防災DXに取り組むJX通信社、嬉野市役所職員防災訓練にて市民参加型防災DXソリューションの「NewsDigest」と「FASTALERT」を活用した被害状況把握手法の検証​​を実施

JX通信社

株式会社JX通信社(東京都千代田区 代表取締役 米重 克洋、以下 「当社」)と、佐賀県嬉野市(市長:村上 大祐)は、4月23日、防災DXソリューションを活用した市民参加型の被害状況の報告・把握の手順の確認や有用性の検証を目的に、当社提供の無料アプリ「NewsDigest」とAIリスクサービス「FASTALERT」を活用した防災訓練を行いました。

■本検証の背景と検証の流れ
当社と佐賀県嬉野市は、市民参加型ニュースアプリ「NewsDigest」を使った情報収集・発信のデジタル化推進に関する協定を3月30日に締結しました。
災害時は、網羅的かつ即時に被災状況を把握したうえで、適切な情報発信により市民に安全安心な行動を促すことが行政には求められています。被害の軽減効果を最大化するには、行政による「公助」の強化だけではなく、自分自身の身の安全を守る「自助」や、地域やコミュニティといった周囲の人たちが協力して助け合う「共助」の強化を並行して行うことが重要です。
そこで、当社では公助の強化ツールを「FASTALERT」、自助・共助の強化ツールを「NewsDigest」と位置づけたうえで、災害時の本番に効果的に機能させるため、被害状況の報告・把握の手順の確認や有用性の検証を行いました。

図 本検証におけるNewsDigest、FASTALERT等を活用した情報の流れ(イメージ)図 本検証におけるNewsDigest、FASTALERT等を活用した情報の流れ(イメージ)

図 JX通信社が提供している情報収集・配信のDX化の仕組みと効果図 JX通信社が提供している情報収集・配信のDX化の仕組みと効果


■NewsDigestを利用した被害状況の報告
嬉野市に在住する行政区長や消防団などの皆様のご協力のもと、事前に作成した訓練投稿シナリオに沿ってNewsDigestを利用した被害状況の報告を実施した結果、【169件】の報告を受領しました。
今回、様々な年代の方に参加いただきましたが、NewsDigestを利用した状況報告の流れが機能することを確認できました。


■FASTALERTを利用した被害状況の把握
嬉野市役所 塩田庁舎に設置した災害対策本部事務局で、FASTALERT等を利用して被害状況の把握を行いました。行政区長や消防団の方々がNewsDigestで報告した情報がFASTALERTに自動で集約され、その情報も参考にしつつ、GIS(※1)やクロノロジーシステム上で情報を一元管理したうえで情報のトリアージ(※2)を実施しました。
当日に訓練に参加されていた嬉野市職員の方に感想を伺ったところ、「リアルタイムかつ視覚的な被害状況を把握する手法」として有効である旨のコメントが、多く寄せられました。
(※FASTALERTの地図上で表示されている災害情報等のアイコンやタイトルは訓練仕様のもので、本番環境は異なります。)

※1 Geographic Information System の略称。各種の地理情報を地図上で一元的に分析・可視化できる技術。 日本語では「地理情報システム」と訳される

※2 時間的制約がある状況かつ、玉石混交な情報が流通するなかで、必要な情報の取捨選択や優先順位を決めること

■嬉野市役所 総務・防災課 防災監 北島様コメント
令和3年8月の大雨では、激甚化する自然災害に対する災害対応を経験し、大規模災害における「アナログ環境下における公助」の限界を痛感しました。災害発生時に公助として優先的に行うべき事は、「危険な環境下」にある市民の皆様に対する「行動変容を促す情報の提供」です。その為には、「市民の皆様の協力及びDXを活用することを前提とした被害状況の把握」が不可欠です。今回の訓練では、JX通信社様との間で締結した協定に基づき、信頼できる投稿記事で定評のある『NewsDigest』及び『FASTALERT』を活用させていただき、「市民の皆様の協力による被害状況の把握」及び「DXを活用した被害状況の把握」を検証することができ、市として進めるべき方向性が見えてきました。次は、被害の全般を把握した上で、真に避難すべき環境下の市民の皆様に対して「正常性バイアスを打破するほどの」説得力ある情報を「一人も残さず」、どのような手段で提供するのかが課題です。

■JX通信社執行役員/NewsDigest部長 田中・公共戦略部課長 広兼コメント
近年頻発している水害・地震災害に立ち向かっていくため、人的被害を極力軽減するためには、「身近な情報を皆でリアルタイムに共有できていること」が重要であると考えます。今回は、NewsDigestを状況報告ツールとして利用いただきましたが、NewsDigestに備わっている防災マップ機能も利用いただくことで、地域の皆様も、身近な情報をほぼリアルタイムで把握することが可能となっています。NewsDigestを利用いただくことで避難行動が迅速化・円滑化され、結果的に人的被害が軽減できるよう、今回の検証結果を踏まえて日々改善に努めてまいります。
また、状況収集・集約ツールとして利用いただいたFASTALERTについても、行政職員の業務効率化にさらに寄与できるよう改善に努めてまいります。

■訓練概要
(1)実施日時
令和5年4月23日(日) 午前8時00分〜12時00分
(2)実施場所
塩田庁舎2階ホール
(3)訓練想定
地震想定(マグニチュード6.4、震度6強〜5弱)
(4)訓練項目
ア 被害状況の把握訓練(当社協力部分)
イ 被害状況の見える化訓練(当社協力部分)
ウ トリアージ訓練
エ ドローンとの連携訓練
オ 「調整所」での調整訓練
カ 「道の駅うれしの まるく」防災拠点としての検証訓練
キ 医療的ケア児避難訓練
(5)訓練参加者
ア 嬉野市役所職員
三役、部課長、各課約半数の職員(約100名)
イ 関係機関
鹿島警察署、嬉野消防署、嬉野市消防団、嬉野市社会福祉協議会、佐賀災害支援プラットフォーム

図 防災訓練の全体イメージ図 防災訓練の全体イメージ

■お問合せ先
・訓練内容のお問い合わせ
JX通信社 公共戦略部 担当課長 広兼:biz@jxpress.net
嬉野市 総務・防災課 防災監 北島:kitajima-motoyuki@city.ureshino.lg.jp

・取材関係のお問い合わせ
JX通信社 広報担当 和泉:info@jxpress.net

■FASTALERTについて
「FASTALERT(ファストアラート)」は、AI(人工知能)がSNSから災害、事故、事件などのリスク情報を収集し配信するWebサービスです。2016年9月のリリース後7ヶ月で、全ての⺠放キー局とNHKで採用。各局ニュース番組における「視聴者提供」動画定着の原動力になりました。2018年の日本新聞協会 技術開発奨励賞を受賞。 現在はビッグデータリスク情報SaaSとしてシェアNo.1の業界標準として、全国の大半のテレビ局や新聞社に採用されているほか、警察、消防、自治体、一般企業等でも幅広い導入実績があります。
URL(HP):https://fastalert.jp/public
URL(動画):https://www.youtube.com/watch?v=QvNSMDa59ME

■NewsDigestについて
「NewsDigest(ニュースダイジェスト)」は、報道価値の高いニュースをAIで速報提供するニュースアプリです。NewsDigestの特徴のひとつに、身の回りのリスク情報を投稿することのできる『情報提供機能』があります。NewsDigestから投稿された情報やTwitter等のSNSに投稿された情報は、デマ情報をAIで自動的に排除する仕組みを有するAI危険情報リアルタイム配信サービス「FASTALERT」で解析された後、NewsDigestでリアルタイムに閲覧することができます。
URL(HP):https://ugc.newsdigest.jp/about

■JX通信社について
JX通信社は、報道領域に特化したテックベンチャーです。
「1億人を動かすニュースを創る」というビジョンを目指して、国内の大半の報道機関のほか官公庁やインフラ企業等に、SNSをはじめとする各種ビッグデータからリスク情報をリアルタイムに検知・配信する「FASTALERT(ファストアラート)」、報道価値の高いニュースをAIで速報するニュース速報アプリ「NewsDigest(ニュースダイジェスト)」といった速報・アラートサービス、報道規格の高品質な選挙情勢調査サービス「JX通信社 情勢調査」などを提供しています。
URL(HP):https://jxpress.net



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業種
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本社所在地
東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE 11階
電話番号
03-6380-9820
代表者名
米重克洋
上場
未上場
資本金
-
設立
2008年01月