の削減などにもつながるという点で、資源の有効活用と廃棄物削減に貢献されています。この度、鉱物資源を巡る争いが一部で続くコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)をはじめとする世界9カ国で活動するテラ・ルネッサンスの理念と活動に共感し、同社のリユースパソコンを寄贈することを決定。ソフマップITADセンターにて贈呈式を執り行いました。紛争鉱物問題の解決に向けて、今後も両社の連携を図っていく予定です。

犠牲者540万人以上、紛争の背景にあるレアメタルなどの紛争鉱物問題の解決に向けて

 贈呈式後には、ソフマップ代表取締役社長 中阿地信介氏、テラ・ルネッサンス理事・海外事業部長 小川真吾、ウガンダ事業コーディネーター トシャ・マギーによる鼎談を行いました。

 1998年以降、コンゴで続く紛争では、540万人以上の人々が犠牲になりました。紛争の背景には、スマホやパソコンなどIT機器を製造するうえで必要なレアメタル等の天然資源をめぐる権益争いがあります。小川は、「紛争の長期化による貧困などが主な理由で、今も多くの人々が命と暮らしを脅かされている。現場の支援だけでなく、鉱物に関わるあらゆるセクターの行動変容が必要」と訴えました。中阿地社長は「リユースパソコンが紛争鉱物問題の解決や自立の手段にもなる。企業が変われば、社会が変わることを訴えていきたい」、トシャ・マギーは「アフリカでは今も紛争が続く国がある。誰もが紛争の終結を願っているが、自分たちだけでは解決できない。より多くの人々に問題を知ってもらい、関心を広げることが、アフリカの人々の希望に繋がる」と語りました。

画像:鼎談の様子左からアフリカ事業コーディネーター トシャ・マギー、理事・海外事業部長 小川真吾、ソフマップ代表取締役社長 中阿地信介様

テラ・ルネッサンスが取り組む紛争鉱物問題解決の方法

 テラ・ルネッサンスは2005年から、コンゴ、ウガンダ、ブルンジで元子ども兵や紛争下で性的暴力を受けた女性たち、ストリートチルドレンに対して、職業訓練、小規模ビジネス起業支援、食糧増産のための技術支援など、幅広い支援活動を継続してきました。

 コンゴでは、採掘された鉱物が武装組織の資金源となることで、紛争の長期化や貧困を招いています。これらの鉱物資源を使う私たちも決して他人事ではありません。

 紛争鉱物問題の解決には、違法な鉱山労働に頼らない生計手段を確立していく現場での支援と同時に、国際的な仕組みづくりのための政策提言や、企業をはじめとした鉱物調達に関わるあらゆるセクターの意識・行動変容といった総合的な取り組みが必要であると考えています。

ソフマップからコメント

株式会社ソフマップ 代表取締役社長  中阿地信介

 ソフマップはリユース・リサイクル事業を長年おこなっており、近年では企業向けにIT資産の購入から買取・リサイクルに至るまで、IT資産をライフサイクル全体でサポートするITADサービスを展開しております。『使う・活用する』・『捨てない』・『買い取る』といったリユースエコノミーサイクル(資源循環型社会)に取組むことで、リユースがひとつの日本の文化になるまで推進すると共に、サービスを利用していただく企業とテラ・ルネッサンスと共にアフリカ諸国で長期化する紛争および紛争鉱物問題解決のために取組んでまいります。

テラ・ルネッサンスからのコメント

認定NPO法人テラ・ルネッサンス 理事長 吉田真衣

 ソフマップ様からのご支援は、紛争被害に苦しむ人々の自立を後押しする大きな力となります。現在も多くの人々を苦しめている紛争鉱物問題の解決には、現地での支援だけでなく、鉱物資源を利用している私たちのリデュース・リユース・リサイクルの取り組みを始めとする、セクターを超えた協働が不可欠です。これを契機に、リユースの輪が社会に広がり、紛争鉱物問題への関心が高まることを期待しています。テラ・ルネッサンスは、今後もソフマップ様と共に、紛争鉱物問題の解決に向けて尽力してまいります。

ソフマップについて

ソフマップは、1982年に設立し翌83年に秋葉原に1号店をオープン、新品・中古のパソコンを中心に販売・買取りを行ってまいりました。現在もデジタル機器やソフトの販売を中心に、買取サービス・修理サポートを展開すると共に、法人営業とリユース事業を融合・発展させたITADセンターの開設や、地域と連携してデジタルデバイトの解消にも積極的に取り組むなど、既存の事業を活かし社会貢献にも取り組んでいます。

名称:株式会社ソフマップ

本社所在地:東京都千代田区外神田1‐16-9 朝風2号館ビル

HP:https://www.sofmap.co.jp/

代表取締役社長:中阿地 信介

設立:1982年

事業内容:新品・中古パソコンなどを中心としたデジタル機器とソフトの販売および買取り、修理サポート

 認定NPO法人テラ・ルネッサンスについて

認定NPO法人テラ・ルネッサンス

認定NPO法人テラ・ルネッサンス

「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア、ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町で大槌刺し子を運営。2022年にはハンガリー、ウクライナにおける避難民への支援を開始。主な受賞歴:地球市民賞(独立行政法人国際交流基金)、社会貢献者表彰(公益財団法人社会貢献支援財団)、日経ソーシャルイニシアチブ国際 部門賞ファイナリスト(日本経済新聞社)、 第4回ジャパンSDGsアワード 副本部長(外務大臣)賞(外務省)、第52回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団)、第1回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞「平和の部」(公益財団法人岩佐教育文化財団)、第18回西日本国際財団アジア未来大賞(公益財団法人西日本国際財団)、第10回エクセレントNPO課題解決力賞(エクセレントNPOを目指そう市民会議)、ほか多数。国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。

名称:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス
所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地jimukinoueda bldg. 403号室
URL:https://www.terra-r.jp
理事長:吉田 真衣
設立:2001年10月31日(2014年5月30日より認定NPO法人)
事業内容:『地雷』『小型武器』『子ども兵』の課題に対するアジア・アフリカでの支援活動、および国内での『平和教育』を中心とした啓発活動 など

■ この件に関するお問い合わせ(取材)について 

認定NPO法人テラ・ルネッサンス

電 話:075-741-8786  / 問い合わせフォーム:https://forms.gle/1pXJTLAaGfNeoSA46

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会社概要

URL
https://www.terra-r.jp
業種
サービス業
本社所在地
京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地 jimukinoueda bldg. 403
電話番号
075-741-8786
代表者名
吉田真衣
上場
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資本金
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設立
2001年10月