海洋課題の解決に取り組むブルーオーシャン・イニシアチブとパートナーシップを締結
2050年までに、海中のプラスチックの重量は地球上の魚類の総重量を超えると予測(*1)されています。また、国際海運によるCO2排出量は全体の約2.1%を占めており、これはドイツ一国分の年間総排出量に匹敵すると言われています。日本でもCO2排出量のうち運輸によるものが最も多く、そのうち5%に当たる1,025万トンを国内海運が占めています(*2)。
海洋事業を持続可能に運営することは、海洋環境と生態系を含む地球環境の保全、日々の暮らしを支え、地域社会の発展、経済的な利益の両面に寄与する一方で、国際的なルールや規制による影響を受けやすい分野です。当分野における国際的な協力や複数の企業間によるオープンイノベーションは、サステナブルな経済・社会の実現に有効な手段と言えるでしょう。
BOIは海洋課題解決に特化した事業共創コミュニティ「ブルーオーシャン・リーダーズ」を核に、3つの活動テーマ「海洋プラスチックの削減」「海洋資源保全と海業活性化」「海洋と気候変動対策」を掲げています。世界中の産官学とのパートナーシップによるシンボリックなブルーアクションとなるプログラムを実施することで、経済活動と環境保全の好循環の実現を目指しています。
今回Plug and Play JapanはBOIの「海の保全と繁栄」をオープンイノベーションにより実現するという姿勢に賛同し、BOIとパートナーシップを締結しました。Plug and Play Japanは、BOIの活動サイクルの一つである、「ブルーオーシャンリーダーズ」「ブルーイノベーション・プログラム」を主導し、海洋分野におけるグローバル・ネットワークを活かした国内外のスタートアップとの共創およびコミュニティの活性化を支援してまいります。
ブルーオーシャン・イニシアチブ代表理事 代島裕世氏のコメント
「海」は今、危機的な状況にあります。海洋プラスチック問題、海洋資源の保全と繁栄、海洋からの気候変動対策など、海にはさまざまな課題が存在しています。海の豊かさを次世代につなぐためには、いますぐにでも産官学民が連携したアクションを起こしていく必要があります。先行きが不透明で将来の予測が困難な状態であるVUCAの時代に、こうした世界的な社会課題の解決にあたっては、企業の持つノウハウやリソースの最大活用、意思を持ったリーダーシップ、多様なパートナーシップ連携が不可欠です。
ブルーオーシャン・イニシアチブは、「ブルー・イノベーションの共創と、ブルー・アクションの実践を通じ、海洋保全と資源開発が両立した、持続可能な未来社会を実現する。」をパーパスに掲げ、活動して参ります。この地球の美しい海を未来へつなぐため、みんなでアクションを起こしましょう。
一般社団法人ブルーオーシャン・イニシアチブについて
一般社団法人ブルーオーシャン・イニシアチブは2022年12月に発足した、企業連合によるブルーアクション・プラットフォームです。「海」に関わるあらゆるステークホルダーの多面的交流と事業共創を通じ、持続性・実効性ある「海の保全と繁栄」を両立した社会課題解決を目指しています。
社名:一般社団法人ブルーオーシャン・イニシアチブ
所在地:東京都港区虎ノ門 1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
代表者:代表理事 代島裕世(サラヤ株式会社 取締役)
URL:https://blueocean-initiative.or.jp/
設立:2022年12月
Plug and Play Japanについて
Plug and Play Japanは、世界トップレベルのアクセラレーター/ベンチャーキャピタルです。
シリコンバレー発のイノベーションプラットフォームとして、現在では40社以上におよぶ各業界を牽引する企業・団体がパートナーとして参画しています。当社はグローバルネットワークを活かした「大手企業のイノベーション支援」「業界横断型アクセラレータープログラム」「スタートアップ投資」を強みとしており、革新的な技術やアイデアを持つスタートアップと大手企業との共創を支援しています。
Plug and Play Japan HP:http://japan.plugandplaytechcenter.com/
Plug and Play Japan会社概要
社名:Plug and Play Japan株式会社
所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-16-3 渋谷センタープレイス3F
代表者:代表取締役社長 ヴィンセント・フィリップ
URL:http://japan.plugandplaytechcenter.com/
設立:2017年7月14日
本件に関する報道関係者様からのお問い合わせ先
Plug and Play Japan株式会社
担当:市川
Mail : press-japan@pnptc.com
*1) ELLEN MACARTHUR FOUNDATION. “The New Plastics Economy: Rethinking the Future of Plastics” https://ellenmacarthurfoundation.org/the-new-plastics-economy-rethinking-the-future-of-plastics
*2) 国土交通省「内航カーボンニュートラル推進に向けた検討会」中間取りまとめ
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