CCCアートラボが企画専門の新レーベルを発足 アートを社会に実装するプランニング・レーベル「セイサクシャ」

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(本社:東京都渋谷区)にてアートのある生活を提案するCCCアートラボ事業本部は、アートを社会に実装する企画専門のプランニング・レーベル「セイサクシャ」を発足いたします。


マーケティング領域における私たち一人ひとりのあり方は、商品やサービスとの向き合い方とともにかたちを変えてきました。大量生産された物を消費する人としての“消費者”から、物やサービスとの多様なタッチポイントが設計された“生活者”へ──そうした変遷のなかで、私たちの生活はより情緒豊かになりました。しかしいっぽうで個の尊重は分断を生み、情報社会が加速し、不確実で不安定な現代社会を招いているようにも感じられます。 

同じ時代を生き、感じ、表現し続けるアーティストと接し、その視点や姿勢に感化されることで自分たちもまた“制作者”として創造的な生活を手に入れる。「セイサクシャ」は、生活提案を掲げ文化を“制作”し続けてきた「蔦屋書店」や、70年以上の歴史を持つアート専⾨メディア『美術⼿帖』といった事業のノウハウを活かし、アートを社会に実装することで創造的な“制作者”が増えることを目指していきます。 
 
  • 「セイサクシャ」の特徴 
① 伴走者として答えを想像し続ける 
「セイサクシャ」は事業の伴走者を目指します。明確な答えのないVUCAの時代では、前提や状況はもちろん考え方も移り変わります。もうひとつの可能性を探し続けることこそが、事業のレジリエンスにつながります。 

② 業界を超えた、アートの社会への実装
政治・産業・教育・医療……。美術の分野に留まらず、社会の様々なシーンでアートやそのコンセプトは機能し、創造性を実装することができます。「セイサクシャ」は、社会や産業全体に働きかける、企画専門のレーベルです。 

③ アーティスト・ドリブン
「セイサクシャ」は、同時代を生きるアーティストの発想や視点を(学ぶのではなく)経験することこそが、各人が“制作者”としての姿勢を身につける方法だと考えます。そのため、 思考法やフレームワークへの落とし込みではなく、アーティストと時間をともにする原体験を大事にした企画を行います。
 

 
  • 「セイサクシャ」が提供するサービス 
「セイサクシャ」はクライアントの伴走者として事業のレジリエンス向上に取り組みます。 

① プロジェクトの企画、ビジョニング、戦略実行の伴走 
アーティストとの協働によるプロジェクトの企画・ビジョンメイキングを行います。プロジェクトや事業の策定後も伴走し、コンセプトのチューニングや思考の硬化を避けるワークショップなどを行っていきます。 

例えば、2021年3⽉に⾏った地域の特徴を再構築するワークショップでは、地域の自然環境を題材にしたワークショップをアーティストと企画。現地でのフィールドワークを重ね自然に向き合うことで、既存の観光資源や先入観にとらわれない地域の魅力を再構築しました。 

URL:https://www.ccc-artlab.jp/case/2021/04/2012/ 

② 多角的フィールドワーク「ジャグリング[The Juggling]」 
哲学・科学・社会学……。各界の有識者とアーティストが特定のテーマに沿ってフィールドワークを実施。専門性と創造性が掛け合わさることで、玉が跳ね上がって連なるジャグリングのように多角的な解を導き出します。 

例えば、新規事業のシードを探るフィールドワークとして、某大手メーカーの新規事業開発のためのリサーチを、アーティストと有識者が協働。コンセプトの関連施設にフィールドワークし、体験と議論を重ねることでその可能性を検証しました。 

URL:https://www.ccc-artlab.jp/case/2021/06/2170/ 
 


③ アーティストの創造性×DBマーケティング・ソリューション「パドリング[PADDLING]」
アーティストの創造性と、データベースマーケティングを組み合わせたソリューション・サービス。問題提起と問題解決を両手にした、創造的な事業の自走をサポートします。 

URL: https://www.ccc-artlab.jp/case/2021/06/2136/ 

 

 

 
  • プロジェクト事例 
CCCアートラボのホームページにて過去の取り組みをご覧いただけます。 

URL:https://www.ccc-artlab.jp/case/?sort_cat=planning 
 
  • クリエイティブ・ディレクター、田尾圭一郎のコメント
アーティストとの打合せは、いつも世間話からはじまる。 
心を打たれた小説、腹が立った政治ニュース、いま行きたい観光地…… 
そんな雑談から「もっとこうだったらいいのに」は生まれ、 
既存の事実は、目的化された手段は、前提となる価値基準は、 
ゆっくりと弛緩し、解体され、答えが複数化していく。 
創造性として作品に昇華される前の、 
やわらかなものさしで世界を測り直す想像性こそが 
同じ時代の空気を吸うアーティストと協働する魅力なのだと思う。 
 
  • ウェビナーのご案内 
一般社団法人「芸術と創造」代表理事の綿江彰禅氏をお招きし、「セイサクシャ」クリエイティブ・ディレクターの田尾圭一郎との対談イベントを実施します。アートを社会実装する際の現場の課題から、アート実装と相性のよい業界についてなど、実践をもとに深く掘り下げます。 

対談テーマ:「社会へのアートの実装のこれから」 

・登壇者:綿江彰禅(一般社団法人「芸術と創造」代表理事) 、田尾圭一郎(「セイサクシャ」クリエイティブ・ディレクター) 
・日時:2021年9月9日(木) 11:00〜12:30 
・場所:オンラインセミナー・Zoom開催(アーカイヴ視聴あり) 
・参加費:無料 
・お申し込みフォーム: 
 https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_mU_gGI-qR7Gc3KnL2Kh66g

・登壇者プロフィール

綿江 彰禅(わたえ あきよし) 
1981年生まれ。2006年名古屋大学大学院経済学研究科修了。2006年株式会社野村総合研究所入社、コンサルティング事業本部に所属。2014年慶應義塾大学大学院文学研究科修了、2016年株式会社野村総合研究所退職・独立。現在、一般社団法人芸術と創造代表理事。政府や地方自治体を対象とした文化政策・産業政策および文化団体の運営に関するコンサルティングを行う。
 

田尾 圭一郎(たお けいいちろう) 
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 CCCアートラボ事業本部 プロジェクトプランニング事業部 ユニット長/エグゼクティブ・プロデューサー。2006年、国際基督教大学卒業。大手広告代理店を経て美術出版社に入社後、「美術手帖」ユニットにてアートプロジェクトの企画、地域芸術祭の広報支援、雑誌・書籍の編集、展示企画などに携わる。主な書籍に『スウェーデン/Sverige』(美術出版社)。主な寄稿に『アートシーンを支える』(勉誠出版)、『アート・イン・ビジネス』(有斐閣)。2019年「インバウンド質の向上プロジェクト協議会」参加。「ネットTAM」ゲストアドバイザー。2020・21年度「メセナアソシエイト」調査研究助成。アートプロジェクト「内にいて外。」を企画。 
 
  • 「セイサクシャ」へのお問い合わせ 
プランニング・レーベル「セイサクシャ」へのご質問、お問い合わせは以下の連絡先までお願いいたします。 

メール|adv@ccc.co.jp 
電話|03-6809-0349 (担当:⼩倉) 
 
  • CCCアートラボ プロジェクトプランニング 
プランニングレーベル「セイサクシャ」の事業体。生活提案を掲げるCCCと、「美術手帖」を発行する美術出版社のメンバーで構成されます。企業や地域とともに、アートプロジェクトの企画を行い、展示やイベントの企画運営、メディア「美術手帖」やSNSを活用した広報、蔦屋書店などCCCグループのリソースを活用したプロモーション提案、書籍や広報物の制作、キャリアサービスの提供など、様々なサービスを展開。アート✕ビジネスを推進させることで、日本社会を豊かにすることをビジョンに掲げています。 
 
  • CCCアートラボ 
私たちは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中でアートに関する事業を行う企画集団です。「アートがある生活の提案」を通じてアートを身近にし、誰かの人生をよりハッピーにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、専門的なアプローチで企画提案を行います。 

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会社概要

URL
https://www.ccc-artlab.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都渋谷区南平台町16-17 渋谷ガーデンタワー
電話番号
-
代表者名
髙橋 誉則
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年05月