ServiceNow、2025年度第2四半期業績を発表
※本資料は、2025年7月23日(米国時間)付けで米国ServiceNow, Inc. が発表した報道資料の抄訳版です。原文は参照情報として組み込まれており、こちらからご覧いただけます。本社プレスリリース
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ServiceNowは、2025年度第2四半期におけるすべての売上成長および収益性の指標において、ガイダンスを上回る
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2025年度第2四半期サブスクリプション売上は31.13億ドル、前年同期比22.5%増、為替変動の影響を除いた場合は21.5%増
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2025年度第2四半期総売上は32.15億ドル、前年同期比22.5%増、為替変動の影響を除いた場合は21.5%増
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2025年度第2四半期現在の現在残存履行義務(cRPO)は109.2億ドル、前年同期比24.5%増、為替変動の影響を除いた場合は21.5%増
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2024年度第2四半期現在の残存履行義務(RPO)は239億ドル、前年同期比29%増、為替変動の影響を除いた場合は25.5%増
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年間契約価値(ACV)が2000万ドル以上の顧客は前年同期比30%以上増
カリフォルニア州サンタクララ – 2025年7月23日 ビジネス変革のためのAIプラットフォームを提供するServiceNow (NYSE: NOW)は、本日、2025年6月30日に終了した2025年度第2四半期の業績を発表しました。2025年度第2四半期のサブスクリプション売上は31.13億ドルで、前年同期比22.5%増、為替変動の影響を除いた場合は21.5%増となりました。
ServiceNowの会長兼CEOであるビル・マクダーモット(Bill McDermott)は次のように述べています。
「ServiceNowの第2四半期の優れた業績は、当社が長年にわたり築いてきた卓越した実行力とパフォーマンスの証です。今回の好決算とガイダンスの上方修正は、ServiceNow AI Platformがいかにミッションクリティカルな存在であるかを示しています。あらゆる業界のあらゆる業務プロセスが、エージェンティックAIを前提に再構築されつつあります。ServiceNowは、エンタープライズ向けのフルスタック型エージェンティックオペレーティングシステムとして、かつてないほどの差別化を実現しています。」
2025年6月30日時点で、現在残存履行義務(cRPO)、つまり向こう12ヶ月間に売上として計上される予定の契約上の売上は109.2億ドルで、前年同期比24.5%増、為替変動の影響を除いた場合は21.5%増でした。ServiceNowは第2四半期に、新規純年間契約価値(ACV)が100万ドル以上の取引が89件あり、年間契約価値(ACV)が500万ドル以上の顧客が528社となり、前年同期比約19.5%増えています。
ServiceNowのプレジデント兼CFOであるジーナ・マスタントゥオーノ(Gina Mastantuono)は次のように述べています。「第2四半期は、あらゆる面で素晴らしい結果となり、売上・収益性のすべての指標でガイダンスの上限を大きく上回ることができました。Now Assistは、四半期ごとの取引件数と規模の両方が増加したことで、新規ACVの期待値を引き続き大きく上回り、2026年までにACV10億ドルを達成するという目標に向けて、確かな進捗を示しています。CRM分野での力強い成長を含む堅調なパイプラインと拡大する市場機会により、今年後半に向けて非常に良いポジションにあると確信しています。」
最近のビジネスハイライト
イノベーション
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ServiceNowが5月に開催した年次イベント「Knowledge」は、対面およびオンラインの合計参加者数が前年比で2倍以上に増加しました。800以上のセッションを通じて、AI、データ、CRM、エンタープライズオペレーションの各分野における大規模なイノベーションを発表し、業務効率とビジネスインパクトの最大化を強力に後押ししました。
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ServiceNowは、AIエージェントを各業務領域で統合的に管理・連携・拡張できる中枢システムとしてAI Control TowerとAI Agent Fabricを発表しました。あわせて、セキュリティおよびリスク領域向けの新たなAIエージェントも導入し、顧客が問題を予防的に解決し、コンプライアンスを維持できるよう支援します。
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リアルタイムのインテリジェンスによってAI駆動の意思決定を促進し、データの統合とガバナンスの強化を実現する新たなパートナーエコシステムWorkflow Data Networkの立ち上げにより、データ活用の機能をさらに拡充しました。
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カスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)分野では、AI時代に最適化された新しいCRM体験を提案。新たなCRM向けAIエージェントと拡張されたCPQ機能により、営業・受注・カスタマーサービスを単一のAIプラットフォーム上で完結できるようにし、生産性の向上と顧客ロイヤルティの強化を実現します。
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主要業務領域における大規模なデジタルトランスフォーメーションを推進するため、ServiceNowはCore Business Suiteを発表しました。このAI搭載ソリューションは、人事、調達、財務、法務、ファシリティ管理といった業務を一つの統合されたプラットフォーム上に集約し、業務効率の向上と迅速な価値創出を実現します。
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IT部門の変革に向けて、エージェンティックAIを活用した自律型IT のビジョンを発表。これは、エンタープライズテクノロジーにおける転換点を示すものであり、AIによる自律性が基盤となる新たな時代の到来を意味します。この取り組みにより、全社的なゼロダウンタイム、ゼロ障害、そしてより高い運用レジリエンスの実現を目指します。
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ServiceNowは、ServiceNow Universityを開設しました。これは、AI主導の時代に求められる重要なデジタルスキルの習得を支援するために、個人およびチーム向けに数百のコースとアセスメントを提供する、革新的で実践的な学習プラットフォームです。
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ServiceNowは本日、エンドツーエンドのAIエージェントオーケストレーションを革新的に拡張した新機能エージェンティック・ワークフォース・マネジメントを発表しました。これにより、従業員とAIエージェントがシームレスかつセキュアに連携し、実際のビジネス成果を創出できるようになります。
パートナーシップと買収
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四半期を通じて、ServiceNowはAI機能をさらに強化するために複数のパートナーシップを発表しました。
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ServiceNowとAWSは、双方向のデータ統合と自動ワークフローオーケストレーションにより企業データを統合する新ソリューションを発表。これによりデータの分断を解消し、AIを活用したリアルタイムの洞察とアクションを実現します。
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ServiceNowとNVIDIAは、新たな高性能推論モデルApriel Nemotron 15Bを搭載したインテリジェントAIエージェントの新カテゴリを共同開発。これにより、低レイテンシー・低推論コスト・高速なエージェンティックAIを実現します。
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ServiceNowとUKGは、UKGのAIソリューションとServiceNowのAI Agent Fabricとの統合を発表。人事、給与、ワークフォースマネジメントにおける業務の効率化と従業員体験のモダナイゼーションを推進します。
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ServiceNowとCiscoはパートナーシップをさらに強化し、CiscoのAI DefenseをServiceNowのAI Control Towerと統合しました。これにより、ガバナンスの強化、セキュリティとスケーラビリティの向上、リスクと複雑性の低減を実現する統合ソリューションを提供し、顧客がAIを安全かつ効率的に導入・拡張できるよう支援します。
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さらに2025年5月には、ServiceNowがdata.worldの買収計画を発表し、2025年7月に取引が完了しました。data.worldが提供する強力なデータカタログおよびガバナンスプラットフォームは、ServiceNowのAIプラットフォームに統合され、AIエージェントの理解力を高め、企業におけるデータインテリジェンスとガバナンスを強化します。
グローバルおよび業界での展開拡大
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本日、ServiceNowはCapZone Impact Investmentsと提携し、ミッションクリティカルな製造施設の最新化に向けた次世代型デジタルソリューションの全国ネットワークを構築することを発表しました。第1フェーズでは、アラバマ州モービルにおいて、老朽化した造船施設の刷新と米国海軍のオペレーション強化を、ServiceNowのAIプラットフォームを活用して実現します。
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今月初めには、Ferrariのハイパーカーチームの公式パートナーとして提携したことを発表しました。ServiceNowはハイパーカーのリアルタイムレースオペレーションを支えると同時に、ServiceNow上に構築されたFerrariのOne Digital Portalを通じて、全世界の従業員、ディーラー、サプライヤー、プラットフォーム25,000人以上をつなぎ、Ferrariのグローバルオペレーションを支援しています。
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また、シンガポール政府および規制産業向けに、セキュリティとコンプライアンスに準拠した新たなクラウドプラットフォームServiceNow Protected Platform Singapore(SPP-SG)を立ち上げました。これによりAIイノベーションの加速とデータセキュリティの強化を図ります。さらに、ServiceNowはナンヤンポリテクニック(NYP)と連携し、SPP-SG上で学生がAIソリューションを開発できるようにすることで、AIスキルの早期育成とシンガポールのデジタル経済への貢献を目指しています。
投資
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ServiceNowは、自社株買いプログラム(1)の一環として、普通株式約381,000株を3.61億ドルで取得しました。これは主に希薄化を調整するためのものです。承認された45億ドルのうち、26億ドルは将来の自社株買いプログラムのために引き続き利用可能となっています。
評価
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ServiceNowは、The Forrester Wave™: Low-Code Platforms for Professional Developers, Q2 2025(2)」においてリーダーに選出され、12の評価基準で最高スコアを獲得しました。
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また、IDC MarketScape: Worldwide Business Automation Platforms 2025 Vendor Assessment(3)および第1回目のIDC MarketScape: Worldwide FinOps Cloud Costs Optimization Multicloud 2025 Vendor Assessment(4)において、初めてリーダーとして認定されました。これは、ServiceNowが新たな市場領域へと事業を拡大していることを示す成果だと考えています。さらに、IDC MarketScape: Worldwide Governance, Risk, and Compliance Software Vendor Assessment, 2025(5)においてもリーダーに選ばれました。
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こうした市場における好調な実績を象徴するものとして、ServiceNowは3年連続でFortune 500® List(6)に選出されました。また、Forbes Most Trusted(最も信頼されている企業)およびLinkedIn Top Companiesにも選出され、さらにEthisphere’s 2025 World’s Most Ethical Companies(世界で最も倫理的な企業)にも認定されています。
(1) 本プログラムには終了日が定められておらず、いつでも中断または終了される可能性があります。また、ServiceNowに対して自社の普通株式を一定数取得する義務があるわけではありません。買戻しの実施時期、方法、価格、金額については、ServiceNowの裁量により決定され、事業環境、経済・市場状況、株価動向、企業および法規制上の要件、その他さまざまな要因に基づいて判断されます。
(2) 出典:The Forrester Wave™: Low-Code Platforms for Professional Developers, Q2 2025, Forrester Research, Inc., 2025年5月22日発行
Forrester免責事項
Forresterは、本リサーチレポートに記載された企業、製品、ブランド、サービスを支持するものではなく、評価に基づいて特定の企業や製品・サービスを選択することを推奨するものでもありません。情報は入手可能な最良のリソースに基づいており、意見は発表時点での判断に基づいていますが、今後変更される可能性があります。詳細は、Forresterの中立性に関する情報(www.forrester.com/about-us/objectivity/)をご参照ください。
(3) 出典:IDC MarketScape: Worldwide Business Automation Platforms 2025 Vendor Assessment(文書番号:US52034624、2025年5月)
(4) 出典:IDC MarketScape: Worldwide FinOps Cloud Costs Optimization Multicloud 2025 Vendor Assessment(文書番号:US52991225、2025年6月)
(5) 出典:IDC MarketScape: Worldwide Governance, Risk, and Compliance Software Vendor Assessment, 2025(文書番号:US53615325、2025年6月)
(6) 出典:Fortune ©2025 Fortune Media IP Limited. All rights reserved. FortuneおよびFortune 500®は、Fortune Media IP Limitedの登録商標であり、ライセンスに基づき使用されています。FortuneおよびFortune Media IP Limitedは、ServiceNowの製品またはサービスと提携・関係しておらず、それらを支持するものでもありません。
2025年度第2四半期GAAPおよびNon-GAAP業績
以下の表は2025年度第2四半期の業績を要約したものです。

1. 当社は、GAAPに準拠して算出された財務指標に加えて、Non-GAAP財務指標を報告していますが、これらはGAAP財務指標の代替や、それを上回るものとして使用するものではありません。Non-GAAP指標の説明については、『Non-GAAP財務指標の使用に関する声明』セクションをご参照ください。また、GAAP指標と非Non-GAAP指標の調整については、『GAAP to Non-GAAP Reconciliation』と題された表をご覧ください。
2. GAAP指標とNon-GAAP指標の調整については、『GAAP to Non-GAAP Reconciliation』と題された表をご参照ください。
3. Non-GAAPベースのサブスクリプション収益および総収益は、為替レートの変動による影響や外貨ヘッジ契約による損益を除外し、為替変動の影響を除いた場合の数値に調整されています。一方、プロフェッショナルサービスおよびその他の収益、cRPO、およびRPOは、為替変動の影響を除いた場合の数値にのみ調整されています。また、GAAP指標とNon-GAAP指標の調整については、『GAAP to Non-GAAP Reconciliation』と題された表をご覧ください。
注:数値は表示の都合上端数処理されており、合計が一致しない場合があります。
業績見通し
当社の業績見通しには、GAAPおよびNon-GAAPの財務指標が含まれています。Non-GAAPベースのサブスクリプション収益の成長率は、為替レートの変動による影響や外貨ヘッジ契約による損益を除外し、為替変動の影響を除いた場合の数値に調整されています。また、Non-GAAPベースのcRPOの成長率についても、為替変動の影響を除いた場合の数値にのみ調整することで、基礎的な事業動向をより明確に示せるようにしています。
ServiceNowは、2025年第4四半期に通常よりも大規模な顧客グループの契約更新を予定しています。この影響により、2025年第3四半期のcRPO(現在残存履行義務)成長率には、およそ2ポイントの逆風が生じる見込みです。これは、既存契約の義務期間が終了に近づいているためであり、該当の顧客グループは第4四半期に契約を更新すると見込んでおり、そのタイミングでこの逆風は解消されると予想しています。
前四半期にも触れたとおり、米国の連邦政府機関は、予算の引き締めやミッションの進化といった変化に対応しながら、舵取りを進めています。これらの動向は2025年第3四半期にも継続すると見られます。これらを踏まえた上で、修正後のガイダンスはこうしたトレンドを適切に反映しており、年後半の成功に向けた準備は万全であると確信しています。
以下の表は2025年度第3四半期のガイダンスを要約したものです。

1. 当社は、GAAPに準拠して算出された財務指標に加えて、Non-GAAP財務指標も報告していますが、これらはGAAP財務指標の代替や、それを上回るものとして使用するものではありません。Non-GAAP指標の説明については、『Non-GAAP財務指標の使用に関する声明』セクションをご参照ください。
2. GAAP指標とNon-GAAP指標の調整については、『Reconciliation of Non-GAAP Financial Guidance(Non-GAAP財務ガイダンスの調整)』と題された表をご参照ください。
3. GAAPベースのサブスクリプション収益およびGAAPベースのサブスクリプション収益とcRPOの成長率に関するガイダンスは、米ドル以外の通貨で報告する事業体について、2025年6月の30日間の平均為替レートに基づいています。
本プレスリリースの全文は、以下よりご覧いただけます。
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