再発乳がん患者さんの“生きる力”を描くショートフィルム『日々をつなぐ』 完成披露プレミア上映イベントを開催

~主演を務めた南 果歩さん、日常にある何気ないところから“生きる力”を見出すことができる、と語る~

日本イーライリリー株式会社

  • 乳がん治療は、患者さんの生きたい未来に寄り添い日々進化している

  • 『日々をつなぐ』の本編とメイキング動画は、YouTubeおよびWEBサイト公開中

日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:シモーネ・トムセン、以下、日本イーライリリー)は、SHORTSHORTS(株式会社ビジュアルボイス)と共同で、再発乳がん患者さんの”生きる力”を見出すショートフィルム『日々をつなぐ』を製作し、その完成披露プレミア上映イベントを10月のピンクリボン月間に開催しました。

イベント前半はショートフィルムの上映で始まり、後半にはがん研究会有明病院 院長補佐 乳腺内科部長 高野 利実先生が乳がん治療の現在の状況を解説、その後トークセッションが行われました。

トークセッションには主演の南 果歩さん、脚本・監督の井上 博貴さん、再発乳がん患者さんの荻原 卯月さん、高野先生が参加し、再発乳がん患者さんの”生きる力”の重要性や制作者の想いが話し合われました。

本編とメイキング動画は、当社YouTubeおよびWEBサイトにて公開していますので、是非ご覧ください。

■作品に込められた「生きる力を見出すこと」について

本作品のテーマは「生きる力を見出すこと」と語った井上監督。「制作前に再発乳がん患者さんにお話しを聞いたり、患者さんのエッセイを読んだりしたところから、がん患者さん同士の交流や絆の重要性を感じ、『金継ぎ』というモチーフを通じて患者さんの心情を表現することができるのではないか」と思いついたとのことでした。「金継ぎは、傷や欠けを隠すのではなく、むしろ強調しながら修復し、唯一無二の作品を作り出す点が最大の魅力です。割れてしまった器が、金継ぎを通して新たな輝きを放つところが、乳がんの再発告知を受けても、がんと共に生きていくというメッセージと繋がるのではないかと考えました」と語りました。

■告知を受けても“日常にある何気ないこと”が生きる力をくれた。

南さんは、「ジュエリーデザイナーとの出会いが、乳がんの告知を受けた後に生きる力となる大きなきっかけとなった」と話しました。「ジュエリーデザイナーをやっている乳がん患者の方(『CAN友』)と知り合ったのですが、ご自身も大変な治療をしている中いろいろなアドバイスや笑顔をくれました。彼女が私の誕生石で作ってくれたオリジナルの『ジュエリー』を見ると、私自身も自分の命を大事にしながら生きなきゃいけないと思います」と語りました。

再発乳がん患者さんの荻原さんにとっての生きる力は『浅田飴の缶』。「私が小さい頃、おばあちゃんからもらっていた浅田飴です。告知を受けて気持ちが落ち込んでいたある時、偶然その飴を見かけ、自然と涙が出てきました。おばあちゃんが“生きなさい”と語りかけてくれた気がしたのです」と話しました。

南さんと荻原さんは生きる力をくれた人々である『CAN友』が重要であるということもあげています。トークセッションの中で「私は、がんを経験している仲間や友人を、Cancer(がん)のCanと、Can(できる)を掛け合わせ、『CAN友』と呼んでいます。生きる力を見出すうえで、CAN友の支えが重要です」と南さんは語り、「入院時に知り合ったCAN友とは、20年来連絡を取り続けていて、他愛もない話をしたり悩みを相談したり、気持ちを支え合いながら生きるパワーを与えたりもらったりしています」と荻原さんも加えました。

■「再発乳がんの治療は、日々進歩している」

さらに高野先生からは、「初発と再発時で、患者さんが受け止める気持ちに違いがあることは事実です。初発では、再発しないことが目標となる分、再発した時のショックが大きくなってしまいます。ただ、乳がんの再発・転移の告知を受けたとしても、患者さんの生きたい未来に寄り添えるよう、治療も日々進歩してきていることをお伝えしたいです」という説明がありました。荻原さんも「多様な治療環境があるということが、わたしたち患者にとっても大きな心の支えとなります」と話しました。

■YouTubeで公開!タイトル『日々をつなぐ』に込められた想い

タイトル『日々をつなぐ』に込められた想いを問われた井上監督。「金継ぎを題材にした理由として“ひび割れ”をつなぐということもありますが、その過程で、見た人たちの毎日、つまり“日々”が前向きに続いていく、つながっていけばいいな、という想いもありました」とタイトルに込めた想いを語りました。荻原さんも、「金継ぎを見たときに、自身の手術跡とそっくりで“私、金継ぎしたんだ”と思うと、人生への新たな価値を感じ、治療して良かったなと思いました」と話しました。その想いを受け、南さんは、「映画の告知シーンで、自分自身の経験を思い出し、実際に時が止まった感覚があり、あえてリアクションをしませんでした」と語りました。

更に、「再発を告知された患者さんは、一度治療を終えた後に再びがんと向き合わなければならないという点で、非常に不安に感じるのではないかと思いました。私は、立ち止まって自分の健康を振り返ることや、乳がんに罹患しても社会復帰できる姿を発信していき、これからも日々、生きる力を持ち続けながら大切に生きていきたい」と話し、YouTubeで公開されたことや、本作品に対する期待として「患者さんだけでなく、世代を問わずに多くの人に見てもらいたい」というメッセージを残しました。

日本イーライリリーについて

日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。日本の患者さんが健康で豊かな生活を送れるよう、日本で50年にわたり最先端の科学に思いやりを融合させ、世界水準の革新的な医薬品を開発し提供してきました。現在、がん、糖尿病、アルツハイマー病などの中枢神経系疾患や自己免疫疾患など、幅広い領域で日本の医療に貢献しています。詳細はウェブサイトをご覧ください。https://www.lilly.com/jp


参考資料:再発乳がん患者さんの”生きる力”を見出すショートフィルム『日々をつなぐ』について

<ショートフィルム『日々をつなぐ』制作の背景>

乳がんは女性のがんの中で最も発症率が高く、生涯で約9人に1人の女性が経験すると推定されています(※1)。乳がんの10年生存率は87.5%と高めですが(※1)、転移や再発を経験する患者さんもいらっしゃいます。転移や再発の告知を受けた乳がん患者さんの中には、初めて診断されたとき以上に強い精神的ショックを受ける方が少なくありません。

日本イーライリリーは、そのような転移や再発を経験された乳がん患者さんの抱える不安な気持ちに寄り添い、患者さんが大切な人生と向き合うきっかけとなるような活動の一環として、ショートフィルムの総合ブランドであるSHORTSHORTS(株式会社ビジュアルボイス)と共同で、転移や再発を経験された乳がん患者さんのエピソードをもとにしたショートフィルムを製作しました。

ショートフィルムのタイトルは『日々をつなぐ』です。タイトルには、主人公(南 果歩さん)が、再発乳がんと向き合う中で出会う“金継ぎ”の「ヒビをつなぐ」技術と、生きる力を見出し「日々を繋いでいく」思いが掛け合わされています。

“金継ぎ“とは、陶磁器の破損部分を修復する日本の伝統工芸技術です。タイトルビジュアルにも金継ぎをイメージした金色の線が取り入れられています。

※1 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)

<ショートフィルム『日々をつなぐ』ストーリー>

初発の乳がんから10年が経ったある日、遙は病院で乳がんの再発を告げられる。突然のことに驚き、気持ちを整理できない日々を過ごしていた遙は、友人への連絡もままならず思い悩む中、もらった器を割ってしまう。友人に誘われて訪れた金継ぎ教室で、割れてしまった器を修復する中、遙は自らの再発と向き合う勇気を得る。周りの人の助けを得ながら、正しい情報と金継ぎを通じて人生と向き合っていく姿が描かれる。

・出演:南 果歩 紺野 まひる 松尾 貴史 橋本 美和 五十嵐 あきら

・監督・脚本・編集:井上 博貴

・プロデューサー:東野 正剛 渡邉 直哉

・医師監修:高野 利実 先生(がん研究会有明病院 乳腺内科)、尾崎 由記範 先生(がん研究会有明病院 乳腺内科)

・制作協力:荻原 卯月 富井 隆子 山崎 多賀子 

・監修・協力:認定NPO 法人キャンサーネットジャパン

・制作プロダクション:パロマプロモーション

・製作:株式会社ビジュアルボイス

・企画協力:株式会社オズマピーアール

・企画・著作:日本イーライリリー株式会社

<概要>

■タイトル:『日々をつなぐ』

■公開日:2025年10月29日(水)11:00~

■公開メディア

-日本イーライリリー YouTube

 本編(約19分)   (https://www.youtube.com/watch?v=VwKUSZXMpqg

 メイキング(約10分)(https://www.youtube.com/watch?v=zy4iIhzSrfc

-日本イーライリリーWEBサイト

 https://www.lilly.com/jp/news/stories/short-film_BC

■ビジュアル

<キービジュアル>

<ポスター>

主演 南 果歩さん プロフィール

1964年兵庫県生まれ。1984年、短大在学中に映画『伽耶子のために』のヒロインでデビュー。

テレビや映画、舞台で幅広く活躍。2015年には映画「マスタレス」で全米デビューも果たす。2022年Apple TV+ 『PACHINKO season1』では、メインキャストとして出演し、「第38回インディペンデント・スピリット賞」にてクリティックスチョイスアワードを受賞。

近著にエッセイ「乙女オバさん」(小学館)、絵本「一生ぶんのだっこ』(講談社)。

最近の出演作に映画『ら・かんぱねら』『君の忘れ方』。映画『ルール・オブ・リビング(Rules of Living)』が、2025年9月19日より新宿ピカデリーを皮切りに全国公開。

プライベートでは2016年に乳がんの手術を受ける。自身の経験をもとにピンクリボン活動にも積極的に参加している。 被災地を中心に読み聞かせボランティアも行っている。

SHORTSHORTS(株式会社ビジュアルボイス)

俳優の別所哲也さんが代表を務めるショートフィルム(短編映画)の総合ブランド。その運営会社である、株式会社ビジュアルボイスが製作に携わる。1999年より開催している米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際ショートフィルム祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)を中心に、各種上映イベント、作品配給、作品製作、企業や行政などとのコラボレーションプロジェクトを展開。

監督・脚本・編集 井上 博貴さん プロフィール

2009年に映画『パニック4ROOMS』で監督デビュー。2017年に監督・脚本を務めたショートフィルム『痣』は、カンヌ国際映画祭「SHORT FILMS FROM JAPAN 2018」にて上映。「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2018」ジャパン部門、ベストアクトレス受賞ほか、国内外で高い評価を得た。2019年にはCINEMA FIGHTERS PROJECT第3弾オムニバス映画『その瞬間、僕は泣きたくなった』内の1篇、『魔女に焦がれて』の脚本&監督を務め、東京国際映画祭での特別上映も実施。

2019年劇場公開「40万分の1」、2020年劇場公開「新卒ポモドーロ」、ショートフィルム「傷跡」等の脚本&監督を担当。2021年には福島県の昔話をモチーフにした作品「おばあさんの皮」の脚本&監督を担当。さらに、VR映画『なぎさにて』が先進映像協会ルミエール・ジャパン・アワード2022で特別賞を受賞。

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医薬・製薬
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会社概要

日本イーライリリー株式会社

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URL
https://www.lilly.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
兵庫県神戸市中央区磯上通5-1-28 LILLY PLAZA ONE Bldg
電話番号
078-242-9071
代表者名
Simone Thomsen
上場
未上場
資本金
127億7250万円
設立
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