アイシンが「Shippio Cargo」で取得した船舶トラッキングデータを活用し、国際物流の可視化を推進
2025年度内にグローバル40拠点へ展開し次世代サプライチェーン構築を加速

株式会社アイシン(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:吉田 守孝、以下 アイシン)と株式会社Shippio(本社:東京都港区、代表取締役:佐藤 孝徳、以下 Shippio)は、アイシンが注力する「DX-L(DX-Logistics:物流のDX)、以下DX-L」の取り組みをShippioのソリューションで支援し、次世代サプライチェーンの構築を共同で加速させていくことを発表します。
アイシンは2023年より荷主向け貿易管理クラウド「Shippio Cargo」を活用し、貨物輸送状況の可視化及び輸送データの活用を進めてきました。さらに2025年度中にはアイシンのグローバル約40拠点へこの取り組みを展開し、「2030年物流コスト半減」という目標の実現に向け、次世代のサプライチェーン構築を目指してまいります。
背景
アイシンは、21年から全社横断で物流DX(DX-L)の活動を開始し、国内・国際を含むサプライチェーン全体の一貫したモノの行動履歴可視化を構想。物流分野は、計画と実績の進捗管理が生産分野と比較し把握できていない点を課題認識し活動しています。中でも国際物流では国内外問わずExcelを使った属人的な輸送状況、在庫管理、従来までの実績を基にした発注リードタイム設定等を改善する必要がありました。また、国際物流においては、コロナ禍におけるコンテナ船の混乱を経て本船動静と貨物明細を紐づけたデータ収集の必要性が高まりました。
取り組みの内容
アイシンの国際物流における”スルー可視化”を支援しているのが貿易管理クラウド「Shippio Cargo」です。アイシンは特にShippioがクラウド内で提供する、船の自動トラッキング機能を活用しこれまでブラックボックス化していた国際物流における船の正確なスケジュールデータをリアルタイムに取得しています。
さらにそのスケジュールデータを、アイシンが保有する貨物明細データと連携させることで、サプライチェーン全体の計画と実績の差異を可視化する仕組みを内製構築しました。
単に「貨物の動きが見える」という部分的な業務効率化に留まらず、サプライチェーン全体の状況を俯瞰し、データに基づいた迅速な意思決定を可能にする「全体最適」への基盤を築いています。現在、月間約1,200件の貿易案件が「Shippio Cargo」で管理されています。
今後の展望
「Shippio Cargo」を活用した”スルー可視化”の仕組みを、2025年度中にアイシンのグローバル約40拠点へと展開します。これにより、グローバル規模でのサプライチェーン最適化を本格化させます。
さらにアイシンが提唱する「Cyber/ Physical Information Factory®(※)」コンセプトのもと、蓄積された国際物流の行動ログデータの高度な分析・活用も協働して進めて参ります。これによりリードタイムの精度向上や在庫の最適化、物流シミュレーションなどを可能とし、2030年までに物流コストを半減、という目標の実現に向け変革を推進します。
(※ 工場のすべてのヒトやモノをデータでつなぎ、様々なフィジカル空間(実世界)の情報をサイバー空間(仮想世界)に集めてデータ分析を行い、その結果をフィジカル空間にフィードバックして課題解決や新たな価値の創出を目指す、アイシンの新しいものづくりのコンセプト。)
両社からのコメント
アイシン グループ生産本部 生産企画部 物流革新室
将来的な完全無人化、国内国際輸送の最適化に向けてもグループ会社や仕入先、物流事業者等も含めてデータを連携、共有するだけでなく、ものの見方、視点も変えていくことで業界の垣根を越えた次世代のサプライチェーンをつくっていきたいと考えています。物流をEndtoEndで見た時に国際物流領域も1つのピースとして重要な役割ですので、今後ともよろしくお願いいたします。
Shippio 代表取締役CEO 佐藤 孝徳
アイシン様が掲げる「DX-L」そして「次世代のサプライチェーン」という壮大なビジョンに深く共感し、業界全体を前進させるために不可欠な動きだと思っております。今回、その実現に向けた重要なパートナーとしてShippioを選んでいただけたことを大変光栄に思います。我々の提供する貿易データが、アイシン様のグローバルなサプライチェーン変革の基盤となり『2030年物流コスト半減』という目標達成の一助となるよう、今後もプロダクト開発とサポート体制の強化に全力を尽くしてまいります。
アイシン 会社概要
会社名 : 株式会社アイシン (AISIN Corporation)
所在地 :〒448-8650 愛知県刈谷市朝日町二丁目1番地
代表者 :取締役社長 吉田 守孝
事業内容: 自動車部品、エナジーソリューション関連機器の製造販売
URL : https://www.aisin.com/jp/
Shippio 会社概要
会社名 :株式会社Shippio (Shippio, Inc.)
所在地 :東京都港区芝浦1-1-1 BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S 9階
代表者:代表取締役 佐藤 孝徳
設立 :2016年6月
事業内容:国際物流プラットフォームの企画・開発・運営
URL : https://www.shippio.io/corp/
取得ライセンス等:第一種 貨物利用運送事業者(関自貨第1714号)、第二種 貨物利用運送事業者(国総国物第107号)、第二種 貨物利用運送事業者(国自貨第386号)、IATA公認代理店認可取得
一般社団法人 国際フレイトフォワーダーズ協会(JIFFA)正会員、国際複合一貫輸送約款(2013)、WAYBILL約款(2013)(国総国物第107号の2)
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